小学校受験の模擬試験はどれを受ける?受ける際の注意点とおすすめの模試

模試を受ける子ども

小学校受験の準備をされていると、年中の後期あたりから「模試」という言葉がちらつき始め、気になり始める方もいらっしゃると思います。

沢山は実施されているけれども、どれを受けたら良いのか?など迷いますよね。

筆者も第一子の受験では言われるがままに、全く関係の無いような所のものまで手当たり次第受けていた気がします。

そこで、今回は二人の我が子の小学校受験の経験から、小学校受験の模試のメリットデメリット、おすすめの模試などについてご紹介していきます。

小学校受験での模試について

先ず小学校受験での模試では当然ながら偏差値はでません。

ではどのように結果が出てくるのかというと、模試を主催している会社が過去のデータベースからこの時期にこの点数が取れていたら合格する確率や、その時の模試を受けた受験生の中での立ち位置を教えてくれるものになっています。

模試はジャックや理英会、こぐま会など大手の幼児教室が主催しているものから書店にて購入出来る問題集や書籍の販売を行っている「みつめる21」が主催している、各回2000名以上が参加する小学校受験統一模試などがあります。

毎年夏頃から本番前の秋頃までが最も多く、国立小は試験が12月にあるので長い方は12月頃まで毎週模試ということもあります。

申し込みですが幼児教室主催は各幼児教室へ、小学校統一模試に関しては自分でインターネットなどから申し込みが出来ます。

模試の試験科目は様々で、ペーパー校向け、ノンペーパー校(筆記試験を行わない学校)向け、私立難関女子校、私立難関男子校、国立対策、各志望校別など、どの模擬試験を受けるかによって試験科目が違ってきます。

小学校受験!模試を受けるメリット・デメリット

模試を受ける3つのメリット

小学校受験の模試を受けるの一番のメリットは何と言っても「場慣れ」です。

お子様は初めての場所に初めて会う受験生と初めての試験を受ける、、、当然ながら緊張してしまい普段起こりえないハプニングが起きてしまうのが小学校受験の特徴です。

そこで少しでもお子様が本番に緊張しない為にも模試を何度か受けておくことにより試験という場に慣れ、初めての先生やお子様方とのコミュニケーションもスムーズに取る事ができ試験でも実力を出す事ができるようになっていきます。

二つ目は今のお子様の立ち位置を知る事ができます。

模試を受けた受験生の中で我が子はどれくらいの順位にいるのか確認ができますし、志望校や受験校を決める時の判断基準の一つになります。

しかし後で述べますが模試の結果だけで志望校を決めるのは良くありません。

あくまでも、判断基準のうちの一つとして捉えてください。

三つ目はお子様の強みや弱点、課題を明らかにすることができます。

授業では出来るのに試験だと出来ない分野などがありますので、その様な点を洗い出すのも模試の良い所ですね。

出来るところだけでなく、点を取れなかった分野は何なのか?今後どういう事を家庭学習でやっていったら良いのかを振り返りとしていただく事ができますので参考になります。

模試を受けるデメリット!模試結果が全てではないということ

模試の結果が全てではない!という点はどうか忘れないでください。

実際には模試を受けてない受験生も居ますし、小学校受験の合否は中学受験と違い、ペーパーテストの点だけではない所が要注意です。

体操のテストでは課題がよく出来たから○という単純な話ではなく、出来なくても友達を応援している姿や出来なくても諦めずやろうとする姿こそポイントになる事もあります。

また点数のつけやすいペーパーや体操だけでなく、行動観察や面接なども考慮されますので、模試の結果が良かったからと言って本番も合格確実かというとそうでもなく、逆も然りです。

我が家も直前の志望校別模試では凄く低い所にいたのですが、本番では合格をいただきました。本人も家族も驚きの結果になりました。

なので、模試が悪かったからと言って受験校を変える必要はありません。

最後まで諦めず点数を取れなかった所の弱点克服をしつつ、良い所を最大限に伸ばしてあげればきっと本番では良い結果になると思います。

また、その結果に一喜一憂し親子でペースを乱されてしまっては勿体ないので結果は目安、弱点の洗い出し!と考えましょう。

模試結果によって、親子関係が悪くなったり、勉強のペースをあげてしまいお子様の心や体に不調が起きないようにしてあげてください。

小学校受験のあるある

小学校受験の模試を受ける時に気をつけるべきこと

では模試を受ける際に気を付けるべき事柄についてお伝えしていきます。

申し込み・振り込みは期日内に!

当然の事なのですが、先ずお子様の志望校や受験する学校等から受けたい模試を調べ、申し込みはいつから開始でどの様に行うのか、ネットからなのか電話なのか、確実に期日内に申し込み出来るようにしましょう。

幼児教室で人気のある模試では早い人順で席が埋まり、受けたくても受けられないなんて事になってしまうと大変です。

模試当日は試験本番の様に過ごしましょう

模試を受けるメリットでも挙げさせて頂きましたが、模試の最大のメリットは場慣れです。

その為にも本番の様に家を出る所から始めてください。

着ていく洋服や持ち物、受験票の渡し方など、是非本番と同じ様にしていきましょう。

些細なハプニングがあったとしても対応出来ますし、出来なかったとしたら本番には持ち物にこれを追加していこう。などと考える事が出来ます。

お子様も本番の洋服を着ていくと、体操の時にここが動きにくい!など見つかるかもしれません。

またどうしても気になっていじってしまう所があれば試験日までに洋服を変える事も出来ますね。

一喜一憂しない

デメリットでもお話しましたが、結果はあくまでも目安です。

何度も言いますがこれだけでお子様を判断しないようにしてあげてください。

お子様には常に良い点を先に伝えるようにして悪かった点はその後に「○○が実力出せなかったみたいだけどどうしたの?何か試験の時にあった?」など優しく聞くのみにしましょう。

これは終わったから言えますが、初めての受験の時は筆者も一喜一憂してしまっておりました。

本当にこの気にしないというのが難しいのです。

我が子ですからできない所ばかり目についてしまうものです。

しかし、そこをぐっと堪えて、良い所を沢山褒めてあげる模試にしてください。

そうすればお子様も試験を楽しんで受ける事ができるはずです。

小学校受験の春季講習・夏季講習・冬季講習

小学校受験!おススメの模試

それでは次におススメの模試をご紹介させていただきます。

進学模擬テスト

幼児教室の一つであるジャック幼児教育研究所では、学校別模擬テストが素晴らしい事で有名ですが、その他の全校向け志望校別ではない進学模擬テストがおすすめです。

3月~9月にかけて合計5回行われる模擬テストです。

こちらの模擬テストでは、最後の2回に両親面接も含まれています。

お通いの教室でも面接練習があると思いますが、その時とはやはり雰囲気も違うため、我が子二人の受験の際には必ずこの模擬テストは受けるようにしておりました。

ここで緊張しておくと本番の方が気楽に面接に挑む事が出来てしまうなんてこともありました。

みつめる21の小学校受験模擬テスト

300以上の幼児教室と教育図書21が共同で開催するみつめる21は、何と言っても全国最大規模の模擬テストです。

またお子様が試験を受けている時に小学校の先生方が来てくださり、説明会を催したり父母受験講座も同時に開催していただけます。

志望校選びから願書書きなど大変参考になるのもオススメな点です。

全統オープン

理英会などの幼児教室が共同開催されている全統オープン

志望校毎の精度の高い合格判定もさることながら、年中児の模擬テストも充実しています。

年中さんの頃から足慣らししたい方におすすめです。

また国立模擬テストやゼミなど単発の講座もあるので国立志望の方にも良いのいではないでしょうか。

小学校受験の勉強をする女の子

まとめ

いかがでしたでしょうか?模試というもののイメージがつきましたでしょうか?

結果に一喜一憂せず、お子様の弱点を見つける為また場慣れの為に当日の練習を兼ねて受けていただければと思います。

模試を上手く活用すればお子様も楽しんで本番に臨むことができ、いつも通り、もしくはそれ以上の力を発揮してくれることでしょう。

皆様の合格を心よりお祈りしております。