小学校受験準備は長丁場!親自身の準備と心配しすぎなくてもよいこと

小学校受験をする家庭

小学校受験は親の受験とも言われています。

中学校受験と明らかに違う点は受験生はもちろんのこと、親も見られているということです。

願書の他に面接、受験生と一緒にロールプレイングやお遊び、話し合いなどを先生方の前で求められる学校もあります。

しかし初めての小学校受験となると何をどう頑張ったら良いのか分からない事だらけではないでしょうか。

お子様の準備もしつつ自分達の準備もしていかなくてはなりません。

筆者も初めての時には夏頃に願書を書き上げるために必死になっておりました。

ちょうどその頃は年長さんは仕上げの段階に入り、難易度が高い勉強をしているのでお子様もいっぱいいっぱいになりがちです。

親子関係が悪化しやすい時期もこの時期といえるでしょう。

親子二人三脚で、合格に近づく為に、親はどのように心構えをしていなければならないのか、準備しておくべき事とは何かを我が子二人の受験経験からお伝えしていきます。

小学校受験!合格に近づくために必要な親の心構え

小学校受験をする女の子

受験準備は長丁場!最初から根詰めちゃうと後がもちません

いつ受験を決めたかによって変わってきますが、多くのご家庭が年少さん年中さんの頃にお決めになると思います。

もっと早い方もいらっしゃると思いますが、そこから考えると2~3年、長い方では4年、5年間もあるのです。

最初から根詰めて一生懸命に頑張ってしまうとお子様も息切れしてしまい、親も心がもちません。

一所懸命になるのは受験学年の夏前頃からで十分です。

それまでは、焦って難しい事をやらせようとせず、ゆっくりやっていきましょう。

沢山褒めて楽しく過ごす事を心がけてあげてください

もしどうしても解けない問題があったら後回しにしてもこの頃なら大丈夫です。

まだ年齢が早すぎて理解できないだけかもしれないので、お子様の様子をみながら難易度を落としてできる範囲でやっていきましょう。

もし年中さんで苦手なペーパーの問題があれば、その分野だけのドリルを購入し、お子さんができる易しい問題からやってみるのも良いですよ。

小学校受験は情報戦!試験問題の傾向などはお教室で確認をしておきましょう

もし志望校がお決まりでしたら先ず情報を入手しましょう。

過去問や傾向が載っている本はひまわり会さんや伸芽会さんから沢山出ています。

お子様の年齢に関係なく、一度手に取り本番の時にはどういう事が出来ていないといけないのかをみていきます。

すると今後1~2年間の間にどんなことをしていけばよいのか進むべき道がわかってきます。

また受験年の前年にはどのような試験が出たのかは、お通いの教室に資料が蓄積されているはずなので確認をしておきましょう。

例年出て無かったのに今年はこんなのが出たぞ!という変化もキャッチできまし、これから一年かけて準備していきましょう。

教室に通うメリットの中に情報が多い、という点があります。

これは長年蓄積され研究された情報量もそうですが、お通いの教室の規模が大きいとそれだけ沢山の受験生からの情報が集まり、受験年の情報もタイムリーに収集できます。

受験日が分かれている学校では、一日目にはこんな問題が出た、こんな事を聞かれた、、などと情報を得て、ある程度準備をして本番を迎えることもできます。

勿論全部同じ問題が出るというわけではなく、全く違う問題や質問が出される事もありますので参考までに確認しておくといいですね。

小学校受験は特別なことは必要ありません!遊びや日常から多いに学びましょう

受験の準備はしていくものの、特別難しいことをするわけではありません。

ありがちなのがペーパーばかりやらせてしまうことです。これはとても危険です。

小手先のテクニックばかり使って、問題は解けるようになっても本質を理解していないと応用が効かなくなってしまうからです。

例えば我が家の場合、「季節の行事」という分野のペーパーを解きます。いつも忘れてしまうので何回もペーパーで同じような問題を解かせました。別の日、もう大丈夫だと思っていたけど形式を変えて問題が出されると解けなくなってしまうのです。

ペーパーでは数の簡単な計算ができるのに、おはじきのような具体物を使って出されると分からなくなる。などこの様なことが起こってしまいます。

なので、ぜひペーパーで出てくる事は年少年中の頃は体験として記憶に残るようにしておきましょう。

節分なら、イワシの頭を飾り、豆まきをして、、、その時に写真も撮っておくことをおすすめします。

子どもはすぐに忘れてしまうので、季節ごとのページにして、100均で購入出来る小さめのアルバムで行事アルバムを作ると、お子さんと見返して思い出を蘇らせることもできます。

受験当日まで持ち運べるので電車の中でこんな行事でこんな楽しい事したよね。と、リラックスした気分で臨めます。

面接直前で繕ってもNG!受験を決めたら言葉遣い・行動を見直しましょう

体験で学ぶという点と重複してしまうのですが、受験を考え始めた時から、是非季節の行事は丁寧に必ず行うことや、親の挨拶の仕方、言葉遣いなどは丁寧にしていきたいところです。

いきなりかしこまった言い方をした方がいいというわけではありません。

お子様が試験の時や、外でぽろっと口に出しても恥ずかしくない言葉遣いです。言い換えれば、外や試験の時、お子様に使って欲しくない言葉遣いはしないことを親も心掛けた方が良いでしょう。

言葉遣いもそうですが、日々の子供の前での態度や行動も少しずつ気をつけられると良いですね。

筆者の友人の話ですが、お酒の好きな友人が「夏はビールが美味しいよね」と話していたところ、教室の面接練習時に「お母様が好きな季節は?」と聞かれた際、「お母さんは夏が好きだと思います!ビールが美味しいからです!」と答えてしまったというエピソードがあります。

その後、教室の先生からは気をつけた方が良いですよ。と言われてしまったのは想像に難くないでしょう。

それからは子どもの前ではお酒を飲むことやお酒の話はしなくなったということです。

面接直前にだけ良い行いをしても子どもは正直ですし、短時間短期間の体験の記憶はすぐに消えてしまいますのでその場だけ繕ってもボロが出てしまいます。

もし面接でゴミ拾いやボランティア活動をしたことを話したいと思うのであれば、1~2年前から少しづつ始められると良いですね

そしてそれらを日記に書き留めておく事をおすすめします。

日記でなくても受験ノートなどとしてお子様とどんな体験をしたか、その時の様子や感想などを一緒に書いたり、日々の中で成長を感じた時などを記録しておくと、面接の練習時に具体的なエピソードが盛り込めて説得力が増します。

父親と母親の連携プレーを大事にしましょう

とかく受験準備となるとお母様が主導になるご家族が多いと思いますが、お父様の関わりもとても重要なのです。

お母様に任せっぱなしにすることなく積極的にお子様やお母様との関わりを大切にしましょう。

なぜなら、どこの小学校もとても父親と子、父親と家族の関わりを重視します。

実際面接では、志望理由をお父様に聞く学校が多いのですが、願書で一度書いているのになぜ面接で再度聞くのか?これは父親の口から家庭としての考えを聞きたいという意図があるのです。

つまり母親が独走して父親は蚊帳の外、とうい状態ではなく父親も小学校受験に対して賛成しているのか、両親で同じ方向を向いているのかを確認したいのです。

またもう一つ、片方の親だけで子どもと向き合い受験対策をしていくと、どうしても熱が入り過ぎてしまいます。

ぜひそんな時は一度離れて、パートナーにお願いしてみるようにしましょう。

空気が変わってお子様もまたやる気がアップするかもしれませんし、カーっときていた頭も冷やせてまた優しく楽しく対策が出来るはずです。

小学校受験を経験してわかった!気にしすぎないでよかったこと・考えすぎなくてよかったこと

では逆に考えすぎなくてよかった事、気にしすぎない事をみていきましょう。

周りと比べること

お子様の成長は人それぞれです。

周りが出来ていることが自分の子にはできなかったとしても、焦らないでください。

時がくれば小学校受験の問題は誰でも解けるようになります。

それが遅いか早いかだけなのですが、小学校受験を検討されているお子様は少し早めに解けるようになる為に対策していくのですね。

とは言っても日々の授業や模試などで解けない所は親御さんとしては不安になりますよね。

そんな時は思い切って問題を一段易しくして対策しましょう。

絶対に避けたいのは出来ないからと言って叱らない事。

お子様が勉強を嫌いになってしまうと大変です。

ぜひ楽しくを心がけて、諦めずに続けていたら必ず解けるようになります。

模試の結果

これは気になってしまう親御さんも多いかと思います。

試験を受けて数値として合格判定や順位が出てきてしまうのですから、気にならないわけがありません。

しかし小学校受験において模試の結果は気にしすぎることはないと筆者は思います。

なぜなら小学校受験そのものの特性が他の受験とは違うからです。

ペーパーテストの点数だけでなく、行動観察や工作、体操、試験中の態度など色々な事で決まってきます。

上の子の時にそうだったのですが、模試では合格圏外のような成績でしたが、本番では合格をいただけました。

ですから学校によっては模試の結果により受験を断念するのは勿体ないと思います。

模試の結果はあくまでも参考に、苦手科目の洗い出しに使う程度と考えておくとよいかもしれません

着ていく服にこだわる

面接などに着ていく服は、お母様は紺色のワンピースにジャケット、お父様はスーツの方が多いですが、私立受験と言ったらブランド物でなくては!思われていませんか?

しかし、教室代や子どもの洋服も含め色々と費用がかかります。

なので筆者は一着をマムエモアさんというお受験の服やグッズならなんでも揃い、またなんでも相談にのってくれるお店で購入しました。もう一着を楽天などのセール時にお受験用品を取り扱っているお店で購入しました。

本番用と練習用に2着、これだけで二人の子どもの受験と、入学後の諸々の行事には事足りております。

あとは夏用の紺色ワンピースを教室通い用に、これもまた1着1万円程のものを購入しました。

もちろんブランドの服は質もよく素敵だと思うのですが、全てブランドものでなくても大丈夫ですので気にされないでください。

噂話

ママ友との間で色々と噂話が飛び交うと思うのですが、そこは気にしないでいきましょう。

もしどうしても気になる方は教室の先生や学校に直接聞いてみるなど、きちんと確認をしましょう。

もしかしたらその方も友達の友達から聞いた、、、などあまり根拠のない話かもしれません。

それに振り回されてしまうと大変です。

特に受験に関してはあの学校はどうとか、こうとか、、、話しを沢山聞くことがあるはずです。

しかし自分の目や耳で確かめていないことは話半分で聞きましょう。

小学校受験の勉強をする女の子

最後に

いかがでしたでしょうか 。周りと比べず、ぜひ、一日一日をお子さんと大切に過ごしてください。

これは小学校受験をする方もしない方も大切な事ですね。

子育ては常にそうなのかもしれません。だからもう既にそんな当たり前の事はできていると思われる方も多いとは思いますが、お子様が小さい時には育児に追われ、受験前は焦りから大切な事を忘れがちになってしまいます。

そんな時、お子様が書いてくれた笑顔の似顔絵などがあれば、よく目にするキッチンなどの場所に貼っておくことをおすすめします。

この記事でも日記や季節アルバムを作ることや、気にしすぎない事などを書いてきましたが少しでも取り入れる事が出来そうなものを実践してみてください。

皆様のお役に立てる事を願っております。