もしも小学校受験に失敗したら?そのとき親がすべき4つのこと

受験に失敗1年から3年に及ぶ長い歳月をかけて親子二人三脚で挑んできた小学校受験。

惜しくもその結果が望むとおりのものとならないこともあるかもしれません。

そして、そのときの親御さんの落胆は同じ子を持つ親として想像に難くありません。

しかし、まずして欲しいことは今日まで頑張ってきた我が子を抱きしめてあげること。とはいえ、なかなか親子共に気持ちを切り替えるのは難しいかもしれません。

そこで、今回は小学校受験に失敗したもしものときに、親がすべき4つのことをまとめてみました。

受験校の合格発表についてお子さんに言及するのはやめましょう

小学校受験は試験日から合格発表までが極めて短い場合がほとんどです。

そのため、試験を終えて高揚した気持ちからついお子さんにも合格発表の日程を知らせてしまうこともあるかもしれません。

しかし、次項で述べる場面に対処するためにも、試験を終えたあとお子さんと合格発表について話題にするのはやめましょう。

試験後にご両親がすべきことは今日一日頑張ったことを精一杯褒めてあげること

どんな結果が待っていようと、お子さんがお子さんなりに一生懸命に頑張ってきたのは事実です。

出願した学校が複数校の場合、その後のモチベーションにも関わることなので、できなかったことや失敗を問い詰めるようなことは決してしてはいけません。

受験に失敗にしても諦めない、これから出願できる学校を調べる

出願した学校すべてに落ちてしまった場合でも落ち込むのはまだ時期尚早です。

まずは、これから出願できる学校がないかどうか調べてみましょう。

首都圏にある私立小学校の出願期間は、二次募集の学校を含めると12月まであります。

入試日程は神奈川県・埼玉県・千葉県では9月から12月、東京都は10月から12月です。

これらの情報はネット上ですぐ手に入れることもできますし、塾や幼児教室をご利用の場合、その中からお子さんに合った学校を探してもらうことだってできるはずです。

受験校を見つけたら早速出願準備と入試対策を行いましょう。

このときに大切なのは、お子さんのモチベーションを維持させること。

小学校受験では本人の体調や気分などが試験に顕著に反映されます

落ちてしまったこと、それにがっかりしてしまったことなどのマイナス要素を伝えるのはやめましょう。

受験失敗から気持ちを切り替える努力を

不合格の結果を受け入れることができない。

それは出願したすべての学校に不合格だった場合でも、第一志望校に不合格だった場合でも起こりうる感情です。

「どうしてうちの子は合格できなかったのか」そういったどうしようもできないもどかしい気持ちを切り替えるのはなかなか難しいものです。

とりわけ、お子さんと過ごす時間が長く、教育熱心なお母様ほどその傾向が強いように思われます。

しかし、このときのご両親の対応はその後のお子さんの人生を大きく左右します。

小学校受験というのはほとんどのお子さんにとって、初めて「親の過剰な期待」を背負った場面です。そして場合によっては、初めて失敗らしい「失敗」という体験をすることになります。

人生には成功ばかりではありません。失敗を積み重ねて得るものも沢山あります。

いえ、もしかすればそちらの方が多いかもしれませんね。そのことをわれわれ大人は経験を通して知っています。だから失敗しても前に進むことができます。

でもまだ、たったの5歳や6歳のこどもたちはそのことを知りません。

大好きな両親の喜ぶ顔が見たくて努力を積み重ねてきたけれども失敗した。その先に何があるのか。

それを初めて知る機会がいまです。そんなときにどう対応すべきか。

それはここで言うまでもなく、お父様もお母様も十分に分かっているはずです。

小学校受験は単なる選択肢の一つに過ぎないのです。

お子さんの幸せを願って小学校受験という道を選択したのであれば、その幸せというゴールにたどり着く道のりはその小学校でなければ果たせないということはないと思います。

達成して喜ぶ子供

小学校受験から得たものをお子さんと振り返ってみましょう

受験のために過ごした日々、それはどんな日常でしたでしょうか?

初めて挑戦したペーパーではまだ自分の名前すら上手に書けないお子さんがほとんどだったのではないでしょうか。

丸の書き方、丸のつけ方、そんなところから始まった受験生活を経て、お子さんはどれくらい成長されましたか?

そして、そんな受験生活を支え続けたご両親にとっても、受験のためと丁寧にお子さんと向き合い、過ごした時間は大切な時間となったのではないでしょうか。

ある幼稚園の先生から聞いたお話では、小学校受験のために塾や幼児教室へ通っていたこどもたちは、そうでないこどもたちと比べて落ち着きがあり、自信をもって授業に取り組むことができるそうです。

それはきっとこれから始まる長い学生時代で大きな財産となるはずです。