長い夏休みこそ、受験生の親としては、綿密に計画を立てて、合格を確実なものにしたい。そう意気込む親御さんは多いものです。
ただ、欲張りすぎると、計画倒れになってしまう可能性があります。
ここでは、我が家の中学受験経験から、6年生の夏休みの過ごし方や夏休みに親御さんに気にかけてもらいたいことなどをお伝えしていきます。
目次
夏は受験の天王山だけど・・・
数年前に、初めての中学受験を経験した我が家。
「夏休みは受験生にとって天王山!」と言われているので、筆者としても「綿密に計画を立てなければ!」「過去問もさせよう!」と意気込んでいました。
しかし、塾の保護者会で話を聞く中で「夏休みにあれもこれもと期待してはいけない」と気づいたのです。
そこで、実際に試したこと、実感したこと、意気込みすぎず、続けるべきことは何なのか、中学受験の夏休みを振り返りながら解説していきます。
規則正しい生活を続ける!睡眠時間はきちんと確保しましょう
最も大切で最も難しいことが、規則正しい生活を送ることだという説明がありました。
確かに、受験生といえども、まだ小学生。
自分が受験生だと自覚が出てくるのは、冬休みが明けて、試験日が近くなってきた頃に出てくる子も多数います。
だからこそ、生活リズムを守るには、親の助けが必要になってきます。
一日の予定表を書くプリントを使っているご家庭では、一緒に計画を立て、夜は10時に就寝、朝は6時半に起きるなど、決めておくのもおすすめです。
我が家では、夜10時から逆算して、夕食の時間、お風呂の時間を決め、8時間以上の睡眠を確保するようにしました。
勉強は塾のテキストをメインに!
勉強面では、夏休みはとにかく基礎固めが最優先でした。
その為、基礎力を試される問題を確実に得点できれば合格に近づくため、夏休みは、基礎力をしっかりと固めていきました。
通塾のない時間帯は学校の宿題をしたり、塾の課題をこなしたりしていました。
受験生の夏休みは意外に時間が足りない!?
6年生ともなるとお盆休み以外は塾があったりと、夏休みといっても、ゆっくり過ごす日はありませんよね。
我が家の場合は、個別塾にも通っていたので、ゆっくりできるのは、塾に行く前の時間のみでした。
やるべき課題をこなしたら、自由に過ごしていましたが、なかなか時間の余裕がないご家庭も多いのではないでしょうか。
夏休みだからこそオススメの勉強方法
夏休み中はあれこれ欲張りすぎることなく、的を絞って取り組んでみました。
ここからは、我が家で実際に取り組んだ方法をご紹介します。
弱点の克服に重点をおく
時間がある夏休みに弱点を克服すると、秋からの成績アップにつながると塾から説明がありました。
そのため、4年生から保管していたテストの間違えた問題を洗い出し、時間のあるときに子供と一緒に見直しをしました。
4年生の問題はすべて正解でしたが、5年生になると、あやしい部分も出てきます。
その問題をリストにして、すきま時間に見直したりしました。
忘れてしまっていることもあるので、時間がある時におすすめです。
量よりも質を
1時間勉強する、という時間を目安にするよりも、何を学ぶかに重点を置いて勉強をしていました。
学校の宿題もありますので、取り組む範囲を決めて、出来上がったら勉強は終わり。
たとえ、20分くらいでも、ちゃんと済ませればよしとしました。
だらだらと座っているよりも、メリハリが効くので、子どもも集中して取り組んでいました。
すきま時間を有効活用
6年生にもなると、勉強内容は難しくなり、親が解くのも大変になり時間ばかり過ぎてしまうので、勉強は塾におまかせしましょう。
ただ、我が家は社会、理科などの暗記ものはしっかり記憶に残るよう、お手伝いはしていました。
塾に行くまでのすきま時間を暗記ものの確認にあてるのもおすすめです。
その日にある確認テストの内容だったり、以前間違えた箇所をまとめたものだったり。
クイズ感覚で楽しめるので、気分転換にもなるはずです。
自習室を活用する
塾の自習室を活用するのももちろんのこと、筆者が住む地域では、公民館の一部を自習室として、無料開放されていたので、気分転換をかねて、ときどき自習室で勉強していました。
学校の友達も来ていたようで、会える楽しみもあったようです。
自習室は、夏休みだけでなく、冬休みもお世話になりました。
受験生の夏休み!楽しみもちゃんと用意をしてあげよう
長い夏休み。受験生なので遊びに行く時間はあまり取れませんが、楽しみを用意していますか?
我が家は塾の休みに合わせて帰省をする予定を立てていました。もちろん、勉強道具は持参です。
数日間の滞在でしたが、子どももリフレッシュできたようで、楽しく過ごしていました。
こういう楽しみを奪ってしまうと、勉強意欲が低下してしまうと思うので、お子さんの希望を叶えてあげるなど、息抜きの時間も大切です。
目標を達成させて充実した夏休みを!
受験生だから、あれもダメ、これもダメでは、子どもは、やる気を失ってしまい、何のために勉強しているのかも分からなくなるかもしれません。
達成出来るレベルの目標を立てて、達成した喜びを親子で味わいつつ、夏休みの思い出もしっかり作りましょう。
メリハリのきいた夏休みになるよう、親子で工夫してみてはいかがでしょうか。
充実した夏休みを過ごせたと感じた子どもは、きっと2学期からの勉強も、意欲を持って取り組めるはずです。