今回は関西エリアの中学受験の特徴や大阪、京都、奈良にある有名中学についてご紹介していきます。
中学受験をする上での参考にして頂けたら幸いです。
目次
関西エリアの中学受験の特徴
入試解禁日の設定
関西では、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県で、私立中学校の入試解禁日が統一されています。
入試解禁日の統一は、それぞれの中学校が入試開始日を合わせることになります。
関西圏の中で、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県は、2府4県内の私学協定によって入試の開始日(解禁日)を設定することで、各中学校が公平に入試を行うことができるようにしています。
スケジュールの検討
入試解禁日の設定により、解禁日に合わせて入試日が設定されています。
一方で、複数回の受験日を設けている学校、解禁日と異なる日程を入試日としている学校もあり、それぞれの中学校で特徴があります。
また、午前入試、午後入試がある学校もあり、一日で複数の中学校の受験が可能となります。
他県へもスムーズにアクセスすることができるため、近隣の府県の中学校を受験することも、選択肢の一つとして考えられます。
近隣の府県の中学校も含め、あらかじめ受験スケジュールを考えておくと効果的です。
併願のスケジュールを検討する際には、日程によって複数回受験ができるもの、午前入試、午後入試となっているもの、解禁日と入試日が異なるものなど、それぞれの中学校の入試日をきちんと検討する必要があります。
近隣の府県の中学校も含め、基本的に入試日が統一されているため、その中でどのような併願をすればよいか、十分に検討しておきましょう。
関西エリアの中学受験のポイント
他府県へのスムーズなアクセスが可能になることを考えると、他府県の中学校も検討しておくとよいでしょう。
なるべく多くの中学校の学校説明会に参加し、エリアの中で志望校を絞っていくことが効果的です。
近隣の府県も含め、中学校の入試日はほとんど統一されているので、なるべく早く受験スケジュールを検討し、日程を調整しておく必要があります。
関西エリアの中学受験は、他府県も含めると中学受験を行う中学校の数が多いことが大きな特徴ですので、受験者数も多くなるため、早めの段階できちんと準備をしておく必要があります。
そして、受験対策に加え、日程の調整も早めに検討することが重要になります。
大阪エリアの代表的な中学校
大阪府で中学入試が行われる中学校を偏差値で考えると、
- 大阪星光学院中学校
- 清風南海中学校
- 四天王寺中学校
- 大阪教育大学附属池田中学校
などが、特に偏差値の高い上位校として挙げられます。
このうち、大阪星光学院中学校は併設型の中高一貫の男子校です。大阪星光学院高等学校としての募集も行われています。
大阪府の中でもトップクラスの難関校として知られています。
清風南海中学校は併設型の中高一貫校で、清風南海高等学校での募集もあります。
徹底した授業第一主義という学習指導で知られ、大阪府でもトップクラスの進学実績を持つ学校です。
四天王寺中学校は併設型の中高一貫校の女子校です。四天王寺高等学校としての募集も行われています。
大阪だけでなく関西圏の中でも、代表的な女子進学校として知られています。
大阪教育大学附属池田中学校は、国立大学附属の中学校になります。
大阪教育大学附属池田小学校からの内部進学が比較的多いことでも知られています。
このうち、清風南海中学校の令和6年度の受験日は、1月14日(日)と1月16日(火)の2つの日程がありました。
入試解禁日と重複しない日程となることが特徴です。関西圏での一般的な入試解禁日となる土曜日と重複しない日程となっています。
また、大阪教育大学附属池田中学校の令和6年度の受験日は、1月20日(土)と1月23日(火)で選考が行われました。
これは、1月20日に第一次選考が行われ、選考通過者のみ、1月23日の第二次選考に進むという形となります。
入試解禁日と重複せず、解禁日から1週間後以降の日程となったことが特徴です。
大阪星光学院中学校、四天王寺中学校は、いずれも令和6年度の入試日が1月13日(土)となり、解禁日での入試日となりました。
大阪府で中学入試が行われる代表的な中学校を共学、男子校、女子校で分けてみます。
共学
- 清風南海中学校
- 大阪教育大学附属池田中学校
- 大阪教育大学附属天王寺中学校
- 大阪桐蔭中学校
- 大阪市立咲くやこの花中学校
- 大阪教育大学附属平野中学校
- 高槻中学校など、
男子校
- 大阪星光学院中学校
- 清風中学校など、
女子校
- 四天王寺中学校
- 大阪女学院中学校など、
公立中高一貫校
- 大阪市立咲くやこの花中学校
- 大阪府立富田林中学校
があります。いずれも併設型の公立中高一貫校となり、高校からの募集もあります。
国立大学附属中学校
- 大阪教育大学附属池田中学校
- 大阪教育大学附属天王寺中学校
- 大阪教育大学附属平野中学校
- があります。いずれも大阪教育大学の附属となっていることが特徴です。
このように、私立、公立、国立の中学校が充実し、男子校、女子校、共学ともに人気校が多くなっています。
また、平成29年度から、大阪府立富田林高等学校が併設型の中高一貫教育を開始したことで、大阪府立富田林中学校が誕生しています。これは、大阪府立の高校としては初の中高一貫型となっています。
京都エリアの代表的な中学校
京都府で中学入試が行われる中学校を偏差値で考えると、
- 洛南高等学校附属中学校(74)
- 洛星中学校 (69)
- 京都府立洛北高等学校附属中学校(68)
の3校が特に偏差値の高い上位校として挙げられます。
このうち、洛星中学校は完全中高一貫の男子校で、兵庫県の灘中学校などとともに、関西の難関私立中学の男子校として知られています。また、京都大学への進学者数が多いことでも有名です。
洛南高等学校附属中学校は併設型の中高一貫校で、高校からの募集があり、付属小学校もあります。
京都府立洛北高等学校附属中学校は併設型の公立中高一貫校で、高校からの募集があります。
洛南高等学校附属中学校は、令和6年度の入試日が1月15日(月)となっており、入試解禁日と重複しない日程となったことが特徴です。また、ほとんどの年度は一般的な解禁日となる土曜日と重複しない日程と考えられます。
一方で、洛星中学校も、令和6年度の入試日は1月13日(土)となり、解禁日での入試日となっていました。
京都府で中学入試が行われる代表的な中学校を共学、男子校、女子校で分けてみます。
共学
- 洛南高等学校附属中学校
- 京都府立洛北高等学校附属中学校
- 同志社中学校
- 京都市立西京高等学校附属中学校
- 京都教育大学附属桃山中学校
- 立命館中学校など、
男子校
- 洛星中学校
- 東山中学校など
女子校
- 同志社女子中学校
- 京都女子中学校など
公立中高一貫校
- 京都府立洛北高等学校附属中学校
- 京都市立西京高等学校附属中学校
- 京都府立園部高等学校附属中学校
- 京都府立福知山高等学校附属中学校
いずれも併設型となり、高校からの募集もあります。
また、国立大学附属中学校には、京都教育大学附属桃山中学校があります。
このように、私立、公立、国立の中学校が充実し、男子校、女子校、共学ともに人気校が集まっていることが特徴です。
奈良エリアの代表的な中学校
奈良県で中学入試が行われる中学校を偏差値で考えると、
- 東大寺学園中学校
- 西大和学園中学校
- 帝塚山中学校
などが、特に偏差値の高い上位校として挙げられます。
このうち、東大寺学園中学校は併設型の中高一貫の男子校です。東大寺学園高等学校としての募集も行われています。
西大和学園中学校、帝塚山中学校は併設型の中高一貫校で、それぞれ西大和学園高等学校、帝塚山高等学校としての募集も行われています。
東大寺学園中学校、西大和学園中学校、帝塚山中学校のいずれも、高い大学進学実績を誇ります。
奈良県だけでなく関西圏の中でも有名な中学校です。また、西大和学園中学校は、2014年度から別学で女子の募集も行われています。
このうち、東大寺学園中学校の令和6年度の受験日は、1月15日(月)となりました。入試解禁日と重複しない日程となっていることが特徴です。関西圏での一般的な入試解禁日となる土曜日と重複しない日程となっています。
また、西大和学園中学校の令和6年度の受験日は、1月14日(日)でした。
さらに、西大和学園中学校は、シンガポール、札幌、東京、東海、岡山、広島、福岡の会場で入学試験を実施していることも特徴的です。
帝塚山中学校の令和6年度の受験日は、1月13日(土)、1月14日(日)、1月15日(月)の3つの日程がありました。初日は入試解禁日と同じ日程ですが、1月14日と1月15日にも日程が設けられています。
奈良県で中学入試が行われる代表的な中学校を共学、男子校、女子校で分けてみます。
共学
- 西大和学園中学校
- 帝塚山中学校
- 奈良女子大学附属中等教育学校
- 奈良学園中学校など、
男子校
- 東大寺学園中学校など
女子校
- 育英西中学校など
公立中高一貫校
奈良県立青翔中学校
国立大学附属中学校
- 奈良教育大学附属中学校
- 奈良女子大学附属中等教育学校
があります。
関西エリアの中学受験のまとめ
関西エリアは、他府県の中学校との併願も見られます。
さらに、近畿圏の中で入試日が統一されているため、大阪府内の中学校、他府県の中学校の情報を踏まえ、綿密にスケジュールを決める必要があります。
午前入試、午後入試、複数回受験できる日程かどうか、といった入試日の確認を早めにしておくことが大切です。
また、入試解禁日ではない日に入試日が設定されている学校もあります。このような学校の情報は、併願を考える際に大いに役立ちます。
とにかく多くの中学校を検討し、志望校を絞っていくことになります。
それぞれの学校によって校風なども特徴があります。
偏差値だけで判断するのではなく、学校の校風、授業内容、部活動など、いろいろな側面から志望校を決めることが好ましいです。
関西エリアの中学受験は、それだけ多くの選択肢があります。
十分な比較・検討を行い、ベストな受験スケジュールを決めていきましょう。