知っておきたい中学受験の現状~神奈川エリア~

神奈川エリアの中学受験

神奈川エリアの中学校入試は、東京エリアとほぼ同じ2月1日から3日の間をメインに行われます。交通の便利が良いことなどから、東京エリアと併願して受験することがほとんどです。

また、近隣の千葉エリアと埼玉エリアにおいては1月に入試が始まるので、腕試しに受験することもでき、スケジュールにも恵まれています。

神奈川エリアの受験生の傾向は、東京エリアを志望する場合と、混雑する通勤時間帯を避けて反対の湘南方面への通学を志望する場合の2パターンがあります。

また、東京エリアからは同様に通学時の問題などから、湘南方面への受験者も増えています。

ますます中学校受験への熱意が高まっているのが、神奈川エリアです。

神奈川エリアの中学校受験スケジュール

神奈川エリアの中学校の入試は、2月1日〜3日頃がもっとも多く、首都圏の中では埼玉エリア、千葉エリアに続いてスタートします。

ただし、東京エリアとは同時期にあたり、併願校を選ぶ際には綿密なスケジュールを立てることが必要です。

また、公立中高一貫校の入試は2月3日、国立校も2月3日に設定されており、公立中高一貫校を併願する場合は、3日以外の日に私立校を受験することになります。

複数回入試を行っている学校も多く、午前と午後(2時ぐらいから)に別の学校を受験することが可能です。

交通の便利が良いことから、東京エリアと神奈川エリアを同日に併願することも可能です。

受験日当日に出願することができる学校が増えてきていることから、志望校の合否の結果を見てから、出願し入試を受けることもまれではなくなりました。

神奈川エリアの中学校を受験する際の注意点

神奈川エリアは受験できる学校数が多く、隣には全国でもっとも多くの学校を抱える東京エリアがありますから、選択肢がたくさんあるのが特徴です。

その子どもの成績に合わせた受験校を選ぶことができますが、多数の中から選ぶことは困難だと思います。

受験生をもつ親は、たくさんの学校へ学校説明会などで足を運び、子どもと一緒に学校選びをしなくてはなりません。

神奈川エリアでは、塾でも優秀な受験生を獲得しようと躍起になっています。

確かに、塾の助けを借りないと、志望校を選ぶことも一苦労してしまいそうです。

神奈川エリアでは受験できる中学校数が多いとはいえ、受験者数も非常に多く、早い時期から中学校受験へ向けた準備をしている人が増えています。

早い時期からその学校に的をしぼって学習する塾のコースもあり、また公立校に進学する場合にでも塾には通っている子どもがほとんどで、神奈川エリアでは塾に通っていない小学生の方が少ないぐらいです。

中学受験塾の合格者数と合格率

神奈川エリアの「御三家」はいつの時代でもかわらない人気

東京エリアに非常に近いことから、東京エリアと併願する場合が多いのが神奈川エリアの特徴です。

特に最難関の中で人気が高い学校を紹介します。

男子校

  • 栄光学園中学校
  • 聖光学院中学校
  • 浅野中学校

が神奈川御三家と呼ばれており、入試日が2月2日から4日に分散していることから、都内御三家との併願も可能です。

この3校だけで毎年2000名以上の受験生を獲得しているといいます。

女子校

  • フェリス女学院中学校
  • 横浜雙葉中学校
  • 横浜共立学園中学校

が女子御三家と呼ばれており、3校が同じ山手地区にあることから「山手御三家」とも呼ばれています。

この「山手御三家」は2月1日が入試日となっているため、都内御三家との併願ができなくなっています。

しかし、地元志向の受験生が増えており、相変わらず人気となっています。

このほかにも、共学校や別学校では

  • 慶応義塾湘南藤沢中等部
  • 神奈川大学附属中学校
  • 桐光学園中学校
  • 桐蔭学園中等教育学校

が常に人気のある学校です。

中学受験した子供たち

公立中高一貫校は非常に高い倍率が続く

神奈川エリアの公立中高一貫校は、

  • 県立相模原中等教育学校
  • 県立平塚中等教育学校
  • 横浜市立南高校附属中学校
  • 川﨑市立川崎高校附属中学校
  • 横浜市立横浜サイエンスフロンティア

があります。

毎年5から9倍という非常に高い倍率が続いています。

入試にあたっては、小学校からの調査票と適性検査(2月3日)、学校によってはグループ活動による検査を行います。

適性検査に於いては、科目の枠を超えた問題が出題されることが特徴です。

公立中高一貫校を目指す受験生は、広範囲な情報を読み解く訓練を必要とされます。

神奈川エリアの中学受験のまとめ

今回は、神奈川エリアの中学校受験についてお伝えしました。何といっても神奈川エリアは学校数が多く、東京エリアにも近いことから学校を選ぶことが大変です。

最近では、地下鉄の開通にともなってより通学しやすくなったサレジオ学院中学校(男子校)や

2013年に横浜市港北ニュータウンに新校舎を建てた中央大学附属横浜中学校(共学)などが注目を浴びています。

世の中の受験生には全員に頑張ってほしいですが、特に神奈川エリアで受験する子どもには、せっかく学校数が多いのですから、偏差値だけではなく自分に合った学校を受験することをお勧めします。