小学校受験を成功させるために親がすべき面接対策

親がすべき面接対策

入試選抜において両親が直接関わることのできる場面、それが面接試験です。

そして、小学校受験においては親の面接が合否を大きく左右すると公言する学校があるほど重要なものです。

とすれば、これまで長い時間をかけて受験勉強に励んできたお子さんのためにも万全の準備をしてのぞみたいものです。

そこで今回は面接の心得から試験当日にすべきことまで、親がすべき面接対策をご紹介します。

小学校受験における親の面接の心得

面接試験、それはさまざまな場面で実施される試験であり、保護者の皆様ご自身もこれまでに何度かのぞまれてきたのではないでしょうか。

しかしその一方、面接に苦手意識を持たれている方も多いと思います。

ですが、考えてみてください。小学校受験における面接試験とは、小さな身体で奮闘する我が子に代わってあげられる数少ない貴重な場面です。

また、面接以外の考査による失敗を挽回することのできるチャンスの場でもあります。

お子さんへの愛情、志望校への熱意、それに向けて家族一丸となって過ごしてきた日々、それらを熱い気持ちで語ることを許されたなんとも素晴らしい機会。

そう捉え直して挑むことで余裕をもってのぞむことができるはずです。

願書と過去問を参考にして面接問答集を作る

面接は願書を記入する時点から始まっています。

そこで志望校の前年度の願書を入手して、どのような内容を記入するのか、用紙のサイズや枚数はどれくらいか、添付すべきものがあるか、出願期間はいつからかなどを事前に調べておきましょう。

願書の内容が面接になる!

入試当日は提出された願書を片手にした面接官からさまざまな質問がされます。

願書に記載した内容と辻褄が合わないことを話したり、願書と同じ内容を繰り返し話したりすることのないよう、出願前には必ずコピーを取っておくようにしましょう。

また、学校ごとに例年問われる内容は似通う傾向にあるので志望校の過去問からも質問を想定して練習しておきましょう。

過去問に目を通されると気付かれると思いますが、学校が面接を通して知りたいことは大まかに3つです。

面接試験をする学校が見ているポイント

  1. お子さんの性格や日常の過ごし方から見える他者(親・お友達・先生)との関わり方
  2. 学校への理解度
  3. 家庭の経済力

質問の意図することはこの3点のいずれかにあることを頭の片隅においておきながら、面接にのぞむと不意の質問にも慌てることなく対処することができます。

各質問に対しては具体的なエピソードを交えながら話すなど、分かりやすく伝えることを心がけましょう。

なお、面接時間は5~10分程度であることが多いので、一つの質問に対して1分以内に留めるよう冗長になりすぎないことを意識して話しましょう。

小学校受験の面接対策

小学校受験面接時の服装が及ぼす心理的影響

入試当日に着るべき服装についてはインターネット上でもさまざまな指南があります。

小学校受験における親の服装は?

一般的にいわれる装いとして、父親はダークカラーのスーツ、母親は濃紺やグレーのワンピースがありますが、入試当日に他の保護者の方々がどのような色のスーツを選ばれるのかは学校説明会や前年度の入試会場が参考になるでしょう。

本来、服装は個性を表現する手段の一つであり、私立小学校の関係者の中にも喪服のようなお受験スーツを是としないなどとおっしゃられる方もおりますが、こういった場面では周りの方と同じようにしておくことが無難と思われます。

というのも、他の保護者と異なった装いをしているとご自身が感じることは、面接などにおいて心理的な影響を及ぼすからです。

何を着るかで面接に差が出る?

ハードフォードシャー大学のカレン・パイン教授の著書「Mind What You Wear」では”何を着るかで自分にどれだけ自信を持てるか大きな影響がある”との主張からさまざまな研究結果を発表されていますが、皆様も思い当たる節はあるのではないでしょうか?

このような観点から加えていうならば、当日身につけるものは、他の保護者と同じ色形のものでありながら、自分にとって自信を与えてくれる質のものを選ぶといいでしょう。

また、個性を表現するには外見に頼らずとも、面接や願書においてできるはずです。

小学校受験の会場までの歩き方を親子で確認をしておく

入試当日は自宅から学校までの通学ルートを実際に通学するときと同じ手段を用いて向かいましょう。

面接時に通学ルートをお子さんへの質問として問われることは多いものです。

そして、移動中は面接で出題が想定される質問を意識して会話をするようにしましょう。

たとえば、入試当日の様子を尋ねる質問として「朝ごはんは何を食べましたか」「昼ごはんに何を食べたいですか」「今日ここに来るまでの間お父様とお母様とどんなお話をしてきましたか」「通学路では何を見ましたか」などが考えられます。

この他にもこれまでに練習してきた面接対策をお子さんが喚起できるような会話を交わしておくのもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

試験当日にベストな状態で面接や試験に臨めるように家族一丸となって準備を進めていってください。

面接対策が少しでもお役に立てれば幸いです。