小学校受験ではどのくらいの勉強が必要?合格に近づくために必要な勉強量と学習内容

小学校受験の勉強をする女の子

小学校受験をするとなると朝から晩まで勉強させなきゃいけないの?勉強ばかりやらせるなんて大変!と思われる方もいらっしゃると思います。

また小学校受験勉強を始めると、周りがどれ位やっているのか分からず、もっとやるべきかしら?とあれもこれも、、、と勉強量を多くしてしまったり、周りと比べて出来てない所があるとお子様を追い詰めてしまったりしていませんか?

筆者もお恥ずかしながら第1子の時にそうでした。

しかしその経験があったからこそ次子の時には適度に力を抜き、子どもに負担のかからないよう準備が出来、志望校への合格をいただきました。

小学校受験の場合は、偏差値などなく、受験する小学校の難易度や試験方式、子どもの理解度にもよって変わりますので、一概にこの位勉強したら大丈夫、とは言い切れない部分もあります。

各ご家庭により違うということを考慮した上で、都内難関校を受験する場合、どの位の勉強量が必要になってくるのか、1日の勉強時間やペーパー枚数など、実際どのくらい自宅での勉強を設けたら良いたのか、目安として参考にしてみてください。

年少クラスの勉強量はどのくらい必要?

この時期はペーパーを解くことよりも実体物(パズルや積み木、おはじきやカード等の実物)を使って経験を積み理解を深めていくことが大切です。

この時期のペーパーは点線をなぞるものや丸・三角・四角を書くといった鉛筆を正しく持つ練習、線を引く練習から丁寧に取り組むと良いですよ。

季節の行事に関することはこの頃からお子様と一緒に経験していってください。

一緒にお雛様を飾るでもいいですし、一緒にその行事の料理を作ってみるなどその行事に関して親子で話しながらしてみましょう。

その時には是非写真に残しておくことをおススメします。

お子様が忘れてしまった時に思い出すキッカケになりますし、それが後にペーパーで常識を問われる分野の四季に関して難なく理解できるようになります。

まずは椅子に座るということから慣れていきましょう

椅子に長く座るという事にも慣れてないお子様が多いと思います。

最初のうちは勉強時間を10~20分などと短く区切り座るだけではなく体を動かすものや、カルタなどの昔の遊びをしてもいいですね。

時には床にシートを敷き全身を使ってお絵描きや工作をするなどしてみてください。

お子様が好きな事興味があることを一所懸命にやる時間を作るということが集中力を養う上でもとても重要になってきます。

座って勉強をするのは、朝の1時間と幼稚園や保育園から帰ってきた後の1時間、などご家庭の状況に応じてここでやろう!と決めたり、1時間を短く区切りながらやるのもおすすめです。

生活の中で所々椅子に座る時間を作り、合計時間が2時間になるように出来れば上出来ですがこの時期は時間にこだわらなくて良いので心掛ける程度でお考え下さい。

椅子に座りながら楽しんで出来るお勉強とは?

椅子に座る事やお母さんお父さんと何かやる事を嫌がるようになっては大変です。お子様の個人差があるので無理は禁物です。

この時期はお子様が楽しんで出来る事を最優先してメニューを考えていきましょう。

お絵描きが好きならお絵描きの延長線上に運筆練習を取り入れたり、色塗りを少しだけ丁寧にやってみるよう声掛けをしてください。

運動好きなお子様なら身体を動かしながら身体能力を鍛えるだけでなく、静と動を分ける時間を少し作ってみると良いかもしれません。

例えば新しいゲームをする時「これから新しいゲームをしよう!説明するから座って聞いていて?」と人の話を聞く時間を作る。

少し頭を使いながら体を動かすゲームをする。

その休憩時間に少し座っておはじきを使い数の概念を勉強してみるなど、お子様に合わせてメニューを考えてみるのもおすすめです。

絵本を読むことで後のペーパー対策につなげていきましょう

忙しい毎日ですが、寝る前に絵本を読む時間なども作れると良いですね。

我が家も本を持って一緒に寝室に行き、音読をしてあげてから電気を消して寝る。という流れを作っていました。

これはペーパーのお話の記憶に関わってくるところなのですが、人の話を聞くという姿勢も養うことができます。

読んだ後に問題を出す事まではしなくて良いのですが、親子で感想を伝え合うとよりお話を理解出来るのでおすすめです。

なかなか寝ない時は昔話を話して聞かせたり、親子で創作昔話をしたりと、寝かしつけの時間を過ごしていました。

寝かしつけの時間に絵本を読むことが難しいご家庭は、朝でも昼間でも構いませんので、どこかで短い絵本を読む時間を作り是非親子で読書タイムを楽しんでください。

ペーパー対策を嫌がる原因

年中クラスの勉強量はどのくらい必要?

年中になったら少しずつ座れる時間を増やしていきましょう。

時間的には一日の中で平日は2時間意識出来ると良いですね。

まだまだ1時間なんて集中力は持ちませんから、10分刻みで身体を動かしたり座学をしたりと出来るようあらかじめ計画しておきましょう。

粘り強くやれば出来るという自信をつけてあげましょう

教室にお通いのご家庭では宿題なども出ていると思います。

教室でいつも出来てないな、という単元も出てきているでしょう。

気になる場合は教室でいただくテキストの他にも、分野単元別で問題集がありますので、書店などで探して練習を重ねて頂くのもひとつです。

まだこの時期に捨て問、捨て分野は作らず、粘り強くお子様が嫌にならない程度に毎日数枚ずつでもやると出来た!を増やしてあげることがお子様の自信に繋がります。

もし毎日続けているのに出来るようにならないのであれば、一度具体物などを使って確認してあげるようにしましょう。

具体物で理解したことを、次は頭でイメージしてからペーパーで解くという、このイメージできるようにするという部分はとても大事です。

年中で取り組むペーパーの目安量!時間を計って取り組んでみよう

年中の後半になってくると今までに比べてぐんと成長し、長い間座ることができ、ペーパーもさくさく進める子がでてくるかもしれません。

そんな場合もだらだらと長くやるより10枚1セットとして、時間を計って取り組むと良いでしょう。また、制限時間を設けることで集中して問題を解き、時間が余ったら見直しをする習慣をつけるようにしてください。

最初の頃は10枚では無く5枚としても良いですし、お子様の状況に合わせて得意な問題とチャレンジ問題を組み合わせていきましょう。

10枚1セットとしているのは、どんなに長いペーパー試験の学校も大体10枚程度なのでそれ位の分量で慣れていくと良いと思います。

この頃からペーパーが多くなるので、ご家庭に一台コピー機を購入する親御様が多いです。

購入した問題集や教室の宿題、テキストもコピーして何度も出来るようにしておくと何冊も購入する必要が無くなくなるのでおすすめです。

苦手分野克服の為に繰り返し行うようにしてみましょう。

絵本の読み聞かせもレベルアップしてみましょう!

年中にあがったら、今までよりも絵の少ない本にしてみるのもおすすめです。

そして分量も長めにしてみて一日では読み終わらない本にしてみましょう。

続きはまた明日!にして、翌日は「どこまで読んだっけ?どんなお話だったっけ?」なんて会話をしながら少しずつ記憶力を育んでいきましょう。

国立小と私立小の違い

年長クラスの勉強量はどのくらい必要?

いよいよ受験学年です。ペーパーは何枚以上解かなくてはいけない!と考える必要は無いと筆者は考えます。

年中の時と同じ様に10枚程度、多くて15枚までを1セットとして長い時間沢山こなそうとせず、本番の試験と同じ様に同じ時間でやってみてください。

問題の中身はお子様に合わせて基本的な所から過去問レベルまで、花丸が6割7割取れるようなセットでやっていくと、お子様も難しすぎて嫌だ!とならずに気分よく出来るはずです。

勿論、それを一日のうちで可能であれば何セットか出来ると良いですね。

間に運動や工作絵画も本番と同じ順番・時間で出来るとお子様の慣れてくるかと思います。

模試の結果に一喜一憂しないようにしましょう

年長になると毎週末、どこかしらの模試を受けるご家庭が多くなってきます。

小学校受験は他の受験と違い偏差値では測れません。

結果に一喜一憂せず、予定がもし空いていれば積極的に模試を受けることをおすすめします。

試験を受けることで学ぶことが多くあり、初めてのお友達との接し方、初対面での大人の話の聞き方・話し方、ご両親が居ない中、一人で知らない子達と受ける試験は受けるだけでも成長していきます。

ただし、結果にはこだわらず、出来た所を褒め、出来なかった所は日々の学習にいかしつつ、苦手な分野を重点的に取り組みましょう。

受験学年の勉強目安時間はこのくらい!

一日の勉強時間は、平日は2時間程、朝と夜に計画しておきましょう。土日も朝夜の勉強は崩さず出来ると良いですね。

ご家庭によっては土日は教室へお通いになる方もいらっしゃると思いますが、どちらか一日は動物園や水族館、博物館や大きな公園など、少し足をのばしたら行ける所へのお出掛けをしてみてください。

年少年中の時期はそうしていても、年長になるとなかなかお出掛けの時間が作れない!と言う方もいらっしゃると思います。

しかし、年長の勉強が難しくなってくる時こそ、お勉強を頑張ったご褒美にお子様の楽しみにもなりますし、この時期でも実体験は大切です。

行った先で絵を描いても良いですし、思い出を親子で話すことが受験対策につながり、リフレッシュにもなります。

睡眠時間は受験直前でもしっかりと確保しましょう

大手幼児教室の先生からは、平日に時間が取れないというご家庭は、週末にまとめて頑張る!でも良いそうで、週に10時間は座って受験対策が出来ることを目安にするといいそうです。

受験直前期は1日2時間だけではなく、夜や休日の昼間にも勉強時間を増やされるとご家庭も多いかと思います。

またご両親のお仕事によっては夜に自宅学習される場合でも、睡眠時間は少なくとも10時間しっかりと確保できるように計算して行えると良いですね。

過去問を解く子供

まとめ

小学校受験の勉強量はいかがでしたでしょうか?

多い!と感じられた方も、これだけで良いの?!と思われた方もいらっしゃるかと思います。

朝晩の2時間はペーパーだけではなく、お絵描きや運動なども含めての時間なら出来そうではありませんか?

人間は忘れてしまう生き物であり、継続した学習、日々の積み重ねが重要です。

小学校受験対策だけでなく小学校入学後の学習習慣にも繋がる親子での時間を、無理なく楽しく過ごしてください。