小学生の子ども同士の交換日記は良い?ダメ?交換日記と子どもの付き合い方

交換日記を書く女の子

小学校3年生ぐらいになってくると、子どもたち同士でのお手紙交換から交換日記へとやり取りの変化が起こります。

特に女の子たちは手紙交換から、より秘密の共有ができる交換日記に移行する傾向が強いように思います。

さて、「交換日記」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?

「交換日記」はよいイメージ、悪いイメージ、どちらもあるかと思います。

「交換日記」のよいところ、悪いところを確認し、「交換日記」と我が子をどのように付き合わせていくべきか、考えてみませんか。

小学生の交換日記!良いところ・身につくこと

国語力の向上

交換日記では様々な形、文を書くもの、イラストを描くものなど、どのような子たちで集まって始めるかによっても違いますが、多くは「文」を書くタイプの交換日記が多いですよね。

相手に自分の考えや思いを伝えるためには、どのようにしたらいいのか考えながら文にすることは、文章能力を高めることに繋がります。

また、お友だちの手前ひらがなばかりでは恥ずかしいので、漢字を多用したり、きれいな文字を意識したりと、文を書くことはたくさんの良いところがあります。

コミュニティマナーやルールを守る練習になる

交換日記は少なくとも2人以上で行うものなので、メンバー同士でルールを作ることや、ルールを守ることが必要となり、自然とコミュニティマナーを身に付ける機会にもなります。

最近では、ネットやSNSでも子どもたちのやり取りで問題になることが指摘されています。

交換日記は学校という小さなコミュニティの中で行われているので、今後のネット社会に出る前の練習にもなりそうですね。

小学生でも携帯電話を所持している子が増えているため、高学年になってくると、携帯電話を介したやり取りが増えてきます。

いつでも、どこでもコミュニケーションが取れるため便利ですが、自分の気持ちを考え、この文で伝わるか、どんなペンで書くか、どんなイラストを添えるかなど考えながら書く交換日記は大切な子どもたちのコミュニケ―ンツールで、大切な時間になるのではないでしょうか。

小学生の交換日記!悪いところ・気をつけるべきこと

悪口・陰口を書きやすい

交換日記をはじめた、または始めたいと相談されたとき、親として1番心配になるのがこの「悪口」や「陰口」を書いてしまうのではないか、というところではないでしょうか。

実際に交換日記が原因となり、トラブルになることは少なからずあります。

交換日記は仲間意識が強くなりやすく、1人が悪口を書けば、仲間外れにされたくない気持ちから、同調してしまいやすくなります。

まず交換日記をはじめることを知ったときは、「悪口・陰口を書かないこと」を約束させましょう。

交換日記は誰に見られたとしてもいいこと、自分が嫌だと思うことは書かないこと、をしっかり話したうえで見守ってあげてください。

仲間外れ、疎外感を感じやすい

交換日記は「仲間意識」を高めるツールですが、交換日記の仲間に誘われなかったときの疎外感は非常に大きくなってしまいがちです。

悪気があって誘わなかったわけではなくとも、「仲間外れにされた」という意識を持たれやすいことも、子どもには話しておく必要があるかもしれません。

たしかに心配な点もある「交換日記」ですが、最初は盛り上がっても、意外と話題もなく、あっけなく終わってしまうことも多いのが実際です。

最初から「デメリット」を気にして「ダメ」とするのではなく、見守ってあげるのも親の役目のひとつです。

もしトラブルになってしまったとしても、それは子どもの成長には必要な場合もあります。

そのときにしっかりと対応できるように心の準備だけしておきましょう。

ギャングエイジ期の子供たち

親子の交換日記!交換日記からも子どもの成長を感じ取れる

女の子の育児

最近は「子ども同士」ではなく、「親子」でやる交換日記が流行っています。

親子の交換日記専用のノートも発売されています。

親子でやる交換日記は、親にとっても、子どもにとってもいいことがたくさんあります。

子ども側のメリット

やはり文章能力の向上は1番大きいかと思います。

特に親とやることで、大人の文章を観る機会が増えるため、自然と文章の書き方などを学ぶことができます。

また、親には面と向かって話せないことも、文章ならば伝えやすくなります。

伝える過程で、自分の気持ちも整理することができます。

親側のメリット

親としてのメリットは、子どもの本音を聞けることです。

近年は共働き世帯も増加しており、ゆっくり話を聞いてあげられる時間もないのが現状ではないでしょうか。

交換日記は、お互いに面と向かうことができないけれど、自分には余裕がある、そんな時間に書くことできるのが大きなメリットです。

親はどんなことを考えているかなどを書きつつ、子どもに質問形式で問いかけると、子どもたちは書きやすく、交換日記を長く続けられるはずです。

子ども同士の同士の交換日記も、親子での交換日記も手紙でのやりとりより「かたち」が残りやすく、後から見返して友だち同士楽しんだり、子どもの成長を感じることができるのも嬉しいポイントです。

ぼうけんてちょうを使う小学生

交換日記も遊びのひとつ

交換日記にはいい点も悪い点もどちらもあります。

それを踏まえて、筆者自身はルールを決めて交換日記をすることをオススメしたいです。

それは「交換日記」もまた遊びのひとつだからです。

遊びを通して、子どもたちは様々なことを考え、学び、実行する能力を身に付けていくものです。

「危ない」「危険」という理由だけで大人が遊びを奪ってしまっては、子どもは成長することができません。

交換日記を学校単位、あるいは学級単位で禁止している場合もありますが、そうでなければ「子どもの遊び」を温かな目で見守ってあげて欲しいと思います。