いよいよ受験!となって気持ちも高ぶってくる高学年になると、実際の入試スケジュールに合わせた準備をしていかなくてはなりません。
学校によっては、一般受験が一度しかないところや、面接を重視するところもあります。
志望する学校がどのような入試方法を行っているのか?高学年になったら調べておきましょう。
今回は、首都圏の中学校受験スケジュールを例にして、中学校入試の現状と注意点を考えてみましょう。
目次
中学入試は「学力試験」、「面接」、「実技」、「調査書」で決まる
中学校の入試とひとことで言っても、各校様々な形式がありますが、主には「学力試験」と「調査書」、学校によっては「面接」や「実技」を試験としています。
「学力試験」においては、入試の日程や入試科目が各々異なるなど、志望校の選抜方法を把握することが必要です。
中学受験の入試機会について
首都圏では、男子校の麻布、開成、武蔵などの最難関校、女子校では桜蔭、雙葉などの最難関校、国立付属中学校や公立中高一貫校では、入試1日で合格定員数が満たされるため入試は1回のみ行われます。
多くの中学校では複数の日に入試がある
ですが、多くの学校では複数日(午前午後もあり)入試を行いますので、併願校の入試日程もきちんと把握して効率の良い計画を立てることが大切です。
2回目以降の入試は倍率が上がる
第1志望校の入試が、複数回あればそれだけチャンスがあるというもの。
1校だけを受験し続けることも確率は高くなると思いがちですが、2回目以降は併願校として受験する子どもも増えるので、その倍率に注意して受けなくてはなりません。
1回目の募集定員が一番多く、2回目以降は募集定員が少なくなりますから、倍率が高くなるのが普通です。
第1志望の合否確認後や当日願書可能な学校も
午前と午後の1日に2回入試を行う学校が増えています。
また、第1志望の学校の合否を確認してから午後受験するかどうかを決められる学校や、当日願書を出すことが可能な学校もあり、綿密な調査が必要です。
また、入試の日程はその年の曜日(例年の入試日が今年度は日曜にあたるなど)に左右されることがあるので、その情報もしっかり確認しましょう。
子供の受験負担も考慮して
ただし、午前と午後の1日2回受験することは子どもにとっては大きな負担となり得るので、無駄がないように的確な判断をすることも重要です。
中学受験の入試科目について
首都圏の中学校受験では、国語・算数・理科・社会の4科目入試が主流です。
2科目か4科目かを選択できる学校もありますが、多くの学校が4科目入試になってきている現状から、併願校のことも考え、受験するなら4科目での受験を準備しましょう。
公立中高一貫校は「調査書」が必要
公立中高一貫校受験の際には「調査書」があります。
小学校の成績や学習態度などの所見が記載されているのですが、高校受験の「内申書」に比べるとその透明性は高く、中学校の入試は学力試験で決まるといっても過言ではありません。
それぞれの科目についても、志望校の入試問題の出題傾向なども調べて対策を練りましょう。
面接がある中学校について
「面接」を重視する学校を受験する際には、自分の意見をきちんとまとめる練習が必要です。
ただし、自己主張をするだけではダメですよ。集団生活に必要な協調性があるか?学力試験では見えない部分も面接ではみられます。
また、面接官にきちんと挨拶ができるかどうか、質問に対する回答が的確であるかどうかもみています。
受験者が学校の生徒としてふさわしいか否か?をみていますので、志望理由などはきちんと整理して発言できるよう日頃から練習しておきましょう。
保護者面接の準備も忘れずに
受験生にだけではなく、保護者の面接を行っている学校もあります。
「教育方針や理念に感銘を受けて・・・」等、モデル回答にありそうな準備をしていてもよいのですが、あまりボロが出ないように、数回は学校へ出向き学校の校風などを理解しておきましょう。
子どもの面接で親が足を引っ張ってはいけません!
中学入試の日程について
先に入試の機会のお話をしましたが、日程については首都圏内でも県によって異なります。
まず、埼玉県が1番早く1月10日ごろ、千葉県が1月20日ごろ、東京都と神奈川県が2月1日ごろに入試のピークがあります。
この入試の日程のズレから、神奈川や東京の受験生が腕試しに、1月に埼玉や千葉の学校を受験することがありましたが、最近では埼玉や千葉の受験者数が増え倍率が以前よりも高くなってきています。
中学受験の入試スケジュールのまとめ
首都圏の中学校受験をメインにお話ししましたが、受験事情もいろいろと異なってきていることがおわかりいただけたと思います。
受験を成功させるためには、その時々の受験に関する動きをキャッチし、情報を集め、しっかりと計画を立てることが重要です。
つねに新しい動きはないか?アンテナをはっておきましょう。