小学校受験は、合格・不合格には関わらず、やって良かったという親の声を多数聞きます。
理由は、試験内容である、体操・工作・面接練習・ペーパーが、子どもにとって良い経験になり、子ども自身の可能性が広がるというメリット面が大きいからです。
一方、デメリット面もあります。
今回は、小学校受験においてデメリットにもなりえる5つの事柄をみていきましょう。
目次
1.受験準備、入学後にかかる金銭的負担
小学校受験の準備として、教室に通うことが一般的です。
その際、教室への入会金、授業料、模擬試験料、試験前になると、直前講習料、考査用服代、試験後にには、入学金等、トータル金額は国内車を購入できる金額となります。
また、難関校を目指す家庭では、年少時期からみっちりと準備をする為、大手教室・個人教室を掛け持ちするというケースもあり、総額では外車に相当する金額になる場合があります。
兄弟、姉妹も受験するとなると、金銭面ではかなりの費用になります。
万が一、厳しいと感じる際には、準備金、入学後の費用試算をして、じっくりと検討することをお薦めします。
小学校から私立に通い始めると、中学・高校・大学と私立に進学するケースが多く、入学後子どもにどれ位の学費がかかるか、今後の費用も考慮する必要があります。
2.親子共に精神的負担が大きい
小学校受験は、親子共々、精神的に負担が大きいです。
約1年半の準備期間、親子で多くの時間を過ごすことになります。
まだまだ幼い子どもは、無知なことばかりなので、ひとつひとつ丁寧に教えなければいけません。
大人にとってはとても容易な問題でも、子どもにとっては難問で、理解出来ないことがあります。
すぐに習得出来ればいいのですが、子どもが理解出来ない、忘れてしまうなどで、学習が思う通りに進まないことが多いでしょう。
そのため、親は子どもに寄り添って、分かりやすいように説明をし、子どもが楽しんで進めることが出来る様にすることが、最も大切です。
幼児向けの学習のように楽しく身に付けていこう、という指導とは違い、小学校受験となると、我が子を合格させたい、この問題が出題傾向だから絶対に解ける様にしないといけない、と親が強く思ってしまい、不正解に対して平常心で接することが難しく感じることが出てきます。
まだ年中、年長の子どもにとっては習得どころか、勉強をしたくないという、最悪な状況になる場合もあります。
このような状況に陥ってしまうと、親子共にストレスがかかり、試験日まで精神的負担がかかります。
なかには、試験中気分を悪くして、戻ってきてしまう子もいます。
小学校受験は、小さな子どもには精神的負担が大きいということも忘れないようにしてください。
3.体調管理を徹底しなくてはいけない
試験当日は、受験生を万全の体制にする為に、体調管理には特に気を付けないといけません。
手洗い、うがいは当然ですが、人混みはなるべく避けて、避けられない際はマスク着用などして、風邪をひかさない様に徹底する必要があります。
また、試験会場に行く際は、子どもが緊張しない様に、なるべく普段と変わらない様するという心の管理も必要になります。
4.通学に時間がかかる
公立小学校では、自宅の最寄り小学校に通い、地域によっては近所の子どもと集団登校で、歩いていきますよね。
しかし、小学校受験をし、私立小学校へ通学する場合、困難なことが数多くあります。
大半の小学生は早朝時間から電車に乗り、通学時間に大体1時間程かかります。
混んでいる電車に、ランドセル、手下げ袋などを持って乗ることは、まだ体も小さい1年生は通学するのも大変です。
慣れるまでは、電車に乗り遅れていないか、うまく乗り換えが出来ているか、電車が混んでいて降り遅れていないだろうか、など、心配の日々が続きます。
入学間もない時期は、母親が学校まで連れていく家庭が多いですが、共働きの家庭では、朝の時間を調節したりと困難な場合は、祖父母などのサポートが必要となってきます。
5.小学校入学後の進路
私立小学校の場合、エスカレーター式で大学まで進める学校もあります。
難関大学まで進める小学校は、特に人気があり、例年高い倍率です。
親としては、系列大学に進学をしてもらいたいと思い、系列の小学校に入学させたところ、子どもが成長していくとその大学に希望する学部・学科がない、他の大学に進学したいと、系列大学を希望しない場合があります。
小学校受験では受験のメリット・デメリットを理解した上で挑むことが大切
小学校受験は、メリット・デメリット、両方の面があります。
家庭で、よく話し合い、デメリットも納得した上で受験をすることをお勧めします。小学校受験を決心した際は、強い心を持って、挑んでください。