現在、日本国内には102校の国際バカロレア(IB)に認定されている中学校、高校があります。
ここでは、国際バカロレア認定校と入試試験の内容についてみていきましょう。
目次
日本の国際バカロレア認定校
- 玉川学園中学、高校
- 仙台育英学園高等学校
- 加藤学園暁秀高等学校、中学校
- 名古屋国際中学、高校
- 立命館宇治中学、高校
- 東京都立国際高等学校
- 英数学館高等学校
- インターナショナルスクール オブ アジア 軽井沢
- 東京学芸大学附属国際中等教育学校
が代表的な学校でその他数校あります。
国際バカロレア校の人気は右肩上がり
近年、国際バカロレア認定校の人気は右肩上がりです。
今まで、インターナショナルスクールにしかなかったIB認定校が日本の学校でも認められるようになり、大人気になっています。
国際バカロレア校が増える理由は安倍内閣が2018年にはIB校を全国で200校まで増やすという計画を打ち出したことです。
それにより、現在、国際バカロレア校に認定されるための準備をしている学校が多々あります。
日本もこれからの時代、グローバル化していかないと、世界から置いていかれてしまいますね。
残念ながら、今の日本の英語教育は先進国ではとっても遅れています。
国際バカロレア認定校と他校の違い
国際バカロレアに認定されている学校は、各学年1クラスまたはそれ以上をIBクラスとして設けています。(通常1クラス少人数です)
このクラスに入るために入試は、相当な倍率になります。
同じ校舎、同じ学校の中で、唯一英語(一部の授業を除く)で授業を行うクラスです。国際バカロレアに認定されていない他校にはないクラスです。
特に高校(DP ディプロマコース)を導入している一条校(東京学芸大学附属を除く)を卒業すると、IBディプロマ(IB卒業証書)と日本の高等学校卒業資格(日本の高校卒業証書)の両方を得ることができ、卒業後の進路の扉が大きく開かれます。
国内の大学への入学資格も、海外の大学への入学資格も両方とも一気に得ることができる、とても人気なコースです。
それだけに、入学はもちろんのこと、普段の授業もとっても難しいです。中には途中で挫折してしまう子供も珍しくありません。
特に、将来絶対に海外の大学へ行きたいと思う強い意志がない限りIBコース(DP)はとってもハードルが高いクラスです。
国際バカロレア校の試験
国際バカロレア校への入試は、一般の受験とは異なることがたくさんあります。
学校によっても変わってきますが、代表的なものは、以下の4つです。
一般入試
日本の他校と同じように4月1日から始まる新入生を対象とした入試です。
転入、編入入試(4月、9月入学)
海外からの転入、国内インターナショナルスクール在籍者、国内の中学、高校からの入試。
この入試は、年二回の入学時期を設けています。海外の学校、国内のインターナショナルスクールは通常6月で年度末を迎え、9月から新学年となります。
そのため、この入試は、海外の学校からまたは国内インターナショナルスクール生徒を主にターゲットにしている入試です。
同じく、日本国内の公立、私立中学へ通っている子供の転入、編入も認めていますが、在籍している学校の許可を取った上での受験となります。
帰国生入試
日本の他校と同じように4月1日から始まる新入生を対象とした入試です。
受験資格が設定されているため、ずべての条件を満たしている子供のみが受けられる入試です。
通常(学校によって多少の違いはあります)、海外在住1年以上(基本的に親と海外にて同居)かつ、帰国後2年内し3年以内の受験生に限り入試資格がクリアになります。
ローリング入試
一年を通して受け付けている入試です。海外からの突然の帰国(親の仕事など)、または国内で親の転勤に伴う引越しをする子供のための入試です。
どの入試にも、ほぼ同じ受験資格が求められます。
国際バカロレアの試験には英語が必須!
国際バカロレアの試験には英語力がまずは求められます。英語力は、「通常の英語での授業についていけるだけの英語力」が求められます。
通常、国語、算数、理科、社会などが中学入試には求められますね。
IB受験では、入試の枠によって、多少変わってきますが、通常、英語でのテストになります。(一般入試のみ、英語または日本語でのテストが選べるようになっています)
このほか、面接は必須です!面談は、親子面接もあります。もちろん、英語での面接もあります。
現在、知っている限りでは、数校が同じような入試方法を取り入れていますが、IB校だけではなく、「国際学級」を設けている学校も同じような入試スタイルをとっています。
ユニークな受験方法も
通常、受験!といえば、一発勝負!ですね。ところが、このユニークな受験は、チャンスが一回以上あります。
学校によって、チャンスの数は変わってきますが、2-4回ほどあります。
例えば、月曜日の午前枠で受験し、午後の発表で落ちてしまった場合、火曜日の午後以降の枠で、また受験ができるという学校もあります。
もちろん、回数が進むにつれて、合格の枠は狭くなっていきます。
他に、IBコース受験をし、また普通コースも受験するという人もいるようです。
扉を大きく広げてくれているので、受験もしやすいです。ただ、やはり、人気は相当なものです。合格者の枠がとっても少ないのです。
まとめ
昔ならがの日本の学校も、新しい国際バカロレア認定校も、どちらも素晴らしいものがたくさんありますね。
子供さんにあった学校が一番!です。素敵な学校に巡り会えますように。
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