日本では公立小学校に進む子どもがほとんどで、私立や国立の小学校に進む子どもは少数です。
地域差もありますが、首都圏や関西圏には私立の小学校も多いので受験を考える方が地方に比べると多いです。
国立・私立小学校に入学するには、もちろん試験があり、国立の場合は、抽選もありますので、運があれば合格できるともいわれています。
私立も国立も入学考査は、基本は小学校で入学してから、その学校の授業についていけるかどうかを見るためのテストでありますが、何も準備をしていない子どもより、もちろん小学校受験の準備をしている子どもの方が受かりやすいです。
ここでは、我が子の小学校受験経験から、小学校受験のためにしたこと・すべきことをお伝えしていきます。
目次
変わりつつある小学校受験
最近は、主流であったペーパーテストが少なくなっています。
以前は、何枚も何枚も知識問題を解くのが小学校受験という感じでしたが、今は、考える、伝える、知識の応用を試すという試験に変わってきています。
確かに、知識問題は何度も練習すれば、子どもたちも惰性のように的確に解答するようになれます。
しかし、最近の考える、伝える、知識の応用につきましては、簡単に子どもに身につくものではありません。
小学校受験すると決める時期はいつが適切?
まずは、小学校受験をすると決めることは、早ければ早いほど良いです。
幼稚園・保育園の年長になって突然受験をすると決めても、小学校受験には、それぞれの学校の特色があるので、子どもがその学校にあった試験にすぐ馴染むことは至難の業です。
できるだけ早く、できれば年少のときから準備をしていけば、3年近くあるので、親も子どももゆったりした気持ちで取り組めます。
小学校受験は両親も一緒に取り組む
受験をすると決めたら、両親がそろって同じ考えでないとうまく行きません。
母親が受験したいと言っても、父親はしなくていいという考えであると家庭内でもぎくしゃくしてしまいます。
しなくていいと言ってた父親が、小学校受験させてもいいかなという気持ちに持ってくるまでは、受験準備は行わない方が良いです。
家族で取り組むのが小学校受験
小学校受験は、中学校受験や高校受験と異なります。
家族が皆同じ方向に向いていないと、結果につながらない場合が多いのです。
穏やかな家庭に暮らしている子どもは、健やかに育ちます。
小学校もそういう子どもを求めていますので、夫婦で意見が違う場合は、じっくり結論を決めてから進めていきましょう。
家庭での小学校受験の準備
小学校受験の際に、受験のためにこういう風にしたという感じではなく、普段から我が家ではこのような生活をしていますというのを見せなくてはいけません。
その為には、毎日規則正しい生活を身に着けることが一番の基本です。
リズム感のある有意義な1日にすることを心がけてみてください。
家庭での手伝いも小学校受験の対策に
その中で、家庭でのお手伝いがあります。
幼児期は「やりたい」という主張の多い時期でもあるので、そういうときには、どんどんやらせてみましょう。
食事の際の箸置きであったり、洗濯物を畳んだり、お父さんのために毎朝新聞を郵便受けに取りに行ったり等、子どもができるお手伝いは数多くあります。
小学校受験のためのに家庭でしつけ・礼儀を教えることも大切
「やりたい」といっても火を扱うことはまだ難しいので、もし料理等に興味を持ったとき、鍋の扱いをしたいと言い出したときは、火の危険さを教えることも大切です。
そして、子どもがお手伝いしてくれたときには親も感謝の言葉を子どもにきちんと言いましょう。
また、洋服を着るときなどは、子ども自身が自らできるようになるようになることも大切です。自分の荷物も、自分の手で持つこと。
なんでも、親が手伝っていては自立心が育ちません。
子どもができることは、親は見守り、子どもにまかせましょう。
受験勉強だけじゃない!外出で色々なことを体験する
休日は、家族でピクニックをしたり、動物園で動物にふれあったり、子どもの興味につながることを、なるべく多く体験しましょう。
山に行ったり、海に行ったりして、自然や動物、植物とふれあうことにより、好奇心を多く持つようになり、疑問もでてくるでしょう。
疑問が子どもの口から出てきたら、もちろん正しい答えを言ってあげてくださいね。
お父さんとはぜひボール遊びやアスレチック等、身体を使う遊びを楽しんでください。
小学校受験に合格するために専門の幼児教室に通う
小学校受験に強いということでモンテッソーリの幼稚園に通わせている方もいらっしゃいますが、モンテッソーリ教育は受験のための教育では決してありません。
たまたま小学校受験で学校が求めていることに、つながっている要素があるから、そういう風に言われていると思われます。
小学校受験を考えているご家庭の子どもたちは、小学校受験専門の幼児教室に通うのが主流です。
幼児教室では、家庭でできないことを学ぶ
同じ小学校受験をする仲間の中で行うペーパーテストや運動は、受験本番で似たような環境でもありますので、実際のときに本人が違和感なしで試験に臨めるようになります。
また、幼児教室では家庭で教えられないことや、希望している学校の受験の動向もわかっているので、各小学校に沿った受験準備をすることができます。
幼児教室には合格のノウハウがある
幼児教室は長年の歴史がありますので、合格のための情報を多く持っています。
そのような幼児教室から学んで受験した場合と、説明会や自分で収集した知識だけで得た中で受験する場合では、差が出るのも当たり前です。
通える範囲に幼児教室があるのであれば、通うのが一番です。
幼児教室も多くありますので、体験教室に参加したり、説明会に参加してみて、子どもにぴったりの教室を選んでください。
小学校受験を経験して伝えたいこと
小学校受験は、穏やかな家庭で生活して、基本的な生活が身についている子どもが、幼児教室にてプラスアルファ部分を学んで挑む試験です。
もちろん、家庭で特別に意識して何もしない、幼児教室にも通わない子であっても合格することもあります。
受験当日に、今までと同じ態度ができない場合もあるでしょうし、合格確実と思っていても、だめな場合もあるのが小学校受験です。
小学校受験は子どもより親の方が一生懸命になりがちですので、あまり力を入れすぎないようにするのも大切です。
親が熱心すぎると子どもが委縮して、本来の良い部分を失ってしまう可能性があります。
国立・私立小学校は公立と違う特色があるので、ご両親は子どもに受験させることを決めたのでしょう。
高校や大学まで一貫教育している学校であれば、友達との付き合いも長くなり、ずっと同じ環境なので、子どもにとっても安心していられる場所になりますよね。
でも、公立には様々な家庭な子がいて、色々な人間がいること、異なる環境があることも自然に学ぶことができます。
公立・私立、どちらの学校にメリット・デメリットがあります。
志望校に合格できなくても、お子様を責めることは決してしないで下さい。がんばったと褒めてあげてくださいね。
小学校受験合格がゴールではない
勘違いしないで欲しいのは、小学校受験に合格したから、将来が安泰、将来は良い大学に進めると思わないことです。
有名小学校に通っても、高卒で学業を辞める子もいれば、公立小学校に行って博士にもなる子もいるのです。
親の思い通りにいかないのが子育てです。
でも両親が行ってほしいと思った小学校に、楽しくお子様が通ってくれたら、家族皆が、毎日が幸せに過ごせることは間違いありません。
子どもに押し付けることなく、小学校受験をゆったりと挑めることが合格への道だと思います。
受験まっしぐら!というのではなく、普段の生活の中に受験準備を取り入れてみる、そのような気持ちで十分です。