中学受験で子どもの勉強に親はどこまで関わるべき?各教科ごとのみるべきポイント

受験勉強をする子供中学受験のための有名塾と言えば、SAPIX、日能研、四谷大塚などが挙げられます。

これらの塾は有名中学への進学率が高く、勉強のレベルも高いからこそ、通うお子さんたちも賢くてできる子が多いイメージの親御さんもいらっしゃるかもしれません。

しかし、学校ではクラス1勉強ができるお子さんでも、こういった塾の中では偏差値40なんて当たり前。

お子さんの偏差値をあげるために、親御さんもなんとか力になりたいですよね。

ですが、「この問題の解き方はこう!」なんて自己流の解き方をお子さんに教えてしまうのは最もNGな行為だと言われています。

では、家庭で勉強を教える際にはどう関わるのがベストなのでしょうか。

ここでは、中学受験に臨むお子さんへの関わり方を、大手中学受験塾に通っている我が家の経験から教科別にご紹介いたします。

算数を教えるときの関わり方

算数は中学受験において最も重要であると言われています。

一番差がつきやすい教科だからです。

つまり、算数の成績が低いお子さんは受験に不利になってしまいます。

そんな算数が苦手なお子さんに、「数学が得意だった、自分が教えよう!」と言う親御さんはいらっしゃいませんか?

ぜひ頑張ってくださいとエールをお送りしたいですが、一つ注意点があります。

それは、自己流の教え方は絶対にNGだと言うことです。

なぜかと言うと、中学受験の算数を解くときに「中学校以降で習うこと」を使ってはいけないからです。

テキストの解法にそって教えるのがポイント

たとえば未知数x。中学受験で未知数を求める問題が出ても、絶対にxを使ってはいけません。

小学校で未知数xは習わないからです。

大人は、その内容をいつ習ったのか正確に覚えていないことが多いです。

だから自分の知識を総動員して教えようと頑張ってしまうと、たいてい中学校や高校の知識が入ってしまうんですね。

中学校以降の知識を使って教えてしまうと、お子さんは「塾で習ったのと違う」と混乱してしまい、かえって成績が下がることがあります。

よって、算数をお子さんに教えるのであれば、親御さんは必ずテキストの解法を見て、その解法に沿った教え方をしましょう。

それができない場合は、お子さんがちゃんと塾の先生に言われた内容を復習しているか、間違った問題の直しをしているかなど、お子さんの勉強方法の確認やスケジュール管理に集中しましょう。

国語を勉強するときの関わり方

家庭で受験勉強をする子供国語の問題は大まかに下記の2つに分かれます。

  • 読解問題
  • 知識問題(漢字、ことわざ、文法など)

親御さんが教えてよいのは、知識問題のみです。

これは塾の国語教師から保護者へ毎回のようにお願いされることでもあります。

なぜかと言うと、読解問題は、お子さんと親御さんとの間に解釈の違いが発生してしまうためです。

読解問題は教えない方がベター

中学受験の読解問題は、文章がとても長く、かなり難解です。

それらを全て読むだけで親御さんにはかなりの負担になりますし、問題を解くにあたってお子さんと解釈の違いが生じた場合は最悪ケンカになってしまいます。

親御さんはなるべく読解問題には関わらず、塾の先生にお任せしましょう

そして、できることなら小学校入学前からたくさんの本を読ませましょう。

一方、漢字やことわざなどの知識問題は、親御さんが積極的に教えてあげても問題ありません。

特に漢字の「とめ はね はらい」はテストでもきびしくチェックされます。

漢字の間違いは、お子さんが自分でなかなか気がつかないことも多いので、親御さんが「とめ はね はらい」に気をつけながら漢字の丸つけをしてあげると良いですね。

社会での知識問題を勉強する際の関わり方

社会は知識問題が主ですので、自信があるなら教えてあげましょう。

ただし、ここでも自己流は絶対にNGです。

ちゃんとテキストや資料集を読み込んで、そこに書いている内容に沿って教えるようにしましょう。

社会では漢字の間違いを注意してみてあげよう

社会において、親御さんが特に関わった方がよいと思われるのは、漢字です。

歴史上の人物や地名は、基本は漢字で書かねばなりません。

しかし、お子さんは正しい漢字を書いているつもりでも、自分の漢字が間違っていることになかなか気がつきません。

解答を見て自分で丸つけをしても、漢字の間違いを素通りしてしまうことも多いです。

こういう時は、親御さんが気がついて正しい漢字に直してあげましょう。

理科を勉強するときの関わり方

日差しを浴びる子供理科の分野は大まかに下記の2つに分かれます。

  • 生物や地学のように知識中心の分野
  • 化学や物理のように解法を覚える必要がある計算中心の分野

生物や地学については自信がある場合、積極的に関わっていきましょう。

モノクロテキストより実際の写真を見せてあげよう

特に植物や虫の名前などは、テキストではモノクロのことが多いため、図鑑や、スマホなどで写真を見せてあげると記憶に残りやすいです。

化学や物理の問題は、算数のように「中学校以降で習うことを使わない」独特の解法ではありません。

公式や論理は親御さんが小さな頃と変わっていませんので、テキストを見て理解できるなら、教えてあげるとよいでしょう。

中学受験の物理が苦手なお子さんは非常に多いです。

理科で大きな差がつくところです。

ここで他のお子さんより頭ひとつ抜けることができれば、かなり有利になるはずです。

理科が得意なお父さんお母さん、ぜひテキストに忠実に教えてあげましょう。

中学受験では親御さんの関わり合いは絶対に必要!

いかがでしたでしょうか?

これが全て当てはまるということはないケースもありますが、現在、我が家ではこのように取り組んでいます。

親御さんがすべての教科に自信がなく、教えられないという方は、お子さんのスケジュール管理に努めましょう。

小学生のお子さんが自分でスケジュール管理をするのはかなり大変です。

スケジュール管理だけでも十分お子さんの助けになるので、積極的にサポートをしてあげくださいね!