中学受験偏差値と高校受験偏差値の考え方と捉え方

勉強をする受験生

中学受験の偏差値と高校受験の偏差値は、その捉え方が大きく異なります。

偏差値は受験する集団によって大きく変わるもので、一般的に中学受験の偏差値は高校受験より低く算出されます。

一方、中学受験にするか高校受験にするか迷っているとき、偏差値の違いをどう捉えれば良いのか、疑問点が出てくる親御さんも少なくありません。

低く算出される中学受験のほうが楽なのか、それとも中学受験はやはりハイレベルなのか、など、気になる点も多いでしょう。

この記事では、塾講師経験のある筆者が、中学受験の偏差値と高校受験の偏差値について、いろいろな視点からご説明していきます。

志望校選びの際など、ぜひ参考にしてみてください。

中学受験で出る偏差値・高校受験で出る偏差値

中学受験の偏差値は、高校受験よりも低く出る傾向にあります。

中学受験と高校受験のどちらを利用すれば良いのか、偏差値が低く出る中学受験のほうが良いのか、など、悩む場面も多いでしょう。

特に、中学受験と高校受験の両方で募集枠を設けている学校なら尚更、どちらを利用すべきか、迷ってしまいますよね。

一方で、中学受験にするか高校受験にするかを偏差値だけで判断するのは好ましくありません。

中学受験と高校受験の偏差値で違いが現れるのは明確な理由があり、同じ基準で比較はできないからです。

そもそも、中学受験と高校受験は入試傾向から何から大きく異なります。

どちらを選ぶかは、様々な観点から総合的に判断しなければなりません。

そのためにも、まずは中学受験と高校受験でなぜ偏差値が変わるのか、その違いをどう捉えれば良いのか、なぜ偏差値だけで判断してはいけないのか、順を追ってご説明していきます。

中学受験と高校受験で偏差値は10以上違う!?

中学受験の場合、高校受験の偏差値より10以上低くなることが多いです。

15~20近く下がることもあり、中学受験と高校受験で偏差値にかなり差があることがわかります。

つまり、中学受験で偏差値50だとしても、高校受験に当てはめると60以上になり、場合によっては70近くになるわけです。

偏差値50というと、そこまで高くないというイメージがありますが、中学受験で偏差値50であれば、決して低いということはありません。

偏差値の数値だけで判断するのではなく、中学受験なのか高校受験なのかでしっかり分けて考える必要があるのです。

中学受験のほうが偏差値が低くなるのはなぜ?

偏差値というのは、ある試験を受けた人の中で、自分の得点がどのくらいの位置になるのか?を示します。

つまり、受験する集団によって偏差値は大きく変わるのです。

例えば、ある試験で70点を取ったとしましょう。

その試験の平均点が50点であれば、70点は高得点と言えます。

一方、その試験を受けた集団の学力が高く、平均点が70点だった場合はどうでしょうか?

そこで70点を取っても、あくまで平均点と同じということになり、周りと比べて高得点とは言えません。

平均点が50点の中で70点を取れば、偏差値も高くなります。

一方、平均点が70点の中で70点を取っても、偏差値は50となり、その中で特段にレベルが高いとは言えないのです。

このように、偏差値は受験した集団に関係するものであり、その集団の学力レベルによって大きく変わることになります。

中学受験の偏差値が低くなる理由

上記の話はシンプルな例ですが、これを中学受験と高校受験に当てはめてみます。

高校受験の場合、ほとんどの中学3年生が受験します。

その中には勉強が苦手な子どももいるでしょうし、そもそも志望校的にそこまで勉強をする必要がない場合もあるでしょう。

一方、中学受験は小学生全員が行うものではなく、受験勉強を経て学力を鍛えている小学生だけが受験することになります。

つまり、中学受験をする集団は学力レベルが高く、その中で競い合う形になるため、偏差値は低く算出されやすいのです。

先ほどの例でいえば、70点をとっても、集団の学力レベルが高くて平均点が70点であれば、偏差値は50となり、低めに算出されます。

一方、高校受験をする集団は、受験生間の学力の幅が大きくなります。

難関高校に合格するためにハイレベルな学力を鍛える子どももいれば、志望校的にそこまで勉強する必要がない子どももいるからです。

その中で試験を受ける形になるので、偏差値も高く出やすいのです。

先ほどの例で見ると、平均点が50点の試験で70点を取れば、その中では高得点という位置付けになり、偏差値も高く算出されます。

これはあくまでシンプルな例ですが、中学受験と高校受験では偏差値の捉え方が違うという点をまずおさえておいてください。

中学受験をする子供の偏差値

中学受験か高校受験かで迷ったときに整理しておくべきこと

ここまでお話ししたように、中学受験と高校受験では偏差値の捉え方が大きく変わります。

確かに中学受験のほうが偏差値の数値としては低くなりますが、だからといって中学受験のほうが楽という話にはなりません。

そもそも中学受験と高校受験では試験問題から何から大きく異なりますし、偏差値だけで決めるのは避けるべきです。

以下、中学受験と高校受験の捉え方や特色などについて、ここまでお話しした偏差値の観点も踏まえて整理していきます。

ベストな志望校を選択する際の参考にしてみてください。

偏差値50の中学校を受験する意味は大きい

先ほど触れたように、「偏差値50」と聞くとあまり高くないというイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし中学受験で偏差値50というのは、高校受験であれば60以上になるので、低いということは決してないのです。

中学受験は費用もかかりますし、遊び盛りの小学校高学年に受験勉強をさせるわけですから、「どうせなら偏差値の高い学校に行かせたい」と考える親御さんも多いでしょう。

そのとき、偏差値50の中学校を、時間や費用をかけてまで受験する意味はあるのか?と考えてしまう方もいるようです。

ただ、そこは繰り返し述べているように、中学受験と高校受験で偏差値の捉え方は異なります。

中学受験で偏差値50というのは決して低いことはなく、時間や費用がかかったとしても、進学できればかなり多くのメリットもあるのです。

さらに言えば、たとえ中学受験に失敗したとしても、受験勉強期間が無駄になることは絶対にありません。

中学受験を経験したことで、お子さんにとって良い経験になるでしょうし、その経験を高校受験などで活かせば良いのです。

このように、中学受験は偏差値だけで判断できる問題ではなく、また、合否一つを取って判断できるものでもありません。

確かに親御さんにとって学校の偏差値は気になる点ではありますが、そこはどうか偏差値だけに捉われず、広い視点で判断していただければと思います。

もちろん、中学受験はせず高校受験にするという選択肢もありますので、そこも含めて総合的に検討してみてください。

志望校は偏差値だけで決めてはいけない!

そもそも志望校というのは、その学校の教育方針や校風、雰囲気、活動内容など、いろいろな特色を見て決めていくものです。

人気のある学校だろうと、進学実績のある学校だろうと、そこがお子さんの性格に本当に合っているかどうかはわかりません。

だからこそ、あらかじめ教育方針·校風をきちんと調べたり、説明会などを通じて現場の情報を知ったり、雰囲気を知ったりすることが重要なのです。

中学受験でも高校受験でも、志望校や併願校を偏差値だけで決めるのは絶対に避けてください。

確かに人気校や進学実績の高い学校は偏差値も高くなりますが、そこが本当にお子さんにマッチしているかどうかはわかりません。

何より、お子さんが乗り気ではなかったり、その学校に何か苦手な感情を抱いているようであれば、無理に受験させるのは避けるべきです。

高校受験であれば3年間、中学受験であれば6年間、その学校に通い続けるわけです。

だからこそ志望校·併願校選びは慎重に行うべきですし、お子さんにより適した学校を選んでいくことが大切になります。

特に中学受験に関しては、お子さん一人で全て判断するのは難しいので、親のほうでも積極的に情報を整理しなくてはなりません。

偏差値が高いから良いと考えるのではなく、雰囲気などの現場の情報も含めてしっかり検討し、慎重に選ぶ必要があります。

授業を受ける中学生

中学受験と高校受験の主な違いと受験の捉え方

ここまでお話しした偏差値の話に関連して、中学受験と高校受験の主な違いについて大まかに整理しておきます。

偏差値の捉え方の違いはすでにご説明した通りですが、そのほかにも中学受験と高校受験にはたくさんの違いがあります。

入試傾向の違い

中学受験は、小学校で行う勉強とは異なり、教科書より難しい内容も多く出題されます。

先ほども述べたように、中学受験は小学生全員が行う試験ではなく、受験勉強によって学力を鍛えた小学生だけが受験する形になり、必然的に入試問題の難易度は上がります。

もちろん基本レベルを中心に出題する学校もありますが、難問や奇問が目立つ学校もあるわけです。

さらに、基本レベルの問題が多い学校も、その分だけ合格ラインは高い傾向にあり、高得点勝負になることも多いです。

いずれにせよ、教科書内容がメインの試験とは異なりますし、さらに学校によって傾向や難易度も大きく変わります。

一方、高校受験の場合は、公立高校なら教科書の内容から出題されることが基本です。

私立高校であれば、難問や独自の形式の問題なども目立ち、学校ごとの傾向に合わせた対策が特に大切ですが、公立高校の対策はそこまで差がありません。

もちろん公立高校でも、偏差値の高い学校であればそれだけ高得点勝負になりますし、高度な実力が要求されます。

ただ、同じ公立高校として対策を考えた場合、基本的には教科書の内容がメインとなるため、学校ごとに対策が大きく異なるとまでは言えないでしょう。

教科書の内容に沿って学習を進め、問題演習で実力を磨きつつ、自分の希望や学力等に沿って志望校を決めていく、というイメージになります。

この点、教科書の内容より難しい問題が出やすく、さらに学校によって様々な入試傾向がある中学受験との大きな違いと言えます。

中学受験と高校受験は別物として考えておきましょう

上記で見たように、中学受験と高校受験は入試傾向も大きく変わります。

教科書内容が基本となりやすい高校受験の場合、学校の勉強を中心に行いつつ、中学3年生あたりから受験勉強が本格化する形になるでしょう。

一方、中学受験は教科書より難しい内容も多いため、学校の勉強以外にたくさんの勉強を進めなくてはなりません。

小学4年生から受験勉強をスタートするケースも多く、長い受験勉強期間の中でハイレベルな対策をコツコツ進める必要があります。

そして、こうした両者の相違が、偏差値の違いにも顕著に現れているというわけです。

このように、中学受験と高校受験はある程度別物として考え、どちらかにするか決めることが大事です。

上述の通り、本格的な受験勉強期間にも違いがあるため、お子さんとしっかり相談し、お子さんの意思を尊重しつつ決めていかなければなりません。

中学受験と高校受験の違いとは

まとめ

今回は、中学受験の偏差値と高校受験の偏差値についてお話ししていきました。

中学受験の場合、高校受験の偏差値より10以上低くなることが多く、両者を同じ水準で比較することはできません。

中学受験はハイレベルな学力を鍛えた小学生が受験するため、偏差値は自ずと低く算出されやすくなります。

一方、高校受験は様々な受験生が受験するため、受験生間の学力の幅が大きい分、偏差値も高く算出されます。

偏差値が低く算出される中学受験のほうが楽という話ではなく、数値だけで判断はできないのです。

また、中学受験で偏差値50の場合、高校受験に当てはめれば60以上、場合によっては70近くになることもあり、偏差値50が低いということは決してありません。

このように、偏差値という数値だけで判断するのではなく、それが中学受験なのか高校受験なのかで分析する必要があります。

さらに、そもそも志望校を偏差値だけで判断するのは危険ですし、中学受験にするか高校受験にするかも様々な観点から総合的に決めなくてはなりません。

特に、様々な受験生が集まる高校受験は、難関高校に行くためにハイレベルな学力を磨く子どももいれば、志望校的にそこまで勉強を必要としていない子どももいるわけです。

どちらが良いという話では全くなく、子ども一人ひとりが自分の志望に沿って決めていくことです。

このような受験の集団によって偏差値も大きく変わるため、中学受験と高校受験はある程度別物として考え、どちらを選択するか慎重に考える必要があるでしょう。

両者の偏差値の捉え方の違いも含め、あらゆる観点からベストな志望校を選んでみてください。

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