国際バカロレアとは?- 国際バカロレア校の選び方と注意点

国際バカロレアとは

近年、テレビのニュース、雑誌、新聞などで、「国際バカロレア」と言う言葉を聞いたことはありませんか?最近よく耳にする言葉ですね。

ホームページには、国際バカロレアとは

多文化に対する理解と尊敬を通じて、平和でより良い世界の実現の為に貢献する、探究心、知識、そして思いやりのある若者の育成を目的としている

と掲げられています。

教科書にとらわれない、各教科が世界中の教育から良いところを選抜し、独自のオリジナルのスタイルで教育を提供するのが国際バカロレアという教育であり、国際バカロレア校が提供する教育です。

国際バカロレアとは、英語表記では「International Baccalaureate」略して「IB」と呼ばれています。

国際バカロレアは3つに分かれている

一言に国際バカロレア校と言っても、大きく3つに分けられています。

  • 「PYP」 Primary Years Programme 3-12歳 (幼稚園〜小学校)
  • 「MYP」Middle Years Programme 11-16歳 (中学校)
  • 「DP」Diploma Programme16-19歳 (高校)

日本の学年と年齢差があるのは、ヨーロッパを基準とした年齢設定になっているためです。

最近、日本の学校でも、国際バカロレアに認定される学校が増えています。

内閣が2018年までに国際バカロレア(DP認定校)を200校まで増やすと言ったことから人気が急増中です。

もともと、DP(ディプロマ)認定を受けるためには、英語、フランス語、スペイン語にて授業を受けることが条件でした。

日本は、国際バカロレアと交渉の末、一部のクラスを日本語で受けれる許可を取れたことにより、国内の国際バカロレア認定校が増えてきています。(日本の学校では、一部の授業のみ日本語なので、基本は英語での授業になります)

国際バカロレア校と選び方

国際バカロレア認定校

ではどのような学校が国際バカロレアに認定されているのでしょうか?

国際バカロレア校

  • 東京インターナショナルスクール
  • インディアインターナショナルスウール
  • つくばインターナショナルスクール
  • 青葉インターナショナルスクール
  • 広島インターナショナルスクール
  • セントメリーインターナショナルスクール
  • 沖縄インターナショナルスクール
  • サンモールインターナショナルスクール
  • 福岡インターナショナルスクール
  • 横浜インターナショナルスクール
  • 清泉インターナショナルスクール
  • カナディアンインターナショナルスクール
  • カナディアンアカデミー
  • 京都インターナショナルスクール
  • 神宮前小学校国際学級
  • みずほインターナショナルスクール

さらにこの中には、

  • PYP、MYP、DPすべての認可を得ている学校
  • PYPのみ認可を得ている学校
  • DPのみ認可を得ている学校
  • PYP、DPのみ認可を得ている学校

などさらに細かくなっています。

幼稚園から高校までの一貫校は、特に、全部の学年で認可を得ているのか、途中抜けているのか、確認する必要があります。

これは学校選びの際の大きなポイントにもなります。

各学校のホームページには、どこの団体に認可されているか出ています。

中に、「国際バカロレア IB」と書いてあるところには、PYP、MYP、DPのどれが認可されているか、確認しましょう。

国際バカロレアのメリット

「DP ディプロマ」認定校を卒業すると、世界各国の大学で正規の入学資格、受験資格として認められます。

海外の大学、特にヨーロッパ方面へ行く人には「武器」になる卒業証書です。

IBに登録された学校でDP(ディプロマ)を取れば、世界100か国以上、二万校の大学で、一年を上限として、大学の単位として与えられます。

国際バカロレアのデメリット

特に大きなデメリットはないと考えられています。ただ、DPをとって卒業するのは、とてつもなく難しいのが現状です。

DP認可校でも、毎年卒業生クラスは、クラスの中の半分ほどがDPコースをとらずに普通コースにて卒業すると言われています。

それほどに、DP卒業はとても難しいです。

国際バカロレア校から他校への転校は大丈夫なの?

国際バカロレアから他校への転校

幼稚園、小学校のみIB教育を受けたけど、中学は他のインターへ行けるの?幼稚園、小学校はIBなかったけど、今度行くインター中学はIBだけど、大丈夫?

答えは「大丈夫」です!

大きな違いは、教科書があるか、ないか、です。

IB校では、基本、教科書がありません。独自のカリキュラムを学校が組んでいます。

ベースとなるものは同じなので、学年相当の勉強をすることは同じです。

転校したての頃は、戸惑いもあるかもしれませんが、子供はすぐに馴染みます。

国際バカロレア校に行く場合は、子供より、親が一生懸命国際バカロレアについて勉強する必要があります。(これらの学校では、保護者会などを開き、国際バカロレア教育についての講習会が年数回開かれていることが多いです。)

国際バカロレアを選ぶ際の注意点

IB校には必ず、PYP、MYP、DPコーディネーターと言われる先生がいます。その道の専門家です。

年に何度も開かれる先生のための教育を各校を代表して受けています。この先生達が、年に数回、自分の学校の先生達にカリキュラムについて話し合う場を設けています。

いわば、このコーディネーター次第!ということにもなります。

熟練された長い間コーディネーターをやっている先生がいる学校、まだまだ新米のコーディネーターの先生がいる学校、学校によって、学力レベルが変わってきてしまいます。

学校を検討している時は、ぜひ、訪問時、「これらのコーディネーターの先生は平均何年お勤めか」聞いてみてくださいね。

まとめ

インターナショナルスクールは特殊なことも多い学校です。

その中の一つが、国際バカロレアに認定されている学校、されていない学校です。

子供の将来をゆっくりと考え、特に海外の大学へ行く予定がある場合は、国際バカロレア校に認定されている学校を検討してみるのもいいですね。

関連リンク

グローバル人材育成を目指すなら必見!国際バカロレア(IB)教育とは
国際バカロレア認定校と入試試験の内容

2件のコメント