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洛南中学校の特色
洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校(以下:洛南中学)は学校法人真言宗洛南学園が運営している学校で、学校の教育理念にも真言宗の開祖・弘法大師(空海)の精神が引き継がれています。
「物の荒廃は必ず人に由る。人の昇沈は定めて道に在り。」という精神に基づき、規律・清潔・情操・勉学を教育の柱としています。
課外活動でも実績を上げ、文武両道の学校としても知られています。
学校の沿革
弘法大師が創設したわが国最初の私立学校『綜芸種智院』が由来となっていると言われています。
その後、1962年に弘法大師の理念を引き継いで洛南高等学校が発足しました。
1985年に附属の洛南中学校を併設し、6年間の中高一貫教育を始めました。2006年度より男女共学になり、現在に至っています。
施設
学校の施設について、普通教室・音楽室や視聴覚室などの特別教室があります。
特別教室を含むすべての教室に冷暖房が完備されています。
図書室について、蔵書数が約43000冊あり、いつでも利用することができます。
進学先
主な進学実績として、国立大学では地元の京都大学を中心に大阪大学や神戸大学へ進学する人が多いです。
関西以外では東京大学や一橋大学などの関東の大学や地方の国立大学への進学実績があります。
公立大学については関西の公立大学を中心に京都府立医科大学や奈良県立医科大学など医学部への進学実績があります。
私立大学については関関同立で京都市の同志社大学や立命館大学の人気があります。
学校周辺の環境
洛南高等学校附属中学校へのアクセスについて、JR京都駅から徒歩で13分、近鉄東寺駅から徒歩で10分です。
東寺の境内にあり、静かな環境の中で勉強やスポーツに励むことができます。
洛南中学校の受験情報
試験日
2024年1月15日(月)
募集人数
約280名(内部進学者約90名を含む)の男女
受験型・科目・配点
受験型については3教科型(国語・算数・理科)または4教科型(国語・算数・理科・社会)のいずれかを選ぶ形式です。
- 国語;60分で、150点
- 算数;70分で、150点
- 理科;45分で、3教科型の場合は100点、4教科型の場合は100点試験を50点に換算。
- 社会;45分で、100点試験を50点に換算。
合計400点満点で判定します。
なお、3教科型・4教科型の区別はしません。3教科型か4教科型で迷う人がいると思います。通っている学習塾の担当の先生に相談することを勧めます。
※洛南高等学校附属中学校については、面接試験はありません。
洛南中学校の偏差値と倍率
偏差値
洛南中学の偏差値を80偏差値でみると、男子69、女子71です。
倍率
令和4年度の実質倍率は次の通りです。女子は3.2倍と女子の方が高い傾向にあります。
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
男子 | 529名 | 200名 | 2.6倍 |
女子 | 252名 | 90名 | 2.8倍 |
洛南中学校の入学後の学費
入学手続きに必要な費用は次の通りです。
入学金 | 100,000円 |
1学期分の学費 | 394,800円 |
本校指定の学用品代 | 男子は99,400円 女子は104,680円 |
副読本・教材費・iPad諸費用 | 約104,000円 |
*この費用については2024年度の募集要項より
洛南中学校の入試問題と対策
算数
算数の問題について、全体的に問題量が多いという印象を受ける人が多いと思います。
計算問題については素早く正確に解いて正解することが求められます。計算問題で時間を使うと文章題や図形の問題など応用問題を解く時間が少なくなります。
日頃から計算問題を素早く正確に解く練習をしてペース配分をつかむ必要があります。
図形の問題については高度な知識と柔軟な思考力が要求されます。計算問題と同様、日ごろから練習して多くの問題量をこなす必要があります。
国語
漢字や国語の知識問題や長文問題の設問が多いことから、時間配分が鍵になると思われます。
まず、漢字や国語の知識問題について、特に漢字の問題についてはクイズ番組で出題されるような形式の問題が多いことが特徴として挙げられます。
クイズ番組や過去問で漢字の問題を素早く説く練習をする必要があります。
長文問題について、論説文・説明文・物語文・随筆から3題出題され、問題量が多いことが挙げられます。
時間配分を考えてとくには読みながら解く練習をすることが求められます。
社会
全体的に問題量が多く、記述式の問題が多いことが挙げられます。
問題の内容は高度で、細かい知識が要求されます。
地理については、グラフや統計問題を用いた思考力が試される問題が多いことが挙げられます。普段からグラフや統計など資料を用いた問題を解く練習をする必要があります。
歴史については、政治・外交・文化などテーマを決めた問題が多いことが特徴として挙げられます。
中には細かい知識を問う問題があり、一部には中学や大学入試の世界史の問題があります。
公民については、政治・経済・環境・国連など広い分野の問題が出題される傾向にあります。
時事問題も出題されているため、日頃から新聞やテレビなどのニュースにも注目する必要があります。
理科
基本的な問題から応用問題まで幅広く出題されているのが特徴として挙げられます。
応用問題についてはかなり複雑な問題が含まれています。基本的な問題でケアレスミスなどによって点を落とさず、解答できる応用問題で得点を稼ぐことが鍵になると思われます。
環境問題に関するニュースを題材にした問題も出題されるので、日頃から社会と土曜にニュースに関心を持つ必要があります。
過去問
入学試験状況
2023年度の合格者試験結果は次の通りです。
科目 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 総合 |
配点 | 150 | 150 | 100 (50) |
100 (50) |
400 |
最低点 | 57 | 54 | 34 | 55 | 209 |
平均点 (3教科型) |
89.2 | 98.0 | 66.4 | — | 253.6 |
平均点 (4教科型) |
95.8 | 104.5 | 63.0 | 70.6 | 252.6 |
洛南中学校合格のために必要なこと
洛南高校付属中学校の入試問題について、特徴として問題量が多いことや高度な知識が要求されることが挙げられます。
合格するためには塾に通うことが必要不可欠です。高度な知識を求める問題や記述問題の対策など入試問題に精通した講師から解くためのテクニックを知ることができます。
洛南高等学校附属中学校の募集要項によれば、3教科型・4教科型ともに算数の平均点が90点台で他の科目の平均点よりも高いことが特徴として挙げられます。
この点を考えると、算数の点数が合格の鍵を握るのではないかと考えられます。4教科の中で、特に算数に力を入れたほうがよいでしょう。