小学校受験の巧緻性対策!試験で出題される問題と巧緻性の鍛え方

ハサミを使う器用な少女小学校受験では、特に女子校では、難易度の高い巧緻性を求められます。

ではどのような問題が小学校受験で出題されるのか?

試験で実際に使われる道具や筆者の小学校受験の経験を交えながらお伝えしていきます。

はさみ・のり・セロハンテープ

小学校受験の試験会場で、よく使用される道具です。

試験内容は、

  1. 書かれている線の上を切る
  2. 台紙の上でのりを貼る
  3. 指定された紙に切り取った部分を貼る、または、画用紙が用意されていて丸の筒を作成する

といった内容です。

まず、セロハンテープを切って机の端に貼り、両手を使って画用紙を丸めて、先ほど準備したセロハンテープを、筒の中心に貼り留める流れになります。

一度でもこの内容を体験しておくと問題なく出来るのですが、やった事がない場合はお子さんにとって難しい問題となります。

ハサミ

はさみは年長になれば問題なく簡単に使えるようになるのですが、年少・年中のお子さんには難しく感じることもあります。

親御さんが一緒になってはさみを使い、一つ一つ教えることが大切です。

はさみの持ち方、切る紙の持ち方、刃の位置、切る時の力の入れ方など、子どもにとっては難しいので慣れるまでは練習が必要です。

練習の際に飽きずに楽しんでもらう為には、好きなキャラクターを切るなど、興味を持たせると楽しんで練習出来ます。

のり

のりは、液体のり・スティックのりなどの種類があるのですが、試験でどのタイプが用意されても対応出来る様に、様々なのりで練習しておくのが良いでしょう。

子どもは、のりを多めに出してしまい、ベタベタになる傾向があります。大きいものを貼る時は、回りと真ん中に少しのりをつけると、剥がれません。

たっぷりとのりを出してしまうお子さんには、優しく少量ののりで大丈夫と教えてあげましょう。

セロハンテープ

セロハンテープは制作の際に使用することがあります。

必要な長さを切って、貼るべき箇所に、確実に貼れるようにしておくと良いでしょう。

紐・蝶結び

小学校受験では指定された結び方ができるかを試させる問題があります。

結びの種類は、片結び、蝶結び、風呂敷結びなど、出題種類は数多くあります。

一つ一つ、時間をかけて確実に出来るようになるまで、練習すると良いでしょう。

また、試験ではどの様な紐が用意されるか分からないので、細い紐から太めの紐まで、どの紐でも出来る様に練習をしておくと、あらゆる問題に対応出来るでしょう。

出来る様になっても、子どものことなので、しばらくすると忘れてしまっている場合もあります。

我が家では、朝の日課として、3回蝶結びをさせていました。

女子校を希望の場合

女子校では、エプロンの後ろで、蝶結びという問題も出題されます。

後ろで蝶結びを出来ることが最善なのですが、試験直前でも出来ない場合は、前で蝶結びをして、エプロンをくるっと後ろに回すという方法もあります。

お箸掴み

お箸で、豆を挟んで、何個違う器に移せるか、という試験もあります。

小学校に入ると、お箸を使ってお昼ご飯を食べることになるため、今後の生活に結びつく内容となっています。

試験対策は、お箸を使って色々なものを挟むことになるのですが、親子で競争すると楽しく練習出来ます。

折り紙

折り紙で、何か折ってください、という試験もあります。

折り紙は、手先の訓練、また創造性、空間の感覚を身に付けることが出来る万能のものです。

まずは、簡単なものからで結構ですので、楽しく折り紙を折って、折り紙好きになってもらうことからスタートすると良いでしょう。

我が家の場合は、手先が不器用な方でしたので、折り紙の本を購入して、好きなものを一日一個折りました。

ただただ毎日折っているだけだと飽きてしまうので、折って出来たものを模造紙に貼って飾り、作ることを楽しんでもらえる様にしていました。

季節を合わせて勉強する

また、季節の勉強も兼ねて、その月のものを折り紙で折る、ということもしました。

「かぶと・せみ・金魚」などの折り紙は、指先の訓練になり、季節を覚えることも出来ます。

小学校受験当日の待ち時間

試験日に待ち時間があるのですが、多くのご家庭が折り紙を持参して折っている光景をよく見ました。

小学校受験には折り紙は必須となりますので、常にお母様のかばんの中に入れておくと、ちょっとした時間の隙に、練習することが出来ます。

衣類のたたみ方

我が家の受験校には、スモックたたみがありました。

試験は以下の流れでした。

  1. 制作の時間で学校で用意されたスモックを着用する、
  2. 制作が終えたら自分で脱いでキレイにたたむ
  3. たたんだスモックを試験官に返却する

大人にとってはたたむことは容易なのですが、子どもにとってはまずキレイに伸ばして置くという事でさえ難しく、左右の袖のたたみ方が異なり、上手にたためるようになるまでに時間がかかります。

普段からお手伝いとして、洗濯物をたたむ練習をすると良いでしょう。

クリップ

数枚の紙をまとめて揃え、クリップ止めをする、という試験内容もあります。

普段より、クリップ、ホッチキス、穴あけパンチなど、様々な文房具を、お子さんの手の届くところに置いて、いつでも遊び感覚で使ってもらえるようにしておくと良いでしょう。

小学校受験の巧緻性対策について

巧緻性の試験内容はとても幅広く、また短期間に身に付くものではないため、日々の積み重ねが必要となってきます。

そのため巧緻性は、幼児教室や自宅で体験・訓練することが一番です。

ペーパー対策ではなく、遊び感覚で練習することが出来ますので、ペーパーに飽きてしまう時間などに、練習すると良いでしょう。

指先は、「第二の脳」と言われることもあり、お子さんの成長に合わせて色々な経験をさせ、時間をかけて試験対策をしていきましょう。