知っておきたい中学受験の現状~埼玉エリア~

知っておきたい中学受験の現状~埼玉エリア~埼玉エリアと千葉県エリアは1月に入試が始まります。

以前は、神奈川エリアや東京エリアを本命としている子どもたちの腕試しに受験する傾向が強かったのですが、最近では埼玉エリアの学校を第一志望として受験する子どもも増えています。

それは、埼玉エリアや千葉エリアの学校が大学合格実績を伸ばしてきていることが要因のひとつと思われます。

今回はこのように注目されている埼玉エリアの中学校受験について調べてみました。

埼玉エリアの中学校受験スケジュール

埼玉エリアの中学校の入試は1月10日頃から始まり、首都圏の中でも一番早い日程でスタートします。

1月10日頃から1週間ほどがもっとも多く、その後1月20日頃、2月4日頃に2次募集を行う学校もあります。

これは、1月20日頃には千葉エリアの中学校入試が始まり、2月1日から東京・神奈川エリアの入試が始まるので、その併願校として受験してもらう狙いがあるようです。

地元の子どもが第1志望校を埼玉エリアにする理由

先にお伝えしたように、埼玉エリアの中学校の有名大学合格実績が上がってきているため、埼玉エリアの受験生が、東京を第一志望にせず地元エリアを志望する傾向があります。

また、大学への合格実績に加え、優れた学習指導や魅力のある校風が選ばれている要因のひとつになります。

埼玉エリアから東京へ通学ともなると、公共機関の混雑する中を通学する覚悟しなくてはならないことや、近年の災害時を想い、万が一のことがあってもなんとか歩いて帰宅できるぐらいのエリアを志望する親の意向も要因のひとつではないでしょうか?

地元で魅力的な学校があるのなら、わざわざ遠くまで通学させなくてもよいと考える親も多いのでしょう。

埼玉エリアの中学校を受験する際の注意点

埼玉エリアの中学校を受験する際の最大の注意点は、他都県エリアからの受験生が多いことです。

これは、先にもお伝えしましたが、入試日程が首都圏の他都県より早いことから、腕試しとして受験する子どもが多くなるせいです。

よって、地元の埼玉エリアを第一志望としている受験生には試練ともいえます。

ただし、複数回入試を行う学校においては、後半の方が他都県からの受験生が少なくなり地元の受験生の合格率は上がります。

受験期間のスタートとして、他都県から受験生が集まるので、埼玉エリアの学校のレベルが全体的に上がってきています。

地元で合格したいのなら、より一層の努力が必要になります。

埼玉エリアの中学校が併願校として選ばれてしまう現状

このように、併願校として選ばれてしまうことによって、一回目の入試合格者の辞退率が高いのが現状です。

受験日が早いということは、腕試しとして受験する子どもにとってはとてもよいことだとは思いますが、一方、埼玉エリアの学校を第一志望として受験する子どもにとってはとても迷惑なことのように思います。

もちろん、辞退者が出れば繰り上げ合格する子どもも出るでしょうから、合格レベルに達していれば結果は問題ないのかもしれません。

しかし、倍率が高いことによって、子どもにとっても親にとっても「実際がわからない」という不安感はありますよね。

受験生のレベルは非常に高い

他都県からの受験生が多いことから、レベルはとても高くなっています。

昨年度も埼玉エリアの出願数、受験生はともに10000人を超えています。

埼玉エリアで最難関の中学校

男子校

  • 立教新座中学校
  • 城北埼玉中学校など

女子校

  • 浦和明けの星中学校
  • 淑徳与野中学校など

共学校

  • 栄東中学校
  • 開智中学校など

また、公立中高一貫校では「さいたま市立浦和中学校」があげられます。公立中高一貫校については他都県でも人気が高く、倍率とレベルも非常に高くなっています。

さいたま市立浦和中学校の2024年度の適性検査日は

  • 第1次選抜 2024年1月13日
  • 第2次選抜 2024年1月20日

となっており、他都県同様に私立校受験と隣接した日程で行われます。

埼玉エリアの中学受験のまとめ

今回は、埼玉エリアの中学校受験についてお伝えしました。

埼玉エリアは東京から近いことや入試日程が他都県より早いことから、どうしても併願校にされてしまう傾向から脱することができません。

世の中の受験生には全員に頑張ってほしいと思いますが、特に埼玉エリアを第一志望にしている受験生には、倍率に負けないで頑張ってほしいと思います!

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