ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏が学園長を務めたことでも有名な開智学園。
今回は開智学園の特色や受験情報、そして合格のためにすべきことについてご紹介します。
目次
開智小学校の特色
知識偏り型でない、社会貢献のできる、人間の育成を目指すことを教育目標としています。
今までにない、新たなエリートを育てることを目標に12年の総合教育を行っており、創造力や自己発信能力を育てることで、新たな時代のリーダーを輩出します。
習熟度別のグループ授業によって、学力の向上をめざしているのも開智小学校の特徴です。
習熟度別クラス編成は、単にテストの点数のみで決定意するのではなく、理解度、達成度にプラスして、学習への意欲、理解のスピードなどによる総合的判断でクラス編成が決まります。
習熟度別グループ授業は小学校1年生から実施しています。
英語に関しては1年生から、ネイティブスピーカーによる英語の授業を受けることで、音声面の重視をはかり、英語の環境に親しむことができます。また、図工と音楽もネイティブスピーカーと日本人教員との授業で、英語に触れていきます。
1年生のころからの英語に親しむ環境で、頭で整理をする英語ではなく、身体で英語を身につけることができます。
国語では、百人一首を教材として、伝統的な言語文化に対する意識を高めます。百人一首の暗唱によって、伝統的に受け継がれてきたリズムを耳や口で感じることが来ます。
毎日の読書や音読により、言葉のつながりを意識し、多様な文章を正確に読み取る力を育てることが出来ます。算数では具体物を使用した概念の教育方法を導入しています。
そのため、体験的な作業を要する授業が、多く取り込まれています。
そこから、子どもたちの、「なぜ?」「どうして?」という発想力が生まれていきます。
ゆくゆくは論理的思考を身に着けるまでに至ることを目標としています。
開智小学校の受験情報
募集人員
男女合計120名です。
考査日
第1回入試:2023年9月23日
第2回入試:2023年11月3日
検定料
30,000円
選抜方法
- ペーパー:常識・言語・図形・推理・数量
- 行動観察:グループ行動
- 面接:児童・保護者別
- その他:運動・作業
開智小学校の倍率
開智小学校の倍率は例年1.2倍~1.5倍程度です。
開智小学校の学費
入学金 | 250,000円 |
授業料年額 | 480,000円 |
教育充実費年額 | 128,000円 |
初年度の学費の合計は858,000円となりますが、これ以外にも児童会費4000円、総合部保護者会費6000円、開智学園後援会費20,000円の計30,000円が必要です。
開智小学校の入試問題と対策
開智小学校では第一志願者と併願志願者(一般入試)で、問題の内容を変えて出題されます。
選出方法は基準点をクリアした者の中から、各項目の上位者と全項目の上位者で合格が決まります。
第一志望者は、開智学園独自のペーパー問題の演習が必用です。個別では言語が重要となります。
開智小学校の第一志望者の場合、空間認識のペーパーは、それなりの準備が必用となりますから、普段からできる家庭準備としては、積み木遊びが効果的ではないでしょうか。
一般入試の場合、合格点が第一志望入試より高くなるので、高い点数を取ることが必須となります。
言語の問題が特徴的なので、しりとり遊びなど、各家庭で準備をしておくことが必用でしょう。
ただし、合格点が高い分、第一志望入試より、問題は易しくなります。
開智小学校を第一志望入試で検討の場合、各家庭で、積み木遊びやしりとりなど、当たり前のことを楽しく実践し、ひたすら過去問を解き、傾向と対策を行えば、塾に通わなくても、合格のチャンスは十分に合格の可能性はあるでしょう。
一般入試であるならば、他校も受験されるのですから、塾での準備をおすすめします。
塾での準備により高得点を取り、合格へと近づくことができるでしょう。
なわとび・運動・工作など、普段家庭でできることは、家庭で対策を行うことで十分でしょう。ただし、不得意なお子様は、塾や体操教室での準備が不可欠になります。
毎年自己発信という科目も用意されていますが、こちらに関しては、やってもやらなくてもよいという一風変わった入試内容があります。
こちらは、やらないでも合格をすることがあるので、無理にやらなくてもよいでしょう。
過去問
開智小学校の面接内容と対策
開智小学校の面接では、校長先生が、やさしく面接の対応をしてくれるでしょう。
ですので、子どもも臆することなく、普段の力が出せるのではないでしょうか。面接では、家庭での過ごし方や、ご両親とのかかわりなどが聞かれます。
普段から、しっかりと愛情をもって子供に接しておくことが、面接で結果を残すことにつながります。
特にお父様の役割が重要なので、お父様も日ごろから、子育てに積極的にかかわることを心がけましょう。
開智小学校の合格のために必要なこと
開智小学校では、先に述べたように、空間認識の問題など、独特の出題がされます。
第一志望で入学を検討されているのであれば、日ごろから積み木遊びを家庭で準備しておくことが必用です。
一般入試であるならば、塾でペーパー対策を十分に行っておくべきです。自己発信という入試科目ですが、開智小学校の校長先生は毎年楽しみにされているようです。
子ども自身が得意なことをプレゼンするという内容なのですが、プレゼンの内容によっては、これで合格というケースもありますし、やらないで合格ということもあります。
もし、お子様が、恐竜や昆虫、電車など様々ですが、特別好きで探求に余念がなく、十分に探求をすることができ、プレゼンテーションができるのであれば、プレゼンテーションをしてみてもよいのではないでしょうか。
運動好きの子どもは得意科目の披露などもしてみてはいかがでしょうか。