学習院初等科を受験するなら知っておきたい学費や倍率、合格の条件

学習院初等科の受験情報

学習院初等科の特色

学習院初等科は公家の子弟のための学校として建学され、伝統を大切にしながら、初等教育の基礎となる基礎学力の徹底と、思いやりのある豊かな人間性を育成することを目的としています。

教育目標

  • 進んで工夫し、努力をする子ども
  • 真心をもって、人や物に接する子ども
  • 美しさを感じ取る心の豊かな子ども
  • 健康や安全に心がけ、進んで体を鍛える子ども

総合教育

総合的な学習の一環として、全学年に図書教育、3年生以上には、情報教育を実施しています。

情報教育では、1人1台コンピューターを使用し、インターネットに関するマナーを学びながら、コンピューターの扱いを習得していきます。

3年生では、英語に親しむ時間を設け、4年生からは、英語科の教科を設置しています。

そのほか、充実した教科指導により、学力の向上を図ります。

日本文化には大変重きを置き、「さくら」の時間に、さまざまな体験授業を行います。

日本の古典文化や、名作を通して、美しい日本の言葉に親しみ、伝統文化を学ぶことが出来ます。

土曜休み、制服有り、給食は週5回です。小学校へのアクセスは四ツ谷駅から徒歩7分です。

学習院初等科の受験情報

募集人員

男女それぞれ40名、合計80名が募集人員です。

受験スケジュールと考査料

  • 考査日:2023年11月1日(水)~11月5日(日)のうち1日
  • 合格発表:2023年11月7日(火)

※2024年度の入学試験情報になります。

学習院初等科の倍率

例年、男女とも7倍前後の倍率です。

学習院初等科入学後の学費

入学金 300,000円
維持費 302,000円
授業料 754,000円
その他給食費、教材費等 約180,000円〜約250,000円(年度によって異なる)

学習院初等科の初年度の学費は約1,536,000円になります。2年目以降は入学金がなくなるため、1,236,000円になります。

学習院初等科の入試問題と対策

個別では、巧緻性、言語、記憶をじっくりと時間をかけて入試までに取り組む必要があります。

例年、記憶に関する内容は多く出題されています。

推理、思考に関しても、出題の難度は非常に高いです。

具体物を使用して、口頭試問が行われています。正しい日本語を使用して、試験官の質問に答えられるよう、訓練をしておきましょう。

制作、巧緻性では、手先の器用さ、生活習慣を問う問題が多く出題されています。

紙を折る、はさみで切る、セロファンテープで留めるなど基本的な項目ではありますが、指示を聞き取る能力を見られていますので、指示行動ができるよう徹底する必要があります。

運動では、見本を見た後、同じ動きを行う課題が出題されています。ボール付きや、屈伸体操などです。

見本はゆっくりですが、口頭での指示はないので、見本を観察し、同じ行動ができるように訓練をしておくとよいでしょう。

過去問

学習院初等科の面接内容と対策

2名の面接官と、ご両親で行います。待ち時間は、およそ30分。男の先生は、父親に質問をし、女の先生は母親に質問を、交互で行います。

父親には、学習院初等科に期待すること、休日の子どもとの過ごし方、しつけでは、どのようなことに気を付けているかなどを聞かれます。

母親には、学習院初等科に期待すること、子どもの育て方で、どのようなことに気を付けているか。などが聞かれます。

家庭での躾の内容や育て方を重視して聞かれるので、日ごろから、ご両親で意思疎通をはかりながら共通した家庭での躾を意識して取り組んでください。

学習院初等科合格のために必要な準備

個別では、物をよく見て、よく考える力が必要です。国語教育を重視している学校なので、1対1のテストでは、自分の考えていることや、答えの根拠に関する説明を正しくはきはきと丁寧な言葉使いで答えなければなりません。

言語表現能力を養う訓練をしておくとよいでしょう。

家庭では、お子様と、日ごろから体験教育を通して、「なぜ?」「どうして?」と問いかけながら、答えを正しく言えるような親子関係の構築が受験に役立ちます。

また、品性のある振る舞いや、しつけの行き届いている姿も見られるので、丁寧な育児が大切です。

身内に、学習院出身者がいらっしゃる場合は、やはり入学もしやすく、面接で、聞かれることもあるようです。

というのも、元々は、皇室のために出来た学校なので、それなりの家柄を求められることもあります。

ただ、すべてがコネクションとは限らないので、お子様の受験に向けてのがんばりに期待をしてください。

どのようなご家庭の、お子様が多いかといいますと、官僚、資産家、政治家、一般の富裕層が多いことは事実として挙げられます。

若葉会や枝光会からの入学者が多いので、全身紺系でまとめた服装が保護者様の定番ではあります。

ご両親の学歴も、高学歴な方が多く、面接で問われるケースもありました。

学習院は敷居が高いといわれる背景には、上記のようなことが関係しているからでしょう。