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ママの負担やストレスが限界…早めの休養や受診も考慮して
パパに話を持ちかけたり、祖父母にママ自身が歩み寄ろうと努めても、一向に雰囲気が改善しない場合もあるでしょう。
時に、「どうして私ばかり…」と理不尽な思いが爆発してしまいそうになることもありますよね。
祖父母の考え方やママへの気持ちも、簡単には変わらないことがほとんどでしょう。
しかし、そのような同居での疲れやストレスが蓄積されていくことは、ママは心身を壊してしまうリスクも高まってくるのです。
特に、「すべて私が悪い」・「子どものために」・「自分のことなんか後回し」と真面目に一生懸命なママほど、自分の不調や変化を見過ごしてしまいがちです。
ママは自分も大切にして!時には愚痴ってスッキリしよう
「祖父母を悪く思ってはいけない」・「ネガティブなことを口にしてはいけない」そのような思いで、自分の気持ちを封じ込めてしまってはいませんか?
もちろん、人を悪く思ったり言ったりすることに対しては、自分自身でも嫌気がさしますよね。でも、溜めこみすぎないこと、時には吐き出すことも大切です。
友人や自分の身内に聞いてほしい際には、ポップに軽く話すことで相手も負担少なく話に応じやすいですし、深刻な相談をしたい際には事前に「愚痴を聞いてほしい」・「相談に乗ってほしい」と頼んでおくと相手も心構えができます。
あまりに暴言となってしまうと聞き苦しいですが、息苦しい家庭から解放された時にポロっと出る本音や愚痴は、吐き出してスッキリ風に流してしまいましょう!
「なんだかおかしいかも?」少しでも異変を感じたら自分のケアを!
ストレスが蓄積されると、頭痛や胃腸不調、倦怠感や不眠など、体に変化が起こってくる場合もあります。
「風邪みたいだけれど大丈夫」・「だるいのは気合が足りないな」等と無理にがんばろうとせず、少しでも異変を感じたらママは自分のケアを優先してあげてください!
- 家事に少し手を抜いたり、子どもが遊んでいる横ででも、できる範囲で体を横にして休む
- 休息(睡眠)を優先して心がける
- 我慢せずにお手洗いに行く(後追い時期等子どもが泣いても「数分のこと」と割り切って)
- 外に出たり気分転換をしてみる
子育てはもちろん、そのうえに祖父母の目。
自分のことは全て後回しになってしまいがちな環境ですが、しんどいと感じた時には自分のケアを最優先にしてください。
少ししんどいと感じる時でも、ママはいつも家族を最優先にがんばりすぎているのですから。
うつ等の予防や早期対策のために…!受診も視野に入れて
また、頭痛等、一見風邪のように思える症状でも、それがストレスから来ている場合には早期対策をしないと“うつ”をはじめとしてさまざまな精神的な病気になってしまう場合もあります。
また、体はどこもつらくないけれど「なぜかいつも涙が出てくる」・「急に手が震える」など、「なんだかおかしい」と感じるケースも、ストレスがピークとなり心が悲鳴を上げ始めている可能性があります。
骨折や高熱は、「痛そう、つらそう」と他者にも見て気づいてもらうことができますが、心の痛みやつらさは外からは見えません。
また、ストレス問題が顕在化してきている現代においても、理解のない人は、残念ながらまだ「気合が足りない」・「怠けている」等と言ってくる場合もあるかもしれません。
しかし、あなたは嫁や母親である前に、あなたという大切な人なのです。繰り返しになりますが、ご自身をまず第一に、心の声を聞いてあげてください。
精神科がハードルが高い場合には、心療内科もあります。心療内科は心と体の両方の症状を診てくれる病院です。
また、頭痛や胃腸症状等は、他の病気の検査をした方が良い場合もあるので、ふだんのかかりつけの内科等でもOKです。
必要があれば専門機関の受診をすすめられたり、紹介してもらえます。
なんらかの症状がすでに出て進んでいると医師が判断した場合には、深刻化を防ぐために薬や行動療法、カウンセリングや鍼灸治療など、家庭の状況なども踏まえて相談しながら治療方針を一緒に決めていくこともできます。
思いつめてつらい状況になってしまう前に、一度専門家の元を訪れることも視野に入れておきましょう。
気持ちと向き合うこと、伝えることは大切
知人に話すことは、共感を得られたり客観的な意見を聞くことができる等、伝えることで自分が新たな発見をできる場合もあります。
また、病院に行ってみて「大丈夫」であれば、それはひとつの安心材料にもなりますね。
同居で子育てをしていると、夫婦だけでの子育てよりもさまざまな悩みが出てきてしまうことは不可避と言えます。
だからこそ、そのストレスとどう向き合うか、時には他者の力も借りながら、自分と向き合ってケアしてあげることは大切なのです。
同居は他者との共同生活!でも、我が子を思う気持ちで繋がっている温もりを忘れずに
このように、ストレスや悩みの絶えない同居ですが、そもそも結婚をするまでは赤の他人であった義両親、極端に言えば、旦那さんも含め他人との共同生活なのです。
育ってきた環境も、祖父母はその時代も時代背景も、個人としての考え方もまったく別なのは当然です。「合わせよう」・「合わせてもらおう」とすべてにおいて考えるのは、負担が大きくなるだけです。
ある程度の割り切りは必要ですね!
でも、できれば家族としてうまくまとまって暮らしたい。みんなが心から笑顔で過ごしたい。そんな思いはありますよね。子どもにとって、それがベストなのは間違いないですから…。
そんな時には、この共通点を思い出してみてください。「考えが合わない時も多いけれど、みんなが我が子を思っている、愛している」のです。それが、さまざまな形で時に衝突となるだけなのです。
子どもを思う気持ちで繋がっていれば、頻度は低い(すれ違いの方が多い)かもしれませんが、必ず同居ならではの温もりを感じるシーンもありますよね。
一つひとつの瞬間が、子どもの心に刻まれ成長を支えていきます。長く続く同居だからこそ、ママ自身がまず「今できること」を考え向き合ってみてくださいね。