中学受験後の過ごし方!中学校入学前にしておくべきこと

中学受験を終えた子供中学受験は親子で挑む一大イベントなだけに、いざ終わってみると親子共にひと段落した気分になるものです。

中には、「もう勉強しなくて済む!」と机に向かうことをやめてしまうお子さんもいるかもしれません。

ですが、中学入学前のこの時期は、新たに始まる中学校生活に向けて準備をする大切な時期でもあります。

そこで今回は、実際に2人の子どもの中学受験を経験した筆者が、実体験からおすすめする中学受験後の過ごし方やしておくべきことをご紹介していきます。

中学受験後の過ごし方

中学受験を終えると、お子さんはもちろん親御さんも、久しぶりにゆっくりした時間を過ごせるようになります。

一方で、残り少ない小学生生活、上手に思い出を作りながら、春から始まる中学校生活に向けて有意義に過ごしたいものです。

そこでここでは、中学受験後のおすすめの過ごし方をご紹介します。

受験が終わったらまずは「したかったこと」をしよう

多かれ少なかれ「したいこと」を我慢したり後回しにして頑張ってきた中学受験生活が終わったのですから、受験が終わったらまずは「したかったこと」をしましょう!

放課後に友達と遊ぶ、本を読む、旅行に行く、漫画やゲームを楽しむのもいいでしょう。

ただし、無計画にやりたい放題はNG。

「したかったこと」もきちんと計画を立てて、時間を決めて行うようにしましょう。

受験勉強で培った「規則正しい生活習慣」を崩さずに、「したかったこと」を上手にスケジュールに取り込むことが大切です。

勉強習慣は無くさないようにする

受験勉強ほど長時間する必要はありませんが、せっかく身に付けた勉強習慣を無くさないように、ぜひ継続して勉強する時間を作るようにしましょう。

勉強する内容は、学校の宿題の他、続けて塾に通う場合はその予習・復習や宿題、また、進学する中学によっては新入生説明会で入学時までに行う課題が出されることがあるので、その課題などが適当です。

漢検や数検など検定試験の勉強も、計画的に取り組みやすくておすすめです。

いずれも、受験勉強のときにしていたように、1日のスケジュールの中に勉強する時間を確保して、机に向かうようにします。

中学受験で選んだ学校は、同じ程度の学力のお子さんが集まるので、少しでも勉強をサボるとアッという間に落ちこぼれてしまうこともあります。

そうならないためにも、受験後も勉強する習慣を継続しておくことはとても大切です。

適度な運動で体力をつけておこう

中学生生活が始まると、毎日、重い荷物を持って中学に通うことになります。

中学生の荷物って、想像以上に重いんです。

実際に、ある日の我が家の子供(中1)の荷物を計ってみたら、なんと8㎏!

中身は各教科の教科書やノート、プリント類、それをまとめておくファイル、筆記用具、体操着(ジャージ類)などなど。

この他にお弁当や、部活が始まればその道具や飲み物も荷物として増えます。

ですので、受験が終わったら、ぜひ適度な運動をして少しでも体力をつけておいてください。

サッカーや野球などのスポーツはもちろんのこと、簡単にできる縄跳びやジョギング、お友達と外で遊ぶなど、これまでの運動不足を解消できることならなんでも良いです。

休日にサイクリングや山登りなど、ご家族で楽しめることもおすすめです。

勉強せずにスマホをする子供

中学受験終了!入学前にしておくべきこと

中学入学前にしておくべきこと中学受験が終わってしばらくすると、春から始まる中学校生活のために何かしておいた方が良いのでは?と新たな心配が出てくるものです。

そこでここでは、2人の子供を中学受験後、中学校に入学した際に実感した「中学入学前にしておくべきこと」をご紹介します。

部屋・本棚の片付けは必須!

中学受験でいちばん増えたもの。

それは、テキスト類やプリントなどの紙類ではありませんか?

苦楽を共にしたテキスト類、結果に一喜一憂したテスト類。

どれもこれも思い出ですが、スペースに多くの余裕があるご家庭を除き、中学受験用のテキスト類は分別・整理して、部屋や本棚のスペースを確保しておいてください。

中学校に進学すると、教科書の他に副教材、これまで以上の資料や学用品で、瞬く間に机の上も本棚も埋まってしまうからです。

ただし、以下の受験用テキストや教材は、我が家では受験後も手元においてあります。

  • 理科、社会の基本事項をまとめたテキスト
  • スーパー理科事典
  • 地図帳
  • 国語の知識系テキスト(語句・慣用句など)

中学受験の知識系のテキストは、中学入学後でも十分に活用できるレベルのものが多く、今でも時々活用しています。

学用品の準備

学用品の準備も必須です。

準備する学用品は、進学する中学によって様々ですが、全部を揃えるのに案外時間がかかります。

また、カバンなどの指定がない学校は、市販の通学用リュックを購入する方が多いと思います。

しかし、使い勝手の良い型のものや人気のブランドのものは、悩んでいる間に品切れになった!なんて話もよく聞きます。

他にも、通学用の靴やサブバック、弁当箱や水筒など、新学期が始まる前に多くの人が買い求めるものも要注意です。

売り切れで必要なものが手に入らない!なんて事態を避けるためにも、新入生説明会などで必要な学用品が分かったら、早々に準備に取り掛かることをおすすめします。

気になる英語の勉強はどうする?

中学進学で、やっぱり気になるのが「英語」の勉強です。

2020年度より小学3年生から「英語(外国語活動)」の授業が導入され、小学5年生からは1つの教科として成績も付くようになります。

これまでの小学校、特に公立小学校では、まだまだ英語は『月に数回、外国人の先生と楽しく学ぶ』程度の授業を受けるだけでした。

そのため、現在高校1年生&中学1年生の我が家の子供たちが中学受験をするときも、中学受験勉強に「英語」は必要なく、春休みの課題でもアルファベットの練習が課される程度で、中学の英語の授業も基本的な文法から始まりました。

入学後は受験生期間でも英語学習をしていた生徒が多い

しかし!です。

実際に中学に進学してみると、これまで本格的な英語を習っていないことが前提のはずなのに、その進度は地元の中学と比べてかなり速く、難易度も高いものでした。

加えて、入学してきたお子さんの多くは入学前から英語の学習を何らかの形で経験していて、いわゆる英会話教室や英語を習える塾に通った経験が全くないお子さんは、学年で少数派なのが実情でした。

つまり、『中学受験生であっても英語の勉強をしている子供は多い』のです。

確かに、我が家の子供たちも地元の英語塾に小学校低学年から通っていて、中学入学前までに中学1年生で習う内容までは習得をしていましたが、受験が終わるまでは受験勉強が最優先です。

また、多くの学校で英語の授業は習熟度でクラスを分けたり、少人数で学習するなど工夫がされているため、入学後からでも努力を続ければ授業についていくことはできるはずです。

英語嫌いにさせないために!オススメな勉強法

しかし、これまで小学校以外で英語の学習経験がなく、受験終了後から英語の勉強を少しでも進めておきたい場合は以下をおすすめします。

  • NHKの基礎英語0(ゼロ)など簡単な英語講座で英語に触れておく
  • 中1準備講座など塾で開催される講座に参加する

これまで本格的な英語の勉強をしたことがないのに、いきなりCD付の英検テキストなどを与えて「勉強しておきなさい!」といっても、1人で勉強を進めるのはかなり難しいですし、内容が分からず、そのまま英語が嫌いにでもなったら本末転倒です。

まずは、気軽に楽しく英語に触れることから始めるのが、英語を嫌いにならない秘訣です。

また、塾の中1準備講座などは、英語の他に数学の講座も設けていることが多く、料金も格安なものが多いです。

英語と一緒に中学数学も予習しておきたい場合や、勉強習慣の維持に利用したい場合にもおすすめです。

英語学習をする親子

受験が終わったら残り僅かの学校生活を有意義に過ごそう!

今回は、中学受験後の過ごし方やしておくべきことを筆者の経験からまとめてみました。

中学受験は親子で挑む一大イベントであるだけに、終わってしまうと、次に何をしたらよいのか悩むご家庭もあるかもしれません。

ですが、お子さんが小学生である時間もあと僅かです。

中学入学までは、受験が終わったら「したかったこと」をして、残り僅かの小学生生活を有意義に過ごしてください。

ただし、せっかく身に付けた規則正しい生活習慣や勉強習慣は継続すること、新生活の準備は早めに万端にすることも忘れないでくださいね。