ワンオペ育児とは?世間のワンオペ事情と改善方法

ワンオペ育児する母最近よく聞くワンオペ育児。

ワンオペ育児は保護者にかかるストレスが強く、育児環境としていいとは言えません。

では、ワンオペ育児の改善方法はどんなものなのかを考えていきましょう。

ワンオペ育児とは

子育て中の方が気になるワードのひとつがワンオペ育児ではないでしょうか?

最近よく聞くようになりましたが、実際どんな状況の時に使われるのでしょうか。

ワンオペ育児とは、何らかの原因でパートナーの協力を得られずひとりで子育てを行う状況を言い表します。

ワンオペ育児の原因は?

実はワンオペ育児の原因の部分はパートナーの甘えだったりすることが多いようですが、この何らかの原因として挙げられる事柄として、代表的なものは下記になります。

  • パートナーの病気。
  • 仕事の都合(出張や単身赴任)。
  • 両親が遠方に暮らしているため、協力を仰げない。

ワンオペ育児ってどんな状況?

子どもを産んでからの産後の肥立ちが悪く、回復までなかなか育児に携わることができない女性もいますし、男性の場合であれば出張で数日間子どもと会えない、または単身赴任でいつ会えるかわからない状況になってしまうなどがあります。

それぞれの両親が遠方にいるため、何かあったときにすぐに駆け付けてもらえる距離ではない場合も多く、もしもの時に頼る人が近くにいない子育て世代が多いようです。

体調の変化については回復を待つしかできませんし、仕事が関わってしまうと生活の維持に直結するためそう簡単に断ることはできません。

両親との同居も現実問題としてそう簡単に話が進む事柄ではないため、ワンオペ育児が増えることになります。

世間の声が反映されないワンオペ育児

ワンオペ育児をする母親ママ、またはパパ単独での子育てはよくないと言われているにも関わらず、ワンオペ育児は減る兆しがありません。

これはとても残念なことで、国や自治体などのサポート体制も決して万全とは言えません。

有料の託児所をそう頻繁に頼むわけにはいかないでしょう。

そのためにしっかりと国や自治体が中心となって子育て世代をサポートする必要がありますが、実際の現場からの声、世間の声と実際の体制に大きな差が感じられます。

今すぐにでもサポートを必要としている子育て世代がいるにも関わらず、そういった声が反映されないのは国や自治体が真面目に改善に向けて取り組んでいないことになります。

国や自治体は数少ないNPO団体などに甘えず、しかりとしたサポート体制を整えることが重要だと言うことを認識すべきですし、子育て世代はしっかりと現状が届くように声を上げましょう。

自分一人の声では改善されないと思うかもしれませんが、同じ産院で出産した方や、同世代の子どもを持つ家族とは何らかの形で交流があるはずです。

そういった機会を逃さず、国や自治体に困窮している状況を伝える工夫をすることを考えてみましょう。

自治体が広報誌などで声を集めていることもありますので、自治体の広報誌には必ず目を通す癖をつけた方がいいですね。

ワンオペ育児を回避するために必要な3つのこと

どうしてもワンオペ育児をすることがある夫婦は、まずしっかりとした話し合いをしておくことが大切です。

どちらか一方に負担がのしかかる前に、どうやって息抜きの時間を取るのか考えておきましょう。

ママの負担は確実に多い。だからこそ休息を

よく、「俺は外で働いている」と威張るパパがいますが、それなら子どもを作ってはいけません。という結果しか生まれません。

当たり前ですが、子育ては夫婦ふたりの共同作業であり、ママだけに負担があるのは当たり前の状況ではなく、改善すべき状況です。

どこかで必ずママがゆっくり休める時間を作り、心身ともにリフレッシュできるタイミングを設けることが必須です。

お互いに子どもを愛するために必要なことですので、しっかり話し合いましょう。

パパは子育ての大変さを積極的に知るべき

意外と育児の大変さを知らないまま外で仕事をしているパパが多いのが残念でなりません。

1度、丸1日子どもと向き合ってみましょう。

もちろん、その場にママの姿はない方がいいですね。

当然ですが、ママはほとんどの場合子どもと1対1で向き合っているのです。

同じ状況で同じことができるか検証してみましょう。

とある俳優さんが、イクメンという言葉はおかしいとSNSを通じて発信しましたが、まさにそうですね。イクママと言う言葉はありません。

パパなのですから、一緒にいる時間は積極的に育児を行うのが当たり前の子どもを持つ夫婦の姿です。

ママはパパのことを叱り過ぎない

パパの育児に対してつい叱ってしまうママも多いのですが、それではパパの育児参加は見込めなくなってしまいます。

しっかり育児に参加してもらうためには、ふたりで育児方法を話し合うことが必要です。

ここに大きな食い違いがあると、それぞれのやり方に不満が募り、落ち着いた育児環境ではなくなってしまいます。

家庭内を安定させるためにも、話し合いは1度や2度ではなく、定期的にこまめに確認し合うことが大切です。

言葉も行動も足りないと、育児は成り立ちません。そこをしっかり意識し合いましょう。

育児をママに任せきりにしない

しっかり夫婦ふたりで過ごす時間があるにも関わらず、ワンオペ育児が横行してる家庭も少なくありません。

その場合、ほとんどがパパの育児不参加が1番の要因と言える状況です。

仕事で疲れたはただの言い訳に過ぎません。

小さな命のお世話をするわけですから、赤ちゃんと長い時間を過ごすママはかなりのストレスを抱えています。

パパの育児不参加、家庭内で起こる見て見ぬふりがワンオペ育児を増長させます。

愛してる女性が困っているのに放っておけるなんて、愛情は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。

ママに育児を任せ切りのパパは、しっかり自分の置かれた現状を把握し家庭内の状況改善に努めましょう。

ママの愛情、子供の尊敬を得られる存在でいるためには、意識改革が大事であることを頭に置いておきましょう。

ワンオペ育児が辛かったら「大変です」と声を上げて

ワンオペ育児の大変さについて、なかなか声を上げることの出来ない方も多いようです。

両親に話すと心配させてしまう。友人に話すとバカにされそう。

そう思う方も少なくないようです。

本来であれば不安を打ち明けやすい存在を、遠く感じてしまうのがワンオペ育児の怖いところです。

そんな気持ちに陥ってしまった場合は、自治体の保健師さんやお世話になった産院の先生や看護師さんに大変さを打ち明けてみませんか。

心のよりどころがひとつ見つかるだけで、かなり状況は変わります。

適切なサポートを受けるためには、余計なことは考えず「大変です」と打ち明ける勇気を持ちましょう。