親御さんも不安を抱えつつ笑顔で送り出していることでしょう。
そんな中、突然「塾へ行きたくない」と言われたら…?
もちろんまずは「塾へ行きなさい」と諭すことから始めましょう。
でもまた同じことを言われたらと不安になってしまいます。
そう簡単にやめさせるわけにもいきませんが、無理やり通わせても結果は望めません。
ここでは、そんな時に試してみてほしいことをご紹介していきます。
目次
「塾に行きたくないと言ったら」試してほしいこと
1.励ましてとにかく塾に行かせ続ける
まず始めにすることは励まして行かせることです。
寒い・眠い・だるいといったその場限りの理由であることも多く、一度休むと休み癖がついてズルズル行かなくなってしまうこともあります。
本人が行きたくない明確な理由を言わずに行きたくないとだけ言う時には、「とりあえず今日は頑張ってみよう」と励ましましょう。
2.低学年なら塾をやめさせても
中学受験を考えた塾通いなら、4年生からの通塾で十分間に合います。
早いうちから通わせることはもちろんプラスになりますが、無理をして大事な高学年で息切れしてしまっては元も子もありません。
また低学年のうちに様々な体験をしておくことは、将来的に受験勉強にもつながります。
例えば映画鑑賞やスポーツは直接点数を上げることにはつながりませんが、知識や価値観を広げたり体力がついたりと受験勉強の基礎につながります。
塾に苦手意識を持つ前にやめさせるのも中学受験を乗り切るためには大事な一手です。
3.他の塾生の親と話してみる
誰にでもできることではありませんが、お子さんが仲良くしている塾生の親御さんがいたら話してみるのも良いかも知れません。
話すことで悩みを共有し安心できるのはもちろんですが、塾の様子など役に立つ話が聞けるかもしれません。
塾のない日に子ども同士が遊ぶことがあれば相手の親にコンタクトをとっても良いですし、子どもを迎えに行けるタイプの塾の場合は待ち時間で話しかけてみるのもアリです。
4.息抜きをする
ここでいう息抜きはちょっとした休憩ではなく、思い切って参考書も問題集も一切見ず勉強に触れない日をつくることです。
ちょっと遠出をして映画を見たり買い物や食事をしたりしてリフレッシュしましょう。
塾に限らず勉強や受験に関する話題は避け、子どもの話を聞いてあげてください。
高学年だと後ろめたさや焦りを感じるかもしれませんが、親が積極的に楽しんで一緒の時を過ごしてあげましょう。
子どものことを想っている気持ちが伝わるとさらにうれしいですね。
5.一緒に勉強してみる

一緒に勉強といっても勉強を教えたり採点を手伝ったりすることではありません。
親が学ぶ側に回ってみるということです。
例えば同じ問題を同じ時間で別々に解いたり子どもが解く前に問題を解いておいたりして、子どもと親との両方を合わせて一緒に丸つけをするなどです。
算数の計算問題や国語の読解問題がおススメです。
親の点数は高くても低くても構いませんから、本気で取り組んでみましょう。
大切なのは、一緒に見直しをして意見や感想を言い合うことです。
親と対等に話せることで、「やらされている感」が薄まります。
親も子どもも難しいと思う問題があれば塾の先生に聞き、家でまた一緒に考えてみるといいですね。
6.塾に相談する
塾へ行きたがらないことを塾に話すのは気が引けるかもしれませんが、珍しいことではないので塾側も驚きはしません。
家では行きたくないと言っていても塾では楽しそうにしている場合もあります。
すでにお子さんが塾の先生に何か話している可能性もありますから、遠慮せずに話してみましょう。
現状を伝えることで、その後塾でも様子を見てくれることもあります。
7.転塾する
塾に相談しても良い回答が得られない場合や、授業が子どもと合わない場合は転塾という手もあります。
先生が苦手だったり他の生徒とトラブルがあったりするだけなら、同じ塾の別の教室という方法もあります。
どちらにしてもお子さんとよく話し合って決めることが大事です。
8.塾の目的を再確認する
そもそもなんのために塾へ通っているか、お子さんは分かっているでしょうか?
例えば中学受験であれば、どの程度分かっているでしょうか。
勉強しないと合格できないことは分かっていても、「頑張れば認めてもらえる」という甘い考えが通用しない厳しいものだということはなかなか実感がわかないものです。
子どもが塾を嫌がったときに一度立ち止まって、改めて塾へ行く目的とは何か、何のために受験するのか話してみましょう。
9.志望する学校へ行ってみる
志望校がない場合は親が行かせたい学校や興味のある学校に行ってみましょう。
行きたい学校があれば、入るためには合格しなければならず、そのためには塾での勉強が大切であることが実感できるようになります。
本人が目的意識を持つことが勉強へのやる気につながります。
10.休室・退塾する
色々と手を尽くしても塾に行きたがらないようなら最終手段です。
塾をやめることも考えなくてはなりません。
中学受験をやめるかどうかは別にして、親としては塾をやめることには抵抗はあります。
しかし安くはない授業料を払って子どもはストレスを抱え学力向上にもつながらないのであれば、続けることが子どものためにも親のためにも良いとは言えません。
6年生なら受験を諦めることにもつながりますが、4、5年生なら半年程度休んでも取り返すことは十分可能です。
子供の勉強は本人のやる気が占めるウェイトが大きいものです。
しばらく塾に行かないことで、物足りなさを感じて「やっぱり塾へ行きたい」となることもあります。
受験を考えると6年生は塾に通わせたいので、そこに照準を合わせて休室や退塾も検討してみましょう。