小学校受験の準備をしていく中で大変な事が多々出てきます。願書作成、面接練習、志望校受験校決め、、、。
しかし一番大変なのは、何と言っても我が子との家庭学習の時間ではないでしょうか?
教室にお通いの方も、そうでない方も必ず必要になってくるのが家庭学習です。
しかしこの家庭学習、親と子が一対一で行っていると、どうしてもヒートアップしてしまうものなのです。
ここでは、我が子2人の小学校受験経験から、受験を乗り切るために、筆者も含め、周りの親御さんはイライラをどう対処してきたのかお伝えしていきます。今、同じように小学校受験と向き合っている親御様は参考にしてみてください。
目次
家庭学習でペーパーをやっている時のイライラ対処法
一番親のイライラが募ってしまう状況は、やはりペーパー練習をしている時ではないでしょうか。
そんな時は思い切って一度、ペーパーを離れて絵画や工作をしてみたり、親子で運動をしてみるなどして、一旦離れることでヒートアップしてしまうのを防ぐことができます。
また、集中していない時や、なかなかやる気がみられない時に考えられること対処法をみていきましょう。
お腹が空いていることも集中しない原因!?
ペーパーを取り組む時間によっては、軽食やおやつになるものをあげてから行ってみるのも良いですね。
お子さんは疲れてしまっていませんか?勉強する時間帯を見直してみましょう
まずは、家庭学習のスケジュールを見直してみましょう。
勉強する時間帯はいつ頃に設定していますか?
幼稚園や保育園から帰ってきてからだとお子様も疲れ切っていて勉強どころではないかもしれません。
夕ご飯やお子様の好きな遊びをするリラックスタイムを設けたり、時間によってはお昼寝を少し挟んでみるのも一つです。
夜はあまり時間が作れない場合は、なるべく朝の時間に勉強時間を確保するようにしてもよいかもしれません。
一日のスケジュールだけでなく、家庭学習のメニューを見直してみましょう
まだまだ小さなお子様ですから集中力もそんなに長く持ちません。
幼児の場合、年長さんでも6分、年中さんは5分です。
教室に通われてる場合は、もう少し長く集中出来るとは思いますが、この「大体5分しかもたない」ということを分かっていると、そんな中、我が子はペーパー5枚、10枚出来て偉い!という気持ちになってきませんか?
5分の間に何枚出来るか、何分集中して出来るかはお子様それぞれ違いますので、一番よく分かる親御さんがお子様の様子を見て、一回に行うペーパーの枚数や時間を決めてあげてください。
時間と枚数だけでなく、どんな事をやるかというメニューも集中力がもたないお子様相手には大事な点です。
ペーパー3枚→塗り絵→再度ペーパー3枚→お絵描き、そこまで出来たら運動をする、など一度に行う枚数を少なくし、間にお子様が好きな休憩時間を挟むと飽きずに準備出来るはずです。
取り組んでいる問題が難しすぎていませんか?
お子さんが集中していなくて、親御さんがイライラしてしまう前に、一度、簡単な問題にレベルを落として花丸を多くとれるようにしてみましょう。
年長さんになってくると過去問をやり始めると難しい問題も増えてきます。
苦手だろうなと思う所ばかりやろうとして、ついついペーパーの量が増え、よく間違える問題ばかりをやらせようとしてしまっていませんか?
そこは逆で、弱点が見つかったら一度難易度を落とし、ラクに解けるレベルの問題を解く、そして徐々に難易度を上げていく、もしくは簡単に解けるペーパーの中に難しいペーパーを1枚入れて最後も簡単な問題にするのがおすすめです。
やる気のムラをなくすために習慣化してみましょう
お子さんが気分によってその日はやらない、別の日はやる、、、などよくある事だとは思います。
幼稚園保育園に入ったら生活リズムが一定になってくると思うので、朝起きてから夜寝るまでの一日のスケジュールに勉強、準備時間を組み込んでおくことをおすすめします。
朝起きてから顔洗ってご飯食べて登園準備をして、、、とあると思うのですが、その中に3枚だけペーパーをやる。とか、これが終わったら外に出て運動タイムボールつきをする!などルーティーンの様に毎日決まった時間にこれをやると組み込んでおきましょう。
出来ればそれをお子様と一緒に決めて、時計表みたいなものを作り書きこんでみましょう。
それを見ながらお子様が一人で朝の支度も出来るようになると良いですね。
慣れるまでは少々大変かもしれませんが、これを何日も続けていると逆にそれをやらないと気持ちが悪くなるみたいに、お子様1人で準備してくれるようになってくるはずです。
問題になれてきてしまってやる気が無い時は問題の出し方を変えてみましょう!
年長さんによく起こりがちなのですが、問題数もこなしてくると大体察しがついてしまうのか問題を最後まで聞かずに解き始めてしまったり、慣れてきてしてまいやる気が落ちてしまう事も良くみられます。
そんな時は問題の出し方を変えてみませんか?
例えばいつもお母様が一緒に勉強を行っているのであれば、時々お父様と一緒にやってもらったり、問題集によってはCDが付いているものもあるので、CDで問題を流して本番さながらのようにやってみるのもおすすめです。
集中していない場合、ご褒美作戦を使うのも効果的!
たまにはご褒美作戦も使っても良いかもしれません。
10枚のペーパーを全部花丸に出来たら○○!など、とお子様がもう少し頑張ったら出来る、ここまで出来たらOK!としてあげると、やる気を出し集中するかもしれません。
「たまに」と書いたのはご褒美作戦を使い過ぎるとご褒美が無いとやらなくなってしまうので、注意しておいてください。
我が家では、教室の先生から教えて頂いた、「くじ引き作戦」も年長の時に利用していました。
くじ引き作戦とは先ほどのご褒美をただ単にあげるのではなく、くじを一回引く権利獲得!とし、あらかじめくじを作っておき、そのくじにご褒美となるような事を書いておきます。
たとえばお菓子一個プレゼント!とか、ボードゲームでお父さんに挑戦!大好きな人の顔の絵を描いて?などのミッションを与えたり、時には熊歩きで廊下往復!なんて罰ゲームみたいな事も含めると面白いですよ。
お子様の好きな事や苦手な事もまとめて楽しんで試験対策が出来るくじ引き作戦はおすすめです。
公共の場や家庭学習以外でもイライラしてしまう時の対処法
公共の場ではなるべくiPad等は使わずに過ごしてみませんか?
iPad等を見せておくと静かになるのもよく分かります。
もうどうしようもなく親も疲れてしまっている時などはそれでも良いと思いますが、外出している時こそ親子の会話してみませんか?そんな時間も受験対策に有効に使えます。
例えば電車に乗ったら、周りの大人を見ながら電車に乗る時のルールをお話してみてください。一度言っただけではなかなか子どもは出来るようにはなりません。
だからこそ小さなうちから時間に余裕を持って行動し、騒いだら降りる位の覚悟を持って乗ることが出来たら良いですね。
公共の場のマナーは、ペーパー対策や、面接対策として考えてみましょう!
そして電車に乗る時は何度も何度も繰り返しそのお話をして、二回目以降はお子様に質問しても良いですね。
そんな会話を続ける事で、公共の場での過ごし方、電車に乗る時のルールが子どもに身に付いていきます。
これは後にペーパー試験で出す学校もあれば、面接でお子様に電車に乗る時の決まりは何かありますか?などと聞かれる学校もあり受験対策に繋がっていきます。
そうは言っても会話は控えた方がいい静かな場所では、お子様が静かに待てる玩具を用意しておくのも手です。
筆者も受験準備期には常に鞄の中に、子どもが集中でき退屈しないシールブックや折り紙、あやとり、塗り絵、小さな絵本や玩具を入れていました。
メモ用紙とペンだけでも構いませんので、お子様にお題を出してお絵描きタイムにしたり、親子で絵しりとりなどをしても良いですね。
これは巧緻性のトレーニングにもなるのでおすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
筆者も受験準備期はアンガーマネジメントの本を読み漁っていました。
それくらいイライラしてしまって仕方がない時期もありました。
特に我が家はほぼワンオペで準備をしていたので、子どもと勉強しているうちに怒ってしまったりヒートアップしてしまったりと、ふと我に返るとまだ幼い子相手に何をしているのかと毎晩反省したものです。
その経験からも是非、皆様には楽しく受験準備を行って欲しい、親御さんもお子様も笑顔いっぱいの日々を過ごして欲しいと願っています。
受験期にイライラしない為にも、お母様、お父様ご自身にご褒美をあげても良いと思います。
お子様が居ない時に愚痴をこぼせるママ友やパートナーに話を聞いてもらう、一人で美味しい物を食べる、など自分も受験の事ばかり考える毎日ではなく、一息つく時間も意識的に作る事をおすすめします。
どうしても大変な時は、ペーパーも何もかもやらない!という日も週に一度作っても良いと思います。
日曜日には家族でお出掛けして思いっきり楽しんできてください。
親御さんの笑顔がお子様の笑顔を引き出しますので、楽しく準備を進めていきましょう。