小学生の子どもが反抗的、そんな悩みを抱えていませんか?
もし、自分の子どもが反抗的と悩んでいる場合、どのように接していけばいいのでしょうか。
親子で症状の緩和に努められるようにしましょう。
目次
反抗的な子になる原因
子どもが反抗的で小学校の低学年から対応に手を焼くようになったという話も聞きます。
では、どうして子どもはそのような反抗的な態度をとるようにったのでしょうか?
親から否定的な言葉をかけられている
反抗的な子どもの多くは、親から否定的な言葉を受けている場合がほとんどです。
早く親を見返してやる。そんな気持ちが早く芽生えるため、自我が強く、自立心が強くなり反抗的な態度になりやすいといいます。
実は、親から自身を肯定された経験が多く、卑下された経験が少ない子はそうはなりません。
それでは、小学生の学年別に反抗的な子どもの接し方について考えていきましょう。
反抗的な子どもの原因と接し方<低学年の場合>
小学校低学年から反抗的な場合は、まず親が自分の言動に反省するべき点がないか考えてみましょう。
自己肯定されて育った子どもは親や第三者への反発心が少なく、素直に大人の意見を聞き入れようとする姿勢があります。
- 親の言うことを聞かない
- 言われたことをせず約束を破る
- またはキレて手が付けられなくなる
など反の症状が顕著になっていきます。
この症状を見て、何かを思い出せませんか?
3歳頃から始まると言われている「イヤイヤ期」に似ています。
低学年の反抗はイヤイヤ期に似ている
もし、ご自身が書いていた育児日記などが残っていたら、そのときどう対処したのか振り返ってみると改善への近道が記載されているかもしれません。
まずは、子どもの存在を認め、子どもの行動を肯定してみましょう。
何でもダメ、では子どもは成長せず、反発ばかり繰り返します。
お子さんの成長を妨げているものが親自身ということにならないよう、普段の自分の行動や言動に注意してみましょう。
反抗的な子どもの原因と接し方<中学年の場合>
中学年ともなると、自分のやりたいこと、意見がはっきりしてくるため、さらに否定の言葉を嫌うようになります。
言葉も長けてくるため、むしろ親に向かってキツイ一言を放つことも増えてくるため、親は売り言葉に買い言葉で子どもを傷つけてしまいがちになります。
それでは、何の解決にもなりません。
手がかかってこそ子ども!子どもの話をしっかり聞きましょう
中学年で反抗が顕著な場合は、まず子どもの話をしっかり聞いてあげましょう。
子どもの自己肯定と親の認識にどのくらいの違いがあるのかはっきりさせることで、お互いの溝を埋めることができるようになります。
親はつい年齢が上がると子どもを子どもとして認識しなくなり、何でもできる、できて欲しいと思いがちですが、それは間違いです。
手がかかってこそ子どもですし、その覚悟があって子どもを育てようと思ったはずです。
手を抜ける子育てなど正直ありません。
どんどん子どもに手をかけられるよう、意識してコミュニケーションを取りましょう。
大きくなったからと言って、親が目を離す機会が増える世代が中学年です。
まだそのタイミングではないと親が理解できれば、子どもの反抗的な態度は緩やかに収まって行きます。
反抗的な子どもの原因と接し方<高学年の場合>
高学年ともなると、反抗の態度が暴力的になるか、または何も言わなくなるかに分かれてきます。
体力的に親が敵わなくなってくる時期でもあるので、出来れば手を出すという方法は避けたいところです。
親も子供にも深い傷が残ってしまうため、そうなる前に手を打ちたいところです。
もし、子どもが暴力に訴えようとした場合は、お互いが冷静になれるためのインターバルを取りましょう。
子どもが手を上げると言う行為に至るまでには、それなりの諍いがあるはずです。
お子さんに強い口調で存在を否定するような言葉をかけていないでしょうか。
その言葉は、口に出してはいけないものです。
親として、大人として人の存在を否定するような言葉は飲み込み、まず心を落ち着けてから子どもの話を聞きましょう。
高学年になれば、理由のない反抗はほとんどない
なぜ子どもが反抗するのか、そういった態度になるのかをじっくり聞いてみて下さい。
親の方に聞く姿勢がなければ話さないので、途中話を折ることがないよう、最後まで聞いてあげましょう。
その上で、親に改善すべき点があるのか、それとも子どもの心に問題があるのかはっきりさせることができれば、現段階での反抗を終えられます。
高学年で反抗的な子どもの中には、すでに親に諦めを感じ何も言わない、無関心な反抗というのもあります。
親とのお出かけは拒否する。参観日等、親の参加が必要な行事の日程は教えないなど、子どもが親の存在を消そうとします。
それは、自分の親だと主張されるタイミングを失くし、自分がイヤな思いをしないよう自己防衛本能が働いた結果です。
子どもにコミュニケーションを諦めさせる状況は、決していい家庭環境とは言えません。
親は本気で改善を
この場合は子どもの心を開かせるためにかなりの時間を要しますが、中学校を含めこれからのことを考えれば、親は本気で改善に臨まなければいけません。
子どもが何を我慢し、何を嫌がっているのか。聞き出すことが難しいなら自分で考えるしかありません。
または、学校の先生などに家庭の不満を漏らしていないか聞いてみましょう。
恥ずかしがっている場合ではありません。
子どもと親が向き合う時間を増やせば、子どもの反抗は収束に向かう
子どもの反抗は、一種心のSOSでもあります。
そのことに親が早く気づけは、長続きするものではありません。
生活のために仕事を優先する日があるのは仕方がありません。そのことを子どもにしっかり理解してもらっているでしょうか。
例えば、酔っ払ってだらしなくなっているところを見せたりしていないでしょうか。
子どもに幻滅される、嫌われる発言をしていないでしょうか。
子どもの心の成長に悪影響を及ぼす生活と、仕事で忙しいことは別問題です。
そのことをしっかり認識した上で、親がまず子どもへの接し方を変えていきましょう。
尊敬され、素直に労わってもらえる親であれば、子どもから反抗されることは少ないのです。
子どもの態度が悪い=親の態度が悪い、と言えます。
お子さんを叱る前に、なぜ子どもが反抗的なのかじっくり考える時間を取ってみましょう。