長い受験生活が終わり、開放感に包まれる春休み。
今まで我慢してきたゲームをおもいっきりやりたい!友達と遊びに行きたい!子どもの頭のなかは、遊びのプランでいっぱいかもしれません。
けれども、「遊ばせてばかりではいけないのでは?」と感じる親御さんも多いでしょう。
今回、中学受験をした我が子の経験から、中学校入学までにやっておくといいこと、やっておいてよかったことをご紹介します。
入学前までの過ごし方の参考にしてみてください。
目次
受験が終わったらまずはゆっくり過ごしましょう!
進学先が決まる2月中旬ごろは、やっと受験から解放されたという気持ちが全身から、あふれ出るお子さんも多いはずです。
我が家も学校から帰ると、すぐに遊びに行ったり、時間を気にすることなく動画を見続けていたり。本当に自由な時間を満喫していました。
やっと受験生活が終わったのです。
まずは、今まで我慢していたことを思いっきり楽しんでもらいましょう。
受験を頑張った、しっかり遊んだという達成感を持ち、中学生への好スタートを切るには、この時間がとても大切です!
ずっと遊んでいられない!?時間を持て余すようになったら入学準備に取り掛かろう
進学先が決まってから、存分に遊んだ後は、今まで、受験勉強に一日何時間も費やしてきたので、勉強の習慣は出来て「時間がありすぎて何をしたらいいのか、わからない」という感覚が子供ながらにも出てくるはずです。
まだまだ遊びたいという気持ちが強いときに、勉強させようとしても難しいので、こういった言葉や日常の中で感じられる時が中学入学に向けて準備を始めるいいチャンスです。
お子さんの様子をよく見てみましょう。
もし、お子さんが時間を持て余しているように見えてきたら、中学進学に向けての準備を誘ってみてはいかがでしょうか。
中学校から出される宿題で勉強習慣を継続させよう
2月に入学説明会が実施され、春休み中の宿題が出される学校も多いです。
我が家の場合は、算数・国語・英語の復習プリントが各5枚ほど。そして課題図書の読書感想文でした。
学校側の説明としては、今までの学習習慣を春休みに途切れさせないための課題、というものです。
おそらく、多くの中学校で課題が出るので、まずはしっかりと課題をこなすことを優先してもらいましょう。
しっかりと苦手分野の復習はしておこう
厳しい受験生活を過ごしてきた子どもたちと一緒に過ごす中学校。
まわりは、小学校では常にトップ、英検2級をすでに持っている、そんな生徒に囲まれることも、珍しくありません。
そのため、中学校に入ってから、好成績が取れずに、勉強意欲をなくしてしまうこともあります。
そうならないためにも、苦手なところは必ず理解できるように、春休みに取り組むことが大切です。
特に、数学は積み重ねの学習、と言われます。
算数が理解できていないと、数学の授業についていけない、ということにもなりかねないので、勉強を嫌がっても、ここはしっかりと復習しておくことをおすすめします。
先取り学習で英語を得意科目にしておこう
中学校によっては、英語に自信のある生徒が大半という学校もあります。
また、中学校の英語の授業では、文法や長文読解の授業のほかに、コミュニケーションやリスニングに重きをおいた授業もあります。
入学準備としては、
- アルファベットを正確に書けるようにする
- 英語の単語を声に出して読んでみる
- アニメや音楽を英語で視聴する
など、楽しんで取り組める学習をおすすめします。また、オンライン英会話に親子で挑戦するのも、面白いですね。
我が家はまず、小学生向けの英語の問題集に取り組みました。
最後まで問題を解き終わる達成感を味わえる薄い冊子のものを選びました。
文法を学ばせようとするのではなく、英語がわかると楽しい。そんな感覚を身につけてあげると、中学校に入ってから、楽しく英語に接することができるはずです。
春休みには好きな本を読む時間を作ろう
中学校に入学すると、生活リズムが大きく変わり、電車通学が始まるお子さんも多いでしょう。
しばらくは緊張が続き、一日があっという間に過ぎていくはずです。
ゆっくり読書をする時間や気力がなくなってしまいますので、入学前の時間のあるときに、読書することをオススメします。
中学校によっては、朝に読書タイムがあるかもしれませんが、春休みに好きな本を選んで、じっくりと読む時間を持つことも大切だと思います。
部活を始めるための下準備!身体作りや習い事、趣味を再開させるのもおすすめ
中学ではやりたい部活がもう決まっている、というお子さんもいるかもしれません。中学校では、勉強だけでなく、好きなことにも打ち込んでほしいものですね。
我が子はイラストを描くことが好きだったので、春休みは、絵を描くことも多かったです。今は美術部に入って、パソコンでイラストを描いたり、文化祭の絵の準備などをしています。
受験勉強のため、運動や趣味などをセーブしていた子どもも多いでしょう。
中学校での部活をイメージしながら、身体作りや、趣味を再開させることもいいですね。
新生活へのむけて親子で確認しておくべきこと
中学校で新しい生活が始まったのに、学校に行きたくない、と子どもが言い出すことがあるかもしれません。
環境になじめない、想像した学校生活と違うなど、親の期待した姿とは、全く違う様子を見せることもあります。
また、中学受験のストレスが引き金となり、中学校に入ってから、やる気をなくしてしまう「燃え尽き症候群」という症状もあります。
長く苦しい受験生活が終わったいま、改めて、お子さんの気持ちを聞いてみませんか?
期待ばかりではなく、不安のほうが大きいかもしれません。
ぜひ、親子で、新生活に向けて、話し合ってみましょう。
不安を解消して、すっきりとした気持ちで入学を迎えてください。
万全な準備をして入学式を迎えよう
新しい生活への期待から、中学校生活への不安まで、子どもの心は、さまざまな感情で揺れ動いている、春休みはそんな時期かもしれません。
入学までに、春休みをどう過ごすのか、どんな準備が必要かなど、親子でしっかり話し合いましょう。
そうすることで、きっと不安も和らぎ、中学校に自信を持って入学できるはずです。
入学後、大きく成長していくお子さんの姿を楽しみにしましょう。