小学校受験で実施する模擬試験の大半は、大手塾が開催している試験になります。
年少~直前模試が実施され、Webで簡単に申し込むことが出来ます。
中には、通塾している塾生で定員になってしまう模擬試験もある為、開催時期・申し込み日をまめにチェックし、希望の模擬試験を受験出来るよう準備しておくといいでしょう。
ここでは模擬試験の特徴、模擬試験を受験するメリットをご紹介しています。
小学校受験をお考えの親御さんは参考にしてみてください。
目次
模擬試験の特徴
模擬試験は5~10回は受ける事を推奨されています。
費用は、一回にあたり8,000円~20,000円を越える模擬試験があります。
試験時間は、60分~180分位です。
費用の違いは、大手塾によっての金額設定の違いもありますが、試験内容・時間によって異なってきます。
模擬試験を受けるメリット
普段、お教室・自宅で学習する事が大半の家庭が多いでしょう。
慣れた環境で勉強することは、子供にとって最適ですが、実際の試験は知らない人・いつもと違う雰囲気・知らない場所で行います。
子どもは緊張してしまいいつも解ける問題が出来ない、ベストを尽くせないことになる可能性がが出てきます。
普段とは違う環境でもベストを尽くせるようになる
当日の試験では、クーピー・はさみなどは、会場で用意された物を使う事が多いです。
普段使用しているはさみだと、上手に切ることが出来ても、小学校で準備されている普段使用していないはさみでは、上手に切れないということが発生することもあります。
お子さんがどんな状況に置いても、ベストを尽くせる様に、色々な模擬試験を受け、違う環境で、問題を解くことに慣らしておくことが必要となってきます。
試験当日と同じ流れを体験出来る
模擬試験会場に行くと、まずは受付をします。
受講票を提出して、受験番号のゼッケンを受け取ります。
実際の試験で、ゼッケンを付ける学校があるので、模擬試験で付けることで当日は気持ちに余裕を持てるでしょう。
時間になると番号を呼ばれ、受験生は返事をして番号順に並び、試験会場に入っていきます。
その後、保護者へ迎えの時間を案内されて、一度会場を出ます。
親子共に試験当日と同じような流れを体験することが出来ます。
模擬試験の内容
シンプルな模擬試験は、ペーパーのみ、集団行動のみなどがあります。
その他、ペーパー試験・制作・集団行動という内容の試験もあります。
志望する学校の試験内容が幅広く、様々な内容をカバーするためには、ぺーパー試験・制作・集団行動という内容の試験を受けることをおすすめします。
試験では、模擬面接を実施するところもあります。
問題は簡単な名前・好きな遊び・季節など、本番にも聞かれる可能性が高い内容です。
実際の試験では初めて会う試験官に答えることが必要です。
通っている塾で面接の練習をしても、初めての人と話すという緊張感を持つことは難しくなってきます。
そのため、模擬試験で面接を実施してもらえると当日のような緊張感をもって挑むことが出来ます。
塾によっては、模擬試験前後に試験の内容解説や子どものスコアを分析して、面談などフォローをしっかりしてくれるとこともあります。
受験する小学校で模試が出来る場合も
年長になると、志望校別模試が実施されます。
模試内容は実際の試験とほぼ同じ中身の場合があります。
模擬試験会場は、塾の教室で実施されるのが大半ですが、学校側の協力で、実際に試験を受ける教室が試験会場となることがあります。
また、試験内容は小学校の先生が驚く程に類似問題が出題されるケースもあります。
試験を受けている間の待ち時間は、小学校の先生の講義を受ける事ができ、学校説明会とは違う内容のお話しを聞く事が出来ることも。
一方、受験生は模擬試験終了後に、体験授業を受ける事もできるという充実した模擬試験もあります。
親子面接の模試で子どもの姿勢・目線の対策がとれる
9月頃になると、親子面接の模擬試験が実施されます。
受験生の面接練習は、お教室・自宅で対策をする家庭が大半になります。
両親の面接対策は、願書を書く際に改めて子どもの事・志望校・教育理念など、色々と整理をする機会を作っておきましょう。
親子面接の模擬試験を受けることによって、両親が答えている間、子どもの姿勢・目線などを事前に確認する機会を得ることができ、本番前の準備をする事が出来ます。
模擬試験の結果
模擬試験終了後、7日~20日で、自宅に結果が届きます。
実際にお子さんが記載した解答用紙・制作物なども一緒に郵送されます。
点数シートには、各ジャンル毎の子供の解答の正誤・最高点・最低点・平均点が記載され、なかには、月齢毎の点数が記載されていたりと、とても分かりやすい分析がされている模擬試験もあります。
志望校を記載した場合は、順位/受験者数が記載されます。
また順位によって、合格ラインも記載されてくるので参考に出来ます。
模擬試験はあくまで目安として、試験当日の子供のコンディションを大切に
塾によっては、授業の進み方がゆっくりで、模擬試験を受講する際に、まだ塾で勉強をしていない内容が出題されるということもなかにはあります。
模擬試験で良い点数を取れると安心材料にはなりますが、点数・合格判定が全てではなく、実際は試験当日のお子さんのコンディション・得意問題が出題されると、点数を取ることが出来ます。
模試では一度も合格ラインの判定をもらったことは無くても、合格出来るお子さんもいます。
模試結果で順位・合格ラインが厳しいことがあっても、点数・順位はあまり気にしないようにしましょう。
間違えた問題は確実に理解する事に専念し、模擬試験を練習・場慣れするための試験と切り替えることも必要です。