国立小学校の中でも高倍率で有名な小学校、それが「お茶の水女子大学附属小学校」です。
今回はお茶の水女子大学附属小学校が目指すもの、試験内容、そして合格のために必要なことを紹介します。
目次
お茶の水女子大学附属幼稚園・小学校・中学校・高校が共通に目指しているもの
お茶の水学園は、幼稚園から大学までの一貫教育を行っており、「教育の柱」「研究の柱」に従って、選考を行っています。
「教育の柱」は、「自主的に物事に取り組み、自分の考えを持ち、他者との協力関係を築くことのできる幼児・児童・生徒の育成」です。
「研究の柱」は、「乳幼児期から青年期までの教育を人間発達の視点からとらえてカリキュラム開発を行い、各校の連携のもとに、実践、研究をすすめ、その教育効果を評価すること」です。
附属学校園は、その考えをもとに、新しい研究的な教育実践に柔軟に対応する姿勢を有する児童を選考します。
お茶の水女子大学附属小学校の使命と性格
小学校教育の理論および実際に関する実践的研究を行う学校です。
大学附属の教育機関として、大学と協力して、小学校教育の理論および実際に関する実験的研究を行い、日本の小学校教育の進歩、向上のために貢献する使命を行っています。
研究校としての使命を果たすため、先進的な研究主題を掲げ、その実証研究のため、カリキュラム、教育内容、方法を開発し、柔軟に学習指導を行います。なかま、創造活動などの総合学習の時間に、さまざまな校外学習、体験活動を行います。
大学の附属研究学校として、長期研修生、教育実習生やインターンシップの学生などの受け入れをしています。
大学の附属研究校として、一年間を通して、国内外からの教員が参観に来校したり、大学の研究の場となったりします。また、研究のための調査報告を保護者の方にもお願いしたりします。
お茶の水女子大学附属小学校の受験情報
交通アクセス
東京メトロ丸の内線「茗荷谷駅下車」徒歩7分
東京メトロ有楽町線「護国寺駅下車」徒歩8分
募集人数
- 男子25名程度
- 女子25名程度
23区内に居住し、保護者と同居している児童が対象。志願者数は毎年1000人前後。倍率は男子60~70倍、女子80~90倍と大変狭き門となっています。
お茶の水女子大学附属小学校の試験内容
例年、11月後半から願書提出がはじまり、検定は12月初旬に行われます。
第1次検定:2023年11月18日
第2次検定・第3次検定:2023年12月4日〜8日
1次検定・・・・抽選
抽選に当たったら、そのまま作文を書いて帰宅となります。
作文内容「当校に子どもが通うようになった場合、その手だては?」など・・。内容としては、親の論文のような内容になります。この論文では、親がどれだけ学校に対して協力的であるかが問われます。
上記で示した、本校の使命と性格を熟読し、その理解と意味を確実に把握しておく必要があります。
お茶の水女子大学附属小学校は、研究目的、研究対象となるべき小学校なのですから、研究として、親もどれだけ使命を果たすことが出来るかを選考基準とします。
2次検定・・・・試験と面接
面接内容は、合格した場合、どれだけ学校行事に参加できるか子どもの名前の由来や、親の職業、幼稚園生活において、けがのトラブルなどがあったとき、どのように対処をしたか。などです。
試験内容は、行動観察が中心。ゲームなどで遊ぶ様子を見られます。
個別試験では、一般常識、推理、言語、記憶が出題されます。
行動観察では、なわとび、校内見学、魚釣り、ボーリングなど自由に遊ぶが、先生からは、複数のもので遊ぶように指示が出る。
個別の質問では、「仲良しのお友達は?」「いつも何をして遊んでいますか?」「このケーキを3人のお友達と分ける場合には、どうやって分ければよいですか?」などが出題されます。
3次検定・・・・抽選
2次検定通過発表のあと、1時間後くらいに抽選開始。透明な箱に札を入れる。それを良く混ぜ、カバーをかけ、箱の中身が見えないようにする。保護者が1枚ずつ引く。
最後に校長が引き、それがキー№となる。たとえば19を引いた場合、その次の20から25名が入学候補者となる。
お茶の水女子大学附属小学校の過去問集
お茶の水女子大学附属小学校、合格の条件
国立の中でも狭き門で有名な、お茶の水女子大学附属小学校。
60~80倍もの倍率を突破しなければならない小学校です。1次抽選に通過できれば、その後の合格率はアップしますが、試験対策も万全にしておく必要があります。
毎年の入学候補者説明会では、
- 早寝早起き
- 朝食をしっかり食べる
- 食事だけでなく、好き嫌いをなくす
- 困ったときは自分で対処する、または自分で大人に伝える
- 着替えなど、身の回りの事は自分で行う
- 自分で考えて行動をする
- 身体を使って遊ぶ
- 自分の身は自分で守る
- ふざけない
- 有難う、ごめんなさいが言える
- 季節感を大事にする
などが、候補者の保護者に伝えられます。
当たり前のことが当たり前にできない世の中なので、これらのことをあえて重視しています。考査でも、行動観察が中心となっていますが、友達と遊ぶときに協調性があるか。ごめんなさい。有難うが使えているかなども見られます。
ですので、お茶の水を受験する場合、家庭教育でのしつけ、心の教育をしっかり行っておく必要があります。
そして、国立小学校という性質上、大学までの一貫校として、子どものみならず、教育の研究対象、研究目的という面でも保護者が学校に関わることがあるので、学校への協力的姿勢は絶対でなければなりません。
面接では、その親の姿勢が問われます。自分のこどものアピールだけではなく、謙虚な姿勢で、学校に全面的に協力をすることを伝えましょう。
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