東大寺学園中学を受験するなら知っておきたい!学費や偏差値、合格のために必要なこと

東大寺学園中学(画像:板東広樹の中学受験BLOG

東大寺学園中学の特色

自主性を重んじる自由な校風で知られています。

中高一貫教育を基本として、基礎学力の充実を図り、高等教育へつなげていきます。

また、創立当初から東大寺の境内にあったことから東大寺創建以来、「生あるものすべての共存」「相互扶助への自覚」「上層豊かな人間形成」という精神を引き継いでいます。

この成果が今日までの進学実績につながっています。

学校の沿革

1926年に東大寺学園中学校の前身として金鐘中等学校が設立されたことに始まります。

戦後、学校生により金鐘中学を定時制の金鐘高等学校に改称しました。

1963年に全日制高校を開設すると同時に東大寺学園中学校・高等学校と改称しました。

1986年に東大寺から奈良市山陵町に校舎を移転し、現在に至っています。2013年には東大寺開設50周年を迎えています。

施設

普通教室と特別教室には空調設備が整っていて、冷暖房が完備されています。

かつて東大寺の境内にあったころの精神を引き継ぐ施設として転心殿があります。

進学先

2023年度の合格者数は、京都大学51名、東京大学15名、大阪大学6名の現役合格実績があります。

また、京都大学を中心に関西の国公立大学への進学実績があります。

学校周辺の環境

近鉄高の原駅よりバスで行くことができます。自然に囲まれた環境の中で勉学に励むことができます。

東大寺学園中学の受験情報

試験日

2024年1月15日(月)

募集人数

200名

試験科目と配点

出願時に3教科型(国語・算数・理科)か4教科型(国語・算数・理科・社会)のいずれかを選択します。科目と時間は次の通りです。

  • 国語;60分で、100 点
  • 算数;60分で、100 点
  • 理科;50分で、100 点
  • 社会;50分で、100 点

4教科型の場合、4教科の合計点か国語・算数・理科の3教科の合計点を3分の4倍(400点換算)したもので高い方を総合点として採用します。

3教科型の場合、国語・算数・理科の3教科の合計点の3分の4倍して400点に換算したもの採用します。

東大寺学園中学の偏差値と倍率

偏差値

東大寺学園中学の偏差値を80偏差値でみると69です。関西の最難関中学に位置付けられています。

倍率

2023年度の実質倍率は次の通りです。

受験者数 合格者数 倍率
903名 409名 2.2倍

倍率は例年2倍程度で推移しています。

東大寺学園中学の費用

入学手続きに必要な費用は次の通りです。

入学手続きの時に入金

次の費用は入学手続きの時に入金します。

入学金 200,000円
施設充実費 100,000円
合計 300,000円

授業料などの費用

年間授業料 662,000円
育友会・その他諸費 47,000円
合計 709,000円

東大寺学園中学の入試問題と対策

算数

計算問題単独で出題されることはほとんどなく、主に文章題と図形問題で構成されています。

特徴として、考える問題が多いことが挙げられます。

これまでに指揮を解答する問題が出題され、答えに至るまでの過程を問う論理的思考力を問う出題が見られます。

対策として過去問の傾向を掴むと同時に難関校の問題を考えて解く練習をすることが求められます。

国語

漢字の書き取り問題と長文問題2題で構成されています。

長文問題については論説文と説明文が各1題出題されています。長文問題について、選択式の問題の方が多いですが、50字程度の記述式問題も見られます。

文章量が多く、長文問題に早く解く練習をしていないと時間切れになる可能性があります。

日頃から対策として、過去問を繰り返し解くことで時間内にとけるようにする必要があります。

社会

地理・歴史・公民から各1題と融合問題の大問4問で構成されています。

全体的に難問が多く、細かい知識が必要となる問題が出題されています。

日頃からの対策として、細かい知識や難問に対応できるように参考書や資料集を読むことが挙げられます。

語句・地名・人名を漢字で書きとる問題も出題されています。

漢字の書き間違えなどケアレスミスがないように正確に書けるように練習する必要があります。

理科

全体的に問題数が多いという印象を受けます。

記述式や計算問題、図・グラフ・表を用いた問題が多いという特徴が挙げられます。

解答する際、グラフ・図・表を分析する力だけでなく、論理的に考える力も要求されます。

過去問

東大寺学園中学合格のために必要なこと

東大寺学園中学校のホームページには全教科の得点分布が載っています。

特徴として算数の最高点100点満点を取っている人が2人いることが挙げられます。全受験生のうち80点台が54人、90点台が13人います。

このことから算数で高得点を取れるかどうかが鍵になるので、同じような傾向の問題は数多く解いておきましょう。