お子さんに毎日「規則正しい生活」をさせていますか?
仕事で帰りが遅くなってしまった日は夕飯も遅くなりがちになったり、塾で帰りが遅い日は寝る時間も遅くなってしまったり、休日はせっかく休みなのだからと朝遅くまで寝かせていたりしませんか?
実は、遅くまで毎日勉強していても、睡眠が不足すると記憶の定着がよくないことがわかってきています。
また、子どもの頃の生活習慣はカラダの成長にだけではなく、脳にも良い影響を及ぼすようです。
今回は、規則正しい生活が子どもにとってどのような良い効果を引き出すことができるのか?お伝えしたいと思います。
目次
小学生は簡単に「規則正しい生活」に変えることができる!
あらためて考えてみて、「規則正しい生活」とはどんな生活でしょうか?
毎日決まった時間に起きて、決まった時間に食事をすること、決まった時間に入浴し、決まった時間に眠ることでしょうか?なんだか時間に縛られているような気がしますね・・・。
でも、小学生にとっては縛られているという感覚なしで、簡単に規則正しい生活にすることができるのです。なぜなら給食があるからなんです!
規則正しい生活の近道!給食は毎日決まった時間に食べる
小学校給食では毎日決まった時間に食べることができます。しかも、栄養バランスは抜群な昼食です。
昼食に関しては時間帯はもちろんのこと、週に5日はバランスのよい昼食があるのですから、残りの2日頑張ればよいのです。
まずは早く起きることからはじめてみる
少しは「規則正しい生活」に調整できそうな気がしてきましたか?
そうしたら、家ではじめにできることをやってみましょう。それが「早起き」です。
早寝早起きしようと思っても、いきなり夜いつもより早い時間に眠れるものではありません。その点、しばらくはつらくても早く起きることは可能です。
そうしていくうちに体内にリズムができてくるので、自然と夜更かしができなくなります。
人のカラダは毎日決まった時間に起きることで体内時計がリセットされます。この体内時計をくるわせないことが、自律神経の調子をくるわせないことにつながります。
自律神経が整っていないと、だるさなどの倦怠感がとれない、頭痛などのカラダの不調を起こすことがあります。
毎日決まった時間に起きることで自然とカラダにスイッチを入れることができます。
つぎは朝食にトライ!朝食を食べて体を目覚めさせよう
そして「朝食」です。
朝食が大事なのは栄養を補給するという理由からだけではありません。
よくかんで食べることで脳や消化器官を目覚めさせることができ、排便を促進することができます。
また、食事をすると脳からセロトニンというホルモンを分泌されて、脳が活性化する助けになります。
つまり、朝食をちゃんと食べていく子どもと食べていかない子どもでは、学校での授業の理解度が異なるというワケです。
朝食といっても菓子パンひとつで済ませるよりも、いろいろな食品をとれる食事が望ましいです。
出勤前で朝食の準備に時間をかけられないようであれば、前夜に下準備をしておくなどはどうでしょう?
逆に夕食をメインにすると、胃に負担がかかったり、消化する前に就寝するとよい睡眠がとれない可能性があります。
夕食を楽しみにしている子どもは多いと思いますが、楽しみはそのままにメニューを1品減らすか、量を減らしてみてはどうでしょうか?
そして消化しやすいようになるべく早い時間帯に夕食をとるようにしましょう。
よい睡眠が記憶を定着させる?
ここまで食事とその時間についてお話してきましたが、「規則正しい生活」にもっとも欠かせないのは「睡眠」です。
しかも、頭のよい子を育てるためには規則正しい生活をしてよい睡眠をとることが絶対不可欠なのです。
皆さんは、睡眠にはサイクルがあるのをご存知ですか?
人は寝ている間に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しています。
ノンレム睡眠
脳が休んでいる状態。深い眠りの中で成長ホルモンが分泌され、日中のダメージを回復させ、免疫力を高める。
レム睡眠
眠りとしては浅い状態。日中に勉強したことや経験したことを整理して記憶する。
睡眠の前半はノンレム睡眠状態が多く、後半になるにしたがってレム睡眠状態の割合が増えます。
レム睡眠を十分に繰り返してから起きると記憶が定着することになるのです。
寝る時間を惜しんで勉強するよりも、睡眠のしくみを知り「よい睡眠」をとらせることで効果的な学習をさせてあげてください。
まとめ
「早寝・早起き・朝ごはん」は、道徳的な理由からだけではなく、人のカラダのしくみから伝えられてきたのです。
子どものうちに規則正しい生活をしていると大きくなっても続けていける可能性も高いと思います。
朝しっかり食べて、よくカラダを動かし、よい睡眠をとることで記憶を定着させ、頭のよい子どもになりますように!