東京エリアの中学校入試は、その約8割が2月1日から5日の間に行われます。
複数回入試を行う学校が多い中、最難関校と呼ばれるような中学校では入試が1回というところもあります。
当然ながら、私立中高一貫校数は全国でも一番多く、選択肢に恵まれています。
また、近隣の千葉エリアと埼玉エリアにおいては1月に入試が始まるので、腕試しに受験することもでき、スケジュールにも恵まれているといっていいでしょう。
また、中高一貫校への関心が高くありながら、公立の中高一貫校を併願受験するという選択肢も増え、ますます中学校受験への注目が高まっているのが、東京エリアです。
目次
東京エリアの中学校受験スケジュール
東京エリアの中学校の入試は2月1日〜5日頃がもっとも多く、首都圏の中では埼玉エリア、千葉エリアに続いてスタートします。
ただし、神奈川エリアとは同時期にあたり、併願校を選ぶ際には十分な検討が必要です。
また、公立中高一貫校の入試は2月3日、国立校も2月3日に設定されており、3日以外の日に私立校を受験することになります。
国立校はレベルが高く
- 筑波大学附属中学校
- 筑波大学附属駒場中学校
- お茶の水女子大附属中学校
- 東京学芸大附属小金井、世田谷、竹早中学校
などが常に人気です。
学校によっては、全ての生徒が付属校に進学できるとは限らないことがデメリットではありますが、国立校ならではの風格や経済的な理由などもあり根強い人気が続いています。
東京エリアの中学校を受験する際の注意点
東京エリアは全国でもっとも多くの中学校が選択肢にあがります。
その子どもの成績に合わせた受験校を選ぶことができ、また併願校も多数の中から選ぶことが可能でしょう。
ですが、そのことがかえって学校が選ばれるようになっています。同じ偏差値の学校で、家からの通学時間もほぼ同じ学校があるとします。
あと選ぶ項目としては、校風や大学への合格実績などでしょうか?
これらも優れていないと受験者からは選ばれない学校になってしまいますね。
もちろん、受験する子どもの数が多いので学校側が困るような事態にはなりませんが、選択肢が多すぎることも悩みのタネになってしまいます。
もちろん、幸せな悩みではありますが。
中学校受験に対する準備は小学校低学年のうちから
東京エリアでは受験できる中学校数が多いとはいえ、受験者数も非常に多く、早い時期から中学校受験へ向けた準備をしている人は増加傾向にあります。
受験校はもちろんのこと、受験のための塾も多く、各塾では受験者獲得のために難関校への合格率を高めようと躍起になっています。
そのため、親の方も早い時期から中学校受験に関する情報収集をはじめ、覚悟をもってのぞむ傾向にあります。
難関校へのチャレンジはもちろんですが、中堅校への受験をはじめから狙っている場合もあり、確実に中高一貫校の教育を受けられるよう望んでいるようです。
東京エリアの中学校受験者の増加傾向の最大の要因は、やはり公立中高一貫校の開校によるものと考えられます。
東京エリアの併設型中学校
- 白鷗高等学校附属中学校
- 両国高等学校附属中学校
- 富士高等学校附属中学校
- 大泉高等学校附属中学校
- 武蔵高等学校附属中学校
東京エリアの中等教育学校
- 小石川中等教育学校
- 桜修館中等教育学校
- 南多摩中等教育学校
- 立川国際中等教育学校
- 三鷹中等教育学校
他県でも、公立中高一貫校を「併設型中学校」と「中等教育校」とに分かれているところがあります。
「併設型中学校」とは、文字通り高等学校の付属校のことです。「中等教育学校」は6年間トータルのカリキュラムを行う学校のことを示します。
公立中高一貫校の入試の出題内容は、私立の中学校入試とは異なることから、公立中高一貫校を目指す子どもには、早い時期から対策をとらせることが多いようです。
私立中学校もまた、公立中高一貫校の開校がひと段落したことや公立中高一貫校を併願する受験生が増えていることから、公立一貫校を意識した入試日程を組むようになっていきています。
東京エリアの中学受験のまとめ
今回は、東京エリアの中学校受験についてお伝えしました。何といっても東京エリアは学校数が多く、ほとんどの場合交通の便も良い環境にあります。
東京エリアの子どもたちはもちろんのこと、千葉や埼玉、神奈川からも通学しやすいことから受験者数は増えるばかりです。
東京エリアや神奈川エリアでは、2月1日から3日に「午後入試」を行う学校も増えています。これによって、第一志望の学校へ何度もチャレンジすることもできます。
世の中の受験生には全員に頑張ってほしいと思いますが、特に東京エリアで受験する子どもには、偏差値だけではなく様々な視点で中学校を選んでほしいと思います。