小学校受験!楽しみながら身につけられる巧緻性のトレーニング方法

粘土で遊ぶ親子

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小学校受験で最も早くからご家庭で対策が出来る分野があります。それは巧緻性です。

指先、手を巧みに動かし作業する試験は、小学校受験ではどの学校でも必ずと言っていいほど出題されます。

その出題方法は様々ですが、簡単な塗り絵を課す日本女子大附属小学校の問題は簡単ではあるものの、一色のクーピーで濃淡をつけなければならないというものがあります。練習をしてコツを掴んでおくとスムーズですが、全くやったことがないお子様ですとなかなか難しいものがあります。

またお箸を使ってビーズを移動させるゲームの様な時もあれば、ハサミや糊などを使って工作として出す学校もあります。

ペーパーの問題と違い、使用する道具が無限にあるので、お子様が慣れていれば楽しんで出来る分野の一つとも言えます。

是非、小さいうちから指を沢山使い、様々な物に慣れ親しんでください。

ここでは、我が子2人の小学校受験経験から、どの様に巧緻性を身に付けていったら良いのか、出題される過去の試験内容から対策となるトレーニング方法をご紹介していきます。

お箸を使ってビーズ等をお皿に入れるゲームの対策

小学校受験をするご家庭もしないご家庭でも正しい持ち方は身に付けておきたいですね。

0歳~3歳のトレーニング方法

最初は指で何かをつまむという練習をしましょう!

パズル等に小さな突起が付いたものがおすすめです。口に入れないように大人の方が見てあげてくださいね。

3歳~5歳のトレーニング方法

幼児用のトレーニング箸を使うのも良いと思いますが、普通のお箸を使っても大丈夫です。

初めから小さいものをつまもうとせず、大きめに切ったスポンジなどをつまむ練習をしてください。

その時もゲーム感覚で楽しんでやってみると良いですよ。

決してトレーニング感を出してお子様に察知されないようにしましょう。

一気にやる気が無くなってしまうかもしれません。

5歳〜のトレーニング方法

この時期は、是非色々なお箸で豆やビーズなど小さなものをつまみ、お皿に移動するというゲームを親子で休憩時間にしてみるのもおススメです。

こぐま会の「はしのおけいこ」には割りばしと豆やビーズなど色々な形・大きさのものが入っています。

これ一つでお箸のトレーニングは出来てしまうので我が家も沢山使わせていただきました。

様々な豆の種類が入っていて大人も夢中になってしまうはずです。

蝶々結び(靴紐・風呂敷包・紐通し)

0歳~3歳のトレーニング

しかけがいっぱいある布絵本の中には、ボタン留めや穴に紐を通すもの、蝶々結びの練習ができるものがあります。

外出の時など一つ持っておくと電車の中などで静かに遊べて、巧緻性の練習にもなるので一石二鳥です。

我が家はマイクワイエットという布絵本を0~1歳頃に購入したのですが、ベビーカーに座りながらも一所懸命、手で握ったりめくったりと楽しそうでした。

3歳~5歳のトレーニング方法

布絵本で慣れてきたら徐々に日常生活で使うものでどんどん練習していきましょう。

風呂敷を使って何かを包んでみる、パジャマをボタンのものにする、靴紐のある靴を一足買ってみるなど。

紐通しに関してはこぐま会の教材がおすすめです。問題も一緒に入っているのですぐに始められます。

5歳~のトレーニング方法

試験を意識し制限時間を決めて挑戦してみるようにしていきましょう。

早く丁寧に仕上がることを目標にしてみると良いと思います。

ハサミを使う器用な少女

洋服畳み・ハンガー掛け・掃除など

早稲田実業初等科や女子校で過去に出題されていたものとして、

  • 洗濯物畳み
  • ボタン留め
  • シャツを着脱しハンガーに掛ける
  • 布巾でテーブル水拭き
  • ほうきとちりとりを使って掃除

さらに布団畳みまで出ていました。

これらの事は一見できそうな事柄ばかりですが、普段からやっているお子様と初めてやるお子様、やり慣れていないお子様とは学校の先生は一目瞭然です。

是非小さなうちからお家でご両親の真似っこやお手伝いをして、道具の使い方や物の扱い方をどんどん経験させてあげておいてください。

ハサミ・セロハンテープ・糊などを使って工作

国立・私立小殆どの学校で出されるのが工作です。

工作には与えられた材料の中で、自分の好きなものを作る自由工作と先生の指示を聞き決められた物を作っていく課題工作があります。

どちらの場合も工作で使う道具類は一通り上手に使えるようになっておいた方が良いですね。

0歳~3歳のトレーニング方法

まずは紙をちぎる!です。口に入れない様にみていてあげてください。

ただそれだけでもお子様の手を使い、五感に刺激がいき楽しく巧緻性が身につきます。

折り紙でも新聞紙でも構いません。

慣れてきたら、折り紙をちぎって糊で貼ってちぎり絵を作ってみてはいかがでしょうか?

紙に糊を貼っていっても良いですし、紙皿を使って周りにちぎった折り紙を貼ってライオンの顔を作るなど、ちぎった紙で工作を楽しんでみてください。

3歳~5歳のトレーニング方法

手や指を使うことになれてきたら、幼児用のハサミなどを使い色々な硬さの紙を切る練習をしてみてください。

その時には道具の扱い方(刃の方を持って相手に渡すなど)も一緒に教えてあげましょう。

試験でよく使う道具や材料は、

ハサミ・セロハンテープ・穴あけパンチ・のり(つぼ糊・スティック・液体)・粘土(油・紙)・色々な種類のクリップ・紙・輪ゴム・紙皿・紙コップ・モール・マジック・クーピー・クレヨンです。

100均で揃えられるものばかりなので、お子様がやりたい!と思った時にすぐ手にとれるように準備をしておいてあげてください。

我が家ではリビング横の本棚の一角を工作用の道具入れ、材料入れにして子どもが自由な時間に好きに作れるようにしておきました。

また少し大きくなりペーパー対策をしている時に飽きてしまったら、一度ペーパーから離れて工作タイムにしよう!と親子で廃材で楽器などを作ったりとお楽しみ時間として対策が出来てしまうのがこの工作の良い所です。

5歳~のトレーニング方法

試験を想定して、説明を聞き覚えてから「よーいスタート」で時間を決めて作業するようにしてみてください。

市販されている過去問や工作に特化した教材の中には使用する材料と一緒にDVDが入っています。

DVDで先生の説明を聞いて、作業して、本番さながらの行程で練習できるものもありますので、時にはこちらを利用してみても良いかもしれません。

ペーパー対策を嫌がる原因

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここであげた年齢はあくまでも目安としてお考え下さい。

成長には個人差がありますので、早く出来てしまう子もいれば、なかなか出来ずドギマギしてしまう時もあるかもしれませんが、それでも必ず出来るようになります。

焦らずゆっくりで大丈夫です。

この他にも、お料理のお手伝いとして野菜を洗う、包丁を使って切る、皮をむく、分量を計る、などお子様の発達度合いに応じて出来る事を一緒にやってみましょう。

野菜を洗うことで、ペーパーの問題でこれは水に浮く?沈む?のといったことが実際に体験することができます。

包丁で野菜を切る事によってペーパーで出題される野菜の断面図を実際に見る事ができます。

手を使う事で巧緻性が高まるだけでなく、ペーパー対策も出来てしまうのに加え親子での会話も弾みます。

また、100均でも買えるチェーンリングもおススメです。電車移動の時なども繋げて遊び、繋げた後はおままごとでも遊べます。

5歳~6歳頃には同じく100均で売っているルームブレスというのも指を使って小さな輪ゴムを編んでいき、リングやブレスレットを作ることができるのでおすすめです。

身の回りの物で対策が出来てしまう巧緻性。

小学校受験するしないに関わらず、手指を動かすことは脳の発達にもとても良いことです。

もう既にやっていらっしゃる方もいるかと思いますが、もしあまり意識してこなかった方には今回あげた例を今からでも何か一つやってみたいと思っていただけたら嬉しいです。

幼児期のあっという間に過ぎてしまう可愛い時期を、沢山の作品や思い出と共にお過ごしいただければそれでもう巧緻性の対策は完璧です。

皆様のご健闘を心よりお祈りしております。