中学受験のWEB出願!上手な活用方法と注意点

今までの中学受験といえば、出願日にお母さんが早起きをして紙ベースの願書を出すか書留で送るかのどちらかでしたが、2015年頃から、インターネットを使って自宅から出願できる「WEB出願」が増えています。

2017年度の中学受験での「WEB出願方式」を導入した学校は、前年の2016年度よりも2倍以上と言われています。

筆者の子供の受験時も、「今回からWEB出願に変更します」ということで、出願方法の説明があり、WEBで出願しました。

今回は、これまでの経験を交えて「WEB出願」の上手な利用方法や注意点などをご紹介します。

WEB出願導入の背景

中学受験は、ピンポイントで受験するのではなくて、複数の学校を受験する場合と、1つの学校に対して複数コースがあれば、日時を変えての受験するなど、様々なケースがあります。

複数の選択肢があるということは、複数出願の手続きをお母さん、もしくはお父さんが手分けしてすることになりますよね?

もし、紙ベースでの出願で多数受験する場合、出願期間が2日間などと短期間しか受け付けてくれない学校が多いので、親御さんが出願に走り回るということになります。

学校側も親御さん側の長年の苦労を十分把握していて、出願で走り回る親御さんへの配慮と学校での事務手続きの簡素化から、「WEB出願」を導入し始めました。

WEB出願の上手な利用方法

ではこのWEB出願のメリットは何でしょうか?

手書きでの願書作成だと「きれいな字で書かなければ」とプレッシャーになりますが、WEB出願であればそれはありません。

また学校まで願書を持っていくことや郵送という手間もありません。web出願であれば自宅で受験票発行ができます。

けれどWEB出願は最大のメリットは、出願期間が長いということです。

多くの「WEB出願」を導入している学校は、出願締切日が最大で入試日前日の特定時間までに入金完了していれば大丈夫です。

併願校をじっくり考えてから出願できるというが最大のメリットですので、直前まで学校選びに悩んでいる場合にはこの期間をうまく利用しましょう。

WEB出願の注意点

WEB出願では写真準備も、スマホのカメラで撮影したものを、アプリで出願用サイズに調整できて、出願手続きの際に画像データをはめ込むことができます。

ただ、必ず背景は無色であることが必須ですので、ご注意ください。

また中には、写真はカメラ屋などで撮影したものを貼り付けなければならない学校もあるので、説明会や要項を必ず確認してから出願手続きをしてください。

「miraicompass」を導入している学校の場合

「miraicompass」というシステムを導入している学校であれば、1つの学校でIDを取れば、同じシステムを導入している別の学校で出願する時に同じIDが使えるので、複数受験をするご家庭には便利です。

ただし独自システムを導入している学校や、「miraicompass」を導入している学校でも書式や写真の貼り付け方が違うので、入試説明会で確認してくださいね。

外国語資格認定での加算の対応

英検などの外国語資格認定での加算がある場合は、WEB出願の出願票データに認定書のデータは取り込めないません。

別に所定の用紙に認定書(コピーでも可)を貼り付けるかラベルを出力するようになっているので、認定書もしくはコピーを、郵送(簡易書留が安全です)します。

WEB出願に必要なもの

WEB出願に必要なものは、入試説明会でも説明がされますが、

  • ネット回線
  • パソコンもしくはタブレット端末かスマホ
  • プリンター

これらがあれば、出願できます。

一部の学校のシステムではタブレット端末やスマホから出願できない場合があるので、これは確認しておきましょう。

プリンターやパソコンにトラブルがあった場合は

ご家庭によっては、ちょうど出願時期が年賀状作成シーズンと重なって、マシントラブルなどでどうして使えないというご家庭もあります。

出願締め切りが迫っている・マシントラブルで出願できないなどどうしてもWEB出願ができない場合は、すぐに学校に連絡してください。

学校の事務室などでパソコンとプリンターをお借りできるなどの対応をしてくださいます。

プリンターもほとんどがA4紙設定ですが、プリンターの設定でどうしても様式通りに出力できない時があります。

その時はUSBメモリーにデータを入れて、コンビニのコピー機能で出力ができますし、それでもダメな場合は、学校に連絡して相談してください。

家での出力ができない場合は、ほとんどコンビニのコピー機能で済ませられます。USBメモリーはひとつ用意しておいた方が安心です。

WEB出願の支払い方法と注意点

支払い方法は、カード決済・コンビニ支払いがほとんどです。カード決済をすれば、すぐに出願完了になって受験票出力ができます。

コンビニ支払いは、支払い番号が出願時に登録したメールアドレス宛に送信されるので、その指示に従って期日までに入金します。

入金確認が取れれば、受験票出願ができますが、注意しておきたいことがあります。

出願内容を間違えていた場合

入金完了すれば、出願内容が間違えていたと気づいた時に、修正はご家庭ではできないので、学校へ連絡する必要があり学校側で修正してもらうか、再出願になります。

コンビニ支払いを選んでいて、支払いを済ませておらず入力内容に修正が必要な場合は親御さんで訂正することができます。

コンビニ支払いを選択して、入金しなければ出願完了になりませんので、締め切り後にデータは削除されます。

これはお金の話になってしまいますが、カード決済をした時に手数料を加算されるケースが多く、私自身も子供の出願時にカード決済をしたのですが、手数料として1000円が加算されていました。

学校によって、支払い方法で手数料の発生と金額が異なりますので、入試説明会の時にしっかり確認してください。

これからWEB出願が主流になる!

WEB出願導入校は年々広がっています。

昨年私の娘も出願先を検討した結果、一校で複数コース出願にして、その学校がWEB出願でした。

家から遠い学校でしたので、手軽に家から出願できてありがたかったです。

今後もますますこの出願方法は導入されるので、中学受験を目指すご家庭は、WEB出願について頭の片隅に少し入れておいてくださいね。