小学校受験!年少・年中・年長クラスごとでみる試験日までの受験スケジュール

小学校受験をする家庭のスケジュール

小学校受験をするとしたら、試験日まで、どんな2年または3年を送ることになるのでしょうか。

教室はいつから入るべき?習い事は辞めなきゃならない?という疑問や、受験準備中だけど、周りに同じ志のお友達が居ないからよく分からない、他の家庭はどんな風に過ごしているのかしら?と気になることもたくさん出てくるかと思います。

ここでは、我が子二人が小学校受験をし、国立小と私立小にご縁を頂いた経験から、年少、年中、年長に分けて3年間の受験スケジュールをお伝えしていきます。

小学校受験!年少クラスのスケジュール

お教室を探す時期やお教室に入室する時期

受験を考え始めたら、教室に通うのか家庭で準備するのか、色々な選択肢があります。

国立小を志望する場合

先ず国立小のみ受験をするご家庭の場合、そこまで早くから教室に通う必要はないかもしれません。

一次のくじに通ってから短期間教室に通い合格された方や、教室に通わずほぼご家庭で準備してきた方もいらっしゃいます。またお教室に通うという場合は、国立小専門の教室があります。

私立小を志望する場合

私立小受験の場合、お教室に通わずご家庭のみで準備をするという方はなかなかいらっしゃらないのが印象です。

大手といえば、ジャック幼児教室やこぐま会、スウィング、理英会、、、とありますが、私立難関校の場合、個人の先生が開いているお教室に通われる方もいらっしゃいます。

是非お家の近くのお教室を見学してみてください。また志望校がお決まりでしたらその志望校に強いお教室を是非探してください。

入室時期について

小学校受験は都内だと本番が11月ということから、11月に新しい学年がスタートいたします。

年少さんの11月に向けて準備が進められると良いですね。

しかしこの時期は11月を過ぎていても慌てなくて大丈夫です。

是非新学年のスタート時期が過ぎていても良い教室、先生に巡り会えたら途中からでもご参加ください。

家庭勉強の目安時間と試験に向けての生活

この時期はまだまだ、ペーパー対策はしなくてもいいので、具体物を使った遊びを通し学びの基礎を作りましょう。

100均で材料を買い作成してみるのも良いですし、こぐま会の具体物を購入いただき家に置いて一緒に楽しむ、クレヨンを持ちお絵描きから線を引く練習などをしてみる。

工作の基礎の様なことに取り組んでみたり、体を動かす事も外や家の中でも出来る事は沢山あります。寝る前に布団の上ででんぐり返しをしてみるのもおすすめです。

家庭内で勉強をする時間を作るというよりも、お子様が座って何かに集中出来る時間を持てるようにしてあげることが大切になってきます。

自由遊びも沢山させてあげたいけど、そろそろ何かこちらから働きかけて一緒にやってみるという事も取り入れていきましょう。

幼稚園・保育園での活動

通われている幼稚園や保育園はある程度一斉保育の時間を取り入れていらっしゃいますか。

一斉保育を取り入れている場合はそこまで意識しなくても良いかもしれませんが、自由保育の時間が多い場合は、先生や親、お友達の話を聞いてみんなで一緒に同じことをしなければいけないという時間を持てると、その後のお教室通いの際にも環境の変化にお子様も戸惑わなくて良いのではないかと思います。

生活で心掛けておきたいこと

心掛けておくべきポイントは四季をお子様と一緒に感じてみてください。

一つ一つの行事を大切にして、お子様と一緒に体験していくことを心掛けて生活していきましょう。

今後ペーパー対策などをしていく時に四季の花や虫、行事などをやりますが、この頃から触れて体感しておくと知識としての頭への入り方が違うと言います。

また、保護者の方もどうぞマナーについて今一度ご自身が出来ているのかご確認をしておいてください。

子は親の背中を見て育ちます。ご自分が他者に対して挨拶をしていなかったり優しくしていないのに、お子様に進んで挨拶をしなさい、お友達に優しくしなさいと言ってもなかなか身に付かないのではないでしょうか?

きっとそのような保護者様は少ないと思いますが、是非お子様にして欲しい事を保護者の方もしてください。

お子様になって欲しい人間にご自分もなれるよう心掛けていきましょう。

年少クラスの学校見学

もし年少さんから参加出来るお遊び会や体験会、見学会などあれば行ってみるのも良いかもしれません。

しかしながらこの頃は無理をせず、保護者の方が学校見学や説明会等に行くだけでも良いと筆者は思います。

保護者の方はこの頃から色々な学校を見て受験校・志望校を探しましょう。

年長に入ると願書や面接の準備でも忙しくなります。

年長の夏には願書提出の学校もありますから実質年少・年中の間の二年間しか見学や説明会に行ける期間はありません。

今はコロナ禍も明け、年長の保護者限定などと人数制限も解除され始めていると思います。積極的に動いてみてください。

小学校受験!年中クラスのスケジュール

小学校受験の準備

年中クラスからお教室に入る際に知っておきたいことと注意点

お教室へは年中に入ってからでも遅くはありません。

しかし人気の教室、コース等は満席になることが多く、年少、あるいはその前から入会をして席を確保しているご家庭も多いです。

空いている場合はいつでも入れるところが殆どですので、お近くにあるお教室や気になるお教室がありましたらお問い合わせしてみてください。

前述しました通り、小学校受験の教室では11月からが新学年になるので、年中から入ると決めた方は年少の11月からが年中学年スタートになります。それまでに諸々の手続きを済ませないといけませんのでご注意ください。

家庭での勉強目安時間と入試試験にむけての心がけ

この頃からは少しずつ家庭での勉強時間をのばしていき、ペーパーの対策もしていけると良いですね。

家庭での勉強目安時間

我が家が通っていた教室では家庭での勉強時間は週10時間を目安にとのことでした。

なかなか平日に時間を作れないご家庭は土日にまとめてやる方式にしても大丈夫です。

我が家は幼稚園に行く前に送迎バスまで時間がありましたので朝に1時間、幼稚園から帰ってきて、本人の体力ややる気などを考慮しつつご飯やお風呂の後で1時間を目標に行っておりました。

あくまで目標なので、夜は1時間も出来ない事もしばしばありました。

子どもが集中していないと思った時はペーパー対策だけでなく、一緒に折り紙をしたりお絵描きや工作をしたり、カードなどの具体物を使って問題を出したりと試行錯誤していたのを思い出します。

ご家庭でやる場合はCD等の音声で問題を流せるものもありますが、最初は保護者の方が読み上げて解いていくという方が良いと思います。

色々なペーパーでの勉強もやっていくと思いますが、是非年少からの具体物を使ったトレーニングも引き続き行っていきましょう。

公共機関のマナーについて

また公共交通機関を利用した際には、その注意事項やマナーなどを保護者の方から説明しその通りにできたらよかった所を褒めてあげましょう。

もしもう身についている、という場合は、今度はお子様の口から気をつけるべき事を言えるか電車に乗りながらバスに乗りながらお話を聞いてみてください。

こういったことも、ペーパーや個別対策にもなりますし、面接で公共交通機関のマナーを聞いてくる学校もあります。

お子様は覚えてもすぐ忘れてしまいます。この頃から定期的に確認して定着させておかれることをおすすめします。

年中のころにやっておくべきこと!学校見学はどのくらい行くべき?

学校見学や説明会、お遊びや授業等の体験ができる機会が増えてきますので、受験校志望校関わらず見ておかれることをおススメします。

是非年中さんになりましたら積極的に参加してみてください。

よりお子様が小学校というものを具体的にイメージすることが出来るようになりますし、願書や面接での文章を考える時に他校との比較がしやすくなります。

面接試験では、お子様に受験校に来たかどうか、その時の印象、学校の名前等を質問されますのでより多く学校を一緒に訪れ、記憶付けてあげることで結果的に本番でも良い受け答えができるはずです。

例え見学をした学校を受験しなかったとしても、入学前に小学校の教室で小学校の先生と何かをするという経験はとても貴重です。

受験校・志望校を決める時期は?

志望校がお決まりではなくてもまだ大丈夫ですが、年中の秋からはもう年長児クラスになります。

年長クラスは志望校別となっている所が多いので、遅くても年中クラスの夏までには受験校を決めておくといいですね。

また模試を受ける機会も多くなってくる頃です。

年中クラスでの結果には一喜一憂する必要はありません。

なので大きく構えてお通いの教室や特定の会社ばかりでなく、色々な所が主催している模試なども積極的に受けて、場慣れしておくことをおススメします。

願書を書く母親

小学校受験!年長クラスのスケジュール

模試の回数や、受験期の過ごし方

年長になると模試を受ける回数が非常に多くなってきます。

下手すると毎週日曜に入ってきてしまう月も出てくるかもしれません。

お子さんの遊ぶ時間が作れるかどうか意識しておきましょう

この時期に心配なのは息抜きする曜日が無くなってしまう事です。

そのため、模試の申込みする前には、お通いの教室の予定や幼稚園の予定など、習い事の予定などを鑑みてあまりに沢山重なってしまう場合には優先順位を付けておきましょう。

模試の後にお楽しみを用意しておいて、お子様に勉強ばっかりの毎日でうんざりされないような工夫も必要かもしれません。

一所懸命になりがちな保護者の方は、特にあれもこれもと講習や模試を受けて遊ぶ時間が作れないという事態になりがちです。

それではお子様も疲れてしまいますので、年長の時期はとにかくお子様の好きな事やお遊びタイムをどこで確保するかを考えてください。

「年長の夏の勉強が一番難しい」と我が家の通っていた教室の先生は仰っていましたが、ここが一番伸びる時、伸ばし時です。

夏を過ぎた秋以降はもう受験直前です。

家庭学習では勿論苦手問題を解けるようにするのは大事ですが、そればかりにならないように、花丸が取れそうな問題を多く組み込むようにして、自信をつけてあげてください。

9月以降は自信をつける為の期間だと思っても良いでしょう。

考査前の登園と習い事

神奈川や埼玉などの小学校は9月から願書提出・面接が始まり、10月には本番の試験です。

しかしその頃からインフルエンザなど流行性の感染症も増えてきます。

お子様やご家族の体力・免疫力を高め体調を崩さないようにしていきたいですね。

我が家では生姜やニンニクを入れた料理を意識して作っていました。

コロナ禍前でも幼稚園や保育園、習い事をお休みされた方はいらっしゃると聞きましたが、コロナ禍を経てより登園を控えるご家庭が多くなり、小学校側もそれほど気にならない所もあるかと思いますが、小学校によっては欠席日数が多いと理由を聞かれる場合もあります。

欠席理由をしっかりと答えられるように、自宅でのお子さんへのフォローの状態などを伝えられると良いですね。

我が家は幼稚園が大好きな子でしたので長期に渡り休んでしまうとかえって子供の体調が悪くなりそうで、最後まで行かせておりました。

お教室以外の習い事の継続については、水泳等の運動は、週に一回程通って、運動することが良い息抜きや体力向上につながるのでしたら無理に休む必要は無いようですが、日々の練習が必要な習い事は余程お子様が好きでないかぎり、年長時は一年間休みをとっても良いのでは?とお教室よりアドバイスをいただきました。

家庭の勉強目安時間

これまでよりも勉強時間が長くとれる年齢になってきますが、家庭学習の時間を増やし過ぎてしまいお子様に無理が生じてしまうと本番までもちません。

週10時間プラスα出来たら良いと思う位で無理をしすぎないようにしましょう。

夏頃からは過去問などを実際の試験と同じように、録音されたものでやってみたり、短時間での勉強でも10枚一組にホチキス止めをして一気に問題を解いていく、その後保護者が○付けをして不正解の所だけ確認する、などとすることで同じ時間でもペーパーの枚数は増やす事が出来ます。

時間よりも量や質を意識してあげてください。

ペーパーの合間に休憩として自由工作や体操等運動を入れて、お子様が楽しめるようプログラムを立ててあげても良いですね。

その日のお子様のコンディション次第では、なかなか予定通りには行きませんので、様子をみながら家庭学習の予定を組み立ててあげるようにしましょう。

夏~秋は忙しく、保護者の方も願書や面接練習、お子様の家庭学習とやることは山ほどあります。

しかし、お子様の笑顔と自信を失わないようにしていくことをどうか忘れないでください。

試験本番までは忍耐と根気強さを要求されると思いますが、保護者の方も息抜きなどをしてリラックスして本番にのぞめるようしていきましょう。

小学校受験をする家庭

笑顔で試験日を迎えるために!

いかがでしたでしょうか?少しはイメージが湧きましたでしょうか?

勉強や巧緻性、運動能力の方で詳しくこの時期にこれができていると良いなどの目安は、こぐま会さんが出版されている教材に細かく載っていますので是非そちらも参考にしてみてください。

勿論お子様一人一人体力も性格も精神的成長具合も違いますので、この通りに!とはいうことはありません。

お子様を一番良くご存知なのは保護者の方々です。

ご家族で笑顔溢れる本番の試験を迎えるためにも、お子様や保護者様が無理をし過ぎないよう、かけがえのないこの幼児期を充実し、実り多い時間をご家族で過ごしてください。