国立大附属小学校として人気の高い「筑波大学附属小学校」。
今回は筑波大学附属小学校の受験に向けて知っておきたい受験情報や学費、そして合格のためにすべき事についてご紹介します。
目次
筑波大学附属小学校の特色
日本国民としての自覚を持ちながら、その文化を継承し、人間としての責任を持つが筑波大学附属小学校の教育指針です。
一人一人の、個性を重視し心身ともに健康な児童の育成し、健康で、何事にも意欲と活力を持つ、子どもを育てる事を目標としています。
国立小学校なので、初等教育の理論と実践のための研究を使命としており、その研究成果を、一般の初等教育への参考資料として提供しています。
全学年で、教科はすべて、教科担任制を行われます。英語は会話形式の授業を行っています。
縦割り教育や体験教育などの授業も設けており、学習園や農場などの植物栽培学習を行っています。
筑波大学附属小学校の受験情報
募集人員
男子64名、女子64名の計128名が定員となります。
合格までの選考手順
- 第一次選考:抽選(令和5年11/11)
- 第二次選考:検査(令和5年12/15~12/17)
- 第二次選考発表(令和5年12/18)
- 第三次選考:抽選(令和5年12/19)
- 入学候補者発表(令和5年12/20 )
※()内の日付は令和6年度入学の受験情報より
筑波大学附属小学校の学費
初年度は、後援金入会金等で148,600円、学校納入金107,500円の計約260,000円が必要です。
2年目以降は一般学費として約120,000円となります。私立小学校と比べると寄付金等もないため圧倒的に安い学費になっています。
筑波大学附属小学校の面接と対策
筑波大学附属小学校では、面接はありません。
子どもは親の鏡といわれますが、筑波大学附属小学校では、まさに、それを実践しており、子どもそのものを見れば、親が分かる。という方針を取っているため、子ども本来の姿を見ることができるテストのみで行っています。
筑波大学附属小学校の入試問題
入試内容
ペーパー試験では、常識と図形が出題されます。その中でも、図形問題の点数が高いので、図形問題対策が必須です。
行動観察では、絵画・巧緻性・制作が出題されます。
これらの技能を試される工作試験は10分~15分なので、スピードと正確性が必用です。工作では、各グループごとに振り分けられた問題が課されますが、どのグループも、同じ工程が入ります。例えば、「ちぎる」「結ぶ」などの工程です。
過去の例から見ても、手先の器用さを試される工程が入ることは間違いないでしょう。
運動では、くま歩きにマットが出題される可能性があります。つまり手腕の力と全身の鍛錬が試されます。個別では口頭試験があります。
入試対策
工作では、ちぎる活動が多く出題されますので対策としては、家庭で牛乳パックを手でちぎって開く作業も良いでしょう。
ちぎって開くことで、図形の展開図も理解できますし、手腕の発達にも役立ちます。
また、紙をちぎるのみではなく、ガムテープをちぎることが出来るように指導することも有効です。
ガムテープのちぎりも手先の洗練になりますし、この作業が出来ない場合、合格は難しいといえるでしょう。
運動のクマ歩きでは、手腕、手足の鍛錬を見られます。ですので、家庭で日ごろできることは、まさに、「雑巾がけ」です。
雑巾がけを日ごろから行っている子どもの手腕、手足の発達は、素晴らしいものがあります。
過去問
筑波大学附属小学校に合格するために
筑波大学付属小学校は、いわずと知れた難関校です。
今までの合格者は、運動、言語、巧緻性に優れた、オールマイティーな子どもが入学を果たしています。
必要な準備としては、日常の生活で、いかに巧緻性を伸ばし、体力面を強化し、生活力を高めることができるか。ということです。
筑波小学校のある試験
例えば過去の試験では、「工作で虫かごを作って、その中にこおろぎを入れる」という試験がありました。
つまり、虫かごを作ることができても、こおろぎを触ることができなければ、その時点で不合格になってしまうということです。
虫を触れない子どもが近年増えていますが、それは、家庭で親が虫をきらっていては、子どもも触れることができないのです。
こおろぎを触れないことで、いかに公園で遊んでいないか。生き物に触れる機会がないか・・。ということが試験官にも伝わってしまうのです。
筑波小学校の受験対策には家庭での教育や躾が必須
筑波大学附属小学校でのテストは家庭での教育や躾を、しっかりと行っていれば、対応可能ですので、あえて塾には通わず、過去問のみ受験問題の傾向と対策を把握し、試験に臨んで合格を勝ち取っている家庭も多いです。
塾に通うことで、子ども本来の姿も失われてしまうこともありますから、私学と併願せずに、国立のみで。と考えている家庭は、まずは家庭教育の見直しを行うことが重要でしょう。
筑波大学附属小学校の対策では、日ごろ、当たり前のことを、しっかりと家庭でこなすことが重要となります。
筑波大学附属小学校合格のために
願書配布や願書提出に関して、私学では早めに学校に足を運び、誠意を見せることが好まれますが、筑波大学附属小学校では、決して早ければ良いというものではありません。
むしろ、願書提出が遅いほうが合格者の多い傾向にあります。
筑波大学附属小学校では、子ども本来を見るので、願書の順番など関係ないのです。
普段通りに過ごしているという状況の方が好まれるのです。
ですので、張り切って、願書提出で並ぶより、普段通り余裕をもって願書提出に向かうほうが好印象となります。
あくまで国立小学校ですから、私学との違いを、しっかりと認識し、国立には国立に沿う形で試験に臨みましょう。