明治大学付属中野中学校は、東京都中野区にある私立の男子中高一貫校です。
中学校だけでなく、高校からの募集も実施されています。
ここでは、明治大学付属中野中学校の受験情報、合格に必要なことをご紹介していきます。
目次
明治大学付属中野中学校の特色
明治大学付属中野中学・高等学校では「質実剛毅・協同自治・修学錬身」が校訓として掲げられています。
挨拶の励行やコミュニケーション、「心」の教育などを重視した一貫教育が行われています。
また、明治大学の付属校として、大学も含めた10ヶ年の一貫教育を実現しているほか、他大学の受験に対応したカリキュラムも編成されるなど、幅広い教育方針に特徴があります。
学校の沿革
1929年に旧制中野中学校が開校され、1947年に新制中学校が、1948年に新制高等学校が認可されています。
1949年には明治大学の付属となり、現在に至ります。
施設
主な施設は、各教室、中学棟、高校棟のほか、共用棟(図書館、食堂など)、体育館(卓球場、温水プール)、第二体育館(武道場など)、グラウンドなどがあり、充実した施設が見られます。
進学先
2022年度高校3年生の進路決定状況を見ると、明治大学への推薦入学者数は325名で、在籍者数の80%となります。
一方、他大学への進学実績は、国公立大学が16名、私立大学が46名となっています。
学校周辺の環境
明治大学付属中野中学・高等学校は、JR中央・総武線と都営地下鉄大江戸線の東中野駅から徒歩5分、東京メトロ東西線の落合駅から徒歩10分でアクセス可能です。
これらの路線を活用し、都内をはじめ多方面からスムーズに通学できます。
明治大学付属中野中学校の受験情報
試験日
第1回:2024年2月2日(金)
第2回:2024年2月4日(日)
募集人数
第1回:男子約160名
第2回:男子約80名
試験科目と配点
第1回・第2回のいずれも国語(100点満点・50分)、算数(100点満点・50分)、社会(50点満点・30分)、理科(50点満点・30分)の4科目となります。
明治大学付属中野中学校の偏差値と倍率
偏差値
明治大学付属中野中学校の偏差値を80偏差値で見ると、第1回・第2回のいずれも57となっています。
倍率
また、2023年度の中学入試結果は、実質倍率は第1回が約3.3倍、第2回が4.8倍となります。
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
第1回 | 766名 | 273名 | 2.8倍 |
第2回 | 530名 | 120名 | 4.4倍 |
いずれの日程も倍率が高く、特に第2回は4倍を超える高倍率となりました。
明治大学付属中野中学校の学費
募集概要より、入学金が28万円、入学後の費用が授業料や施設設備費等を含め合計84万7000円とされています。
これらの費用を全て合わせると、入学手続時と入学後の費用は合計112万7000円となります。
入学後費用 | |
授業料 | 570,000円 |
施設設備費 | 240,000円 |
生徒会入会金 | 3,000円 |
生徒会費 | 12,000円 |
PTA入会金 | 5,000円 |
PTA会費 | 17,000円 |
合計 | 847,000円 |
明治大学付属中野中学校の入試問題と対策
算数
試験時間は50分、配点は100点満点です。
出題構成は計算・小問が8〜10題程度、文章題・グラフの読み取り、平面・立体図形などの問題が8〜10問程度とされ、各分野からまんべんなく出題されています。
過去問から近年の頻出分野を確認しつつ、幅広い範囲の実力を養っておきましょう。
難問や奇問が出題されるわけではありませんが、その分だけ正確さが求められます。
少しのケアレスミスが大きな差につながるおそれもあるので、普段から速く正確に解く力を鍛えておくことが大切です。
国語
算数と同じく、試験時間は50分、配点は100点満点となっています。
長文読解問題が60~70%、小問が30~40%という出題構成で、漢字の読み・書きは20点前後の出題となります。
例年の出題内容には、指示語、接続詞、主語、言葉の係り受けの問題などが含まれます。
記述式の問題も多いため、過去問や問題演習を積み重ね、記述形式の設問に慣れておく必要があります。
また、四字熟語、慣用句、ことわざ、語句の意味、言葉のきまり・文法なども出題されるため、漢字も含めて知識問題の対策も進めておきましょう。
社会
試験時間は30分、配点は50点満点となります。
地理・歴史・公民分野からまんべんなく出題されるほか、各分野と関連する時事問題の出題もあります。
設問形式は、選択肢問題、適語記入問題のほか、記述問題も見られます。グラフや資料を使う問題もあるので、過去問演習を通じて各設問形式や問題の傾向に慣れておきましょう。
また、試験時間が30分と短いため、時間配分の感覚をつかんでおくことも大切です。
理科
社会同様、試験時間は30分、配点は50点満点です。
こちらも時間的な余裕が少ないので、時間配分には特に注意しなくてはなりません。
4分野からまんべんなく出題されており、設問形式は選択肢問題、適語記入問題、計算問題、そして記述問題などがあります。
また、実験問題や観察問題のほか、総合問題の出題も見られます。
これらの問題形式は特に慣れが必要になるので、実験・観察を扱った問題、各分野の知識が横断的に問われる総合問題などの演習を重ね、実践力を鍛えておきましょう。
過去問
受験者平均点・合格者最低点の特徴
2023年度の中学入試結果を見ると、次のようになります。
受験者平均点の合計(いずれも300点満点)から割合(得点率)を考えると、第1回が61.4%、第2回が51.1%で、いずれも5割から6割台の平均点となります。
また、合格者最低点は受験者平均点との差が大きく、いずれも6割台後半が合格ラインとなりました。
受験者平均点 | 受験者平均得点率 | 合格最低点 | 合格者最低得点率 | |
第1回 | 183.3点 | 61.1% | 201点 | 67% |
第2回 | 157.4点 | 52.4% | 184点 | 61.3% |
明治大学付属中野中学校合格のために必要なこと
明治大学付属中野中学校の試験問題は、各科目の特徴が比較的つかみやすくなっています。
公式ホームページ上でも出題傾向が掲載されているので、科目ごとの対策ポイントをつかみ、過去問や問題演習を通じ、実践力を磨いていきましょう。
また、明治大学付属中野中学校の入試日程は全て4科目受験となるので、算数と国語だけでなく、社会と理科の対策も効率的に進めていく必要があります。
特に社会と理科の試験時間は短いので、時間配分には注意しなくてはなりません。
いずれの日程も倍率が比較的高くなっており、わずかなケアレスミスが大きな差につながるおそれもあります。
各科目の対策をバランス良く進め、正確さを高めておきましょう。