ぼうけんてちょうって知ってる?子供の自立心を育てるコミュニケーションツール

ぼうけんてちょうを使う小学生

多くの子育て世代の親御さん共通の悩みとして、こどもの将来に向けた教育方針や、こどもに良い生活習慣を付けるにはどうしたらいいかが挙げらるのではないでしょうか。

これらの問題、子育ての悩みを解決するためにもまずは、お子さんとのコミュニケーションが大切になってくるはずです。

そんな親子のコミュニケーションの円滑化や、子供の生活習慣の定着に役立つ、『ぼうけんてちょう』をご存知でしょうか。

交通図書協会の『ぼくのわたしのぼうけんてちょう』は小学生に向けた手帳であり、手帳の入門書として活用していただけるものです。

将来こどもたちが社会に出たときに活躍するために、自己肯定感や自立的な行動、金銭教育、目標意識、探求心といった素地を、手帳を通して身に付けられる内容になっています。

ここでは、小学生から使えるこども向けに特化したコンテンツ満載の『ぼうけんてちょう』についてご紹介していきます。

こどもが自分の手帳を使い続けられる理由

こどもが手帳を使うというのは最初は驚くかもしれませんが、決しておかしなことではありません。

ただ、大人が使っているようなスケジュール管理メインの手帳を想像すると、少し感覚が違うかもしれません。

今日あったことを書くだけ、シールを貼るだけなど、各々が自分なりの使い方を決め、それを日々続けることで継続力や習慣化につながり、手帳を使い続けられます。

最初から全て完璧に使うのではなく、順番に使えるようになっていくイメージです。

ぼうけんてちょうは大人の手帳より記入スペースが大きいので、文字を小さく書けないこどもでも使いやすいです。

さらにこどもの興味を喚起する便覧を使うことで、自然と手帳を開くことができるようになります。

親子のコミュニケーションのツールとして使えるぼうけんてちょうの活用方法

「コミュニケーション能力」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?

言葉の定義は難しいですが、具体的には「自分の言いたいことを相手に伝える」ことと「相手の意図を理解する」という双方向性の伝達能力のことだと考えられます。

こどもがコミュニケーションをとる相手として、大きなウェイトを占めるのが「親」という存在です。

ではご家庭での関わり、親子の関わりの中で、こどもがコミュニケーション能力を育むためにはどうするべきでしょうか。これらの状況に役立つぼうけんてちょうの中身をご紹介します。

手帳を使うことで計画を立てることの楽しみが学べる

月間ページでは計画を立てることの楽しみを学べます。

今月の目標や習い事・友達の誕生日・遊びの予定・家族旅行など、沢山の予定を書くページとして使用できます。今後の予定を決めるため、会話を促します。

まだ小さな文字が書けないお子さんの場合は、親御さんがお子さんと話しながら代筆しても構いません。

週間ページには思い出をたくさん残しておこう

週間ページは自由に活用できます。

他のページに比べ記入面が広く、小さな文字しか書けないこどもでも記入しやすいです。

書く内容は予定や楽しかったことだけでなく、絵やシール・写真・映画の半券といった、形に残っているものを貼り付ける台紙としても使用できます。

また、一週間の最後には親からのコメント欄があります。一週間の振り返りを親子で行うことで、親子のコミュニケーションの機会を持てます。

子供自ら行動を起こすきっかけとなる冒険のきろく

冒険のきろくでは春・夏・秋・冬の四季にちなんだミッションを通して、こどもが様々な体験や気づきを経験できます。

ミッションを達成するために、こどもは自らプロセスを考え行動を起こす、そのきっかけを得られます。

小さなミッションかもしれませんが、達成する喜びと実体験の入り口になります。

また、家族でのお出かけや行事は思い出の一つにもなります。

子供が目標を持つことの大切さ

ぼうけんてちょうを使って子供に良い習慣を定着させよう!ぼうけんてちょうで身に付く4つのこと

こどもの頃から良い習慣が定着すると、大人になっても苦にならず物事を続けることができます。

こどもが良い習慣を身に付けるにはどうすればよいでしょうか。

習慣とは、ある行動を繰り返すうちに決まりになったこと、少ない心的努力で繰り返せる固定した行動のことを指します。

一般的に習慣付けるには3週間かかるといわれていますが、複雑なことはより多くの時間を要します。

ではどうすれば日々の行動を習慣化できるでしょうか。

やるべきことを親子でルール化し「見える化」することで、ルールを確認して行動できるようになります。

さらにできたことに対して褒めることで、今後も継続して取り組むためのモチベーションになります。

ぼうけんてちょうはこの「見える化」をサポートします。

おうちルールが一目で見える化する

おうちルールでは「おきてからやること」と「かえってからやること」をルール化します。

やることを付箋に書き出し、「できたかな?」の欄で無記入の付箋を移動することで、どこまで終わったかが一目で分かります。

もちものリストに書き出すことで自分の用意が出来るようになる

持ち物をリストアップして可視化し、こどもが自分で用意できるよう促します。

慣れてきたら記入する量も少なくなり、より継続することができます。

書き出すことで可視化する術を身に付けられます。

おこづかいちょうでお金の大切さを学べる

自分でお金を管理することで、お金の大切さを理解します。

記録をとることで収支に関する感覚を学び、欲しいものができたときにお金を貯めて買う、という対価の考え方ができるようになります。

サクセスツリーを用いて自己肯定感を高められる

自分が日々できたことに対してシールを貼っていくことで、自己肯定感を高めることができます。

手帳を使うモチベーションの向上にも効果があります。

宿題やおうちルール、冒険のきろくといった、やったことやできたことに対する評価を日々蓄積させることで、自分が一年を通して成長したことを実感できます。

貼るシールは、こどもの好きなものやイメージに合うものを買ってあげることで、デザインや創造力の向上にもつながります。

EQが高い子どもとは

まとめ

ぼうけんてちょうは、学校ではあまり教わる機会のない計画力・金銭管理・目標設定・行動管理といった、社会では当たり前に必要となる能力を学べるツールです。

また、アルバムと同様にこどもの成長を記録し、保存する最初のツールにもなります。

写真はアルバム、文字や思考・体験の記録は手帳として、いつの時代でもこどもの頃の自分を確認できるツールとなります。

楽しく予定を立てながら自己成長し、1年間の行動や思い出が刻まれ、こどもたちのアルバムと同様に大切な成長の記録となります。

ぼうけんてちょうを振り返ることで自己肯定感が高まり、自分の自信を深められるお子さんへと成長していけるはずです。