小学校受験の合否を分ける親の心得!知っておきたい4つの『しかた』

合否を分ける親の心得小学校受験は「親の受験」ともいわれ、受験準備期間から試験当日までにご両親の果たす役割が非常に大きい試験です。

小学校受験の合否は親の面接で決定すると説明会で明言する小学校もあるほどです。

そして、教育熱心で生真面目な親御さんほど、このような情報を意識しすぎて受験対策に傾倒しすぎてしまいがちです。

特に、時間的に余裕のある仕事をされていないお母様にこういった傾向が強く見られます。

しかし、思い出してください。入学試験を受けるのも、その後の学校生活を送るのもご両親ではなく、お子さん自身です。

お子さんの存在を置いてきぼりにした受験生活を送りすぎてはいませんか?

今回は入試当日までに想定されるさまざまなシチュエーションごとの親の心得を確認しながら一度肩の力を抜いてみましょう。

小学校受験のための勉強との向き合い方

小学校受験に限らず、試験に合格するためにどれくらい勉強すればいいかという目安は、志望校の難易度と受験までの時間、受験生の現在の成績に大きく左右されます。

当たり前のことを話しているようですが、合格者の声などで「朝5時に起きて毎日何枚ペーパーをさせていました」なんて言葉を聞いて、それくらいやらなければならないのだと焦燥感に駆られたなんて経験はありませんか。

思い当たる節がある方は要注意です。

志望校に合格するためにどれくらい勉強をすればいいのか、どんな風に勉強すればいいのかは志望校と時間、お子さんの成績によってまちまちです。

受験勉強のスタートラインは、まずは客観的に現状把握をすることです。

そのうえで時には志望校を変える柔軟性も大切だと思います。客観性と柔軟性、これが勉強とのほどよい距離感を築くために必要な心構えです。

小学校受験までの日常生活の過ごし方

日常の生活受験対策はただ問題に向き合うことだけがすべてではありません。

日々の生活を丁寧に送ることでも十分行うことができます。

朝起きて交わす挨拶の大切さを説くことは、面接においてその実力を発揮することができます。手早く着替えて脱いだ服を丁寧に畳むことは、行動観察において見られています。

保育園や幼稚園までの道のりに見かけた花や生き物は小学校受験で頻出する季節の問題を得意なものへとするきっかけとなります。

小学校受験が親の受験と呼ばれる一端は、こういったありふれた日常生活をどれくらいこどもと向き合って丁寧に暮らし、育んできたかという点に目を向けているからです。

小学校受験の不安への対処の仕方

試験当日までの間、さまざまな場面で不安に駆られることもあると思います。

学校説明会や合格者座談会の帰り道、模試の結果を手にしたとき、他の保護者の方との会話から。

そのようなときに、決してしてはならないことがあります。それは直接対峙した専門家以外の第三者からの情報を鵜呑みにしないことです。

不安を抱えているときにこういった情報源から情報を得ることは有害であることの方が多いものです。

不安は期待の裏側にあるもの、それゆえこどもの将来を想う親御さんであれば誰でも抱えるものです。

不安にならない親はいない

一時も不安にならない受験生の親はいません。

しかし、そこで慌てても悩んでも何も解決しないどころか、事態を悪化させる場合がほとんどです。まずは不安を夫婦で分かち合いましょう。

それでも解決しない問題は、受験指導をしてくださっている塾の先生などとの面談を行うことで解消しましょう。

また、この不安が成績の伸び悩みが原因である場合、焦らずに見守ることも大切です。

こどもの成績は直線や曲線上に伸びることよりも、階段上に伸びることがほとんどです。

不安へは待つ姿勢、それが大切です。間違っても伸び悩みに対する不安や苛立ちをこどもへぶつけてはいけません。

父親の小学校受験への向き合い方

子供の勉強を見る親小学校受験の成功の鍵は父親にあるということはよく言われることです。

これは、お母様が働いているか否かを問わず、母親が主導となって小学校受験に取り組まれているご家庭が多いことの裏返しとも言えるでしょう。

土日に開催される学校説明会ではご夫婦で参加されているご家庭も多く見られますが、総数からいえば、お父様よりお母様の姿の方が目立ちます。

ご家庭の教育方針や夫婦のあり方、子育ての方法はさまざまですので、説明会の参加や家庭内での学習の分担は双方が納得される形で行えばいいと思います。

しかし、合格者の声などでは学習面での夫のサポートには少々不安が残るけれども、精神的な面での夫のサポートがあったから最後まで頑張れたというお母様の声が大きいのも事実です。

また、面接時に「お父様は当校には何度足を運ばれましたか?」なんて質問がされて冷や汗をかいたなんて話も。

小学校受験は「母」親の試験ではないことをお忘れなく。

小学校受験するのは子ども、だからこそ親の努力が必要

小学校受験の合否を決するのは、最後にはお子さん自身の努力です。

そして、その努力に励むためのモチベーションはご両親のお子さんとの接し方すべてにかかっています。

一方でこのことは、判断能力がなく自立する力もないこどもにとって、親の選んだ道がすべてであるということでもあります。

そのことを肝に命じて、お子さんの個性に照らし合わせた小学校選びをされることを望みます。