出願の時期には子どもの志望校の願書を手にし、「気合いを入れて書くぞ!」と意気込んでらっしゃる親御さんもいらっしゃるでしょう。
願書をきちんと提出し、受験票を受け取る。一見簡単そうにみえますが、受験料の支払日を勘違いしてしまう、インターネット受験のためのパソコン操作がうまくいかないなど、直前になって慌ててしまうこともあります。
出願は、親の大切な役目。
今回、筆者自身が経験したことをもとに、出願の際に気をつけるべきことをお伝えしていきます。
目次
出願は郵送またはインターネット?しっかりと準備をしておきましょう
我が家の場合は、国公立2校、私立2校、計4校受験しました。
そのうち、郵送による出願が2校、インターネット出願が2校でした。
もし不備があった場合などに備えて、受付初日に提出をしました。
担任の先生に調査書をお願いしたり、写真の撮影に行ったり、学校によって志望理由書が必要だったり、いろいろと準備することがあります。
願書をすみずみまで読み、間違いのないようにしましょう。
小学校への調査書の依頼は早めに依頼をしておく
出願の際に必要となるのが、調査書です。これは担任の先生に作成をお願いしなければいけません。
願書に出願校指定の調査書用紙が添付されていたり、小学校の様式でいいという中学校もありますので、確認が必要です。
担任の先生に前もって電話で依頼をしておき、持参する日を決めました。先生の中には書いたことがある中学校の様式もあるかもしれません。
そして、一番早い出願締め切り日はどこか、取りに来る日の日時などを確認しあった記憶があります。
すでに、受験直前に学校を休むと決めているご家庭もあるかと思いますので、先生と会った際に予定を伝えておくといいでしょう。
先生が多忙なのは確かなので、願書締め切り直前にお願いしなければいけない、なんてことにならないよう、願書を入手したら早めに依頼をしましょう。
コピーは必ず!願書は集中できる時間帯に書き写そう
「絶対に間違えてはいけない!」このプレッシャーは思いの外大きく、原本にいきなり書く勇気は、なかなかないと思います。
インターネット出願の場合は、このプレッシャーがない分、気が楽かもしれませんね。
我が家は手書きが2校分でしたが、コピーを取って、試し書きをし、それを横に置いた状態で、原本に書き始めました。
いつ書いたかというと、早朝です。
家族が寝ている分、静かで集中できるし、自分の頭もスッキリしているので、間違えたりしないという自信もあったように思います。まるで写経をしているような気分になっていましたが。
間違えることなく書き移せたときは、「これで合格間違いなし!」なんて思ってしまうほどに、大きな達成感がありました。
飾らずに素直な気持ちを志望理由に添えておきましょう
我が子の出願では、児童自筆の志望理由書を求められた学校が2校、親の志望理由書が必要なのが、1校でした。
子どもの志望理由書は、塾で添削をしてくれたので、そちらを提出しました。
親の志望理由書を書く欄は、最大200字ほどのスペースでしたので、我が家の場合は子供の将来の夢を紹介し、夢を実現するためには、どんな環境で学ぶかを考えたとき、この学校に魅力を感じて志望した、というようなことを書いて提出しました。
その時の、自分の素直な気持ちを書きました。うまく伝えたいとどのご家庭も強く願われると思いますが、大切なことは、飾らずに正直な気持ちを書くことではないでしょうか。
きっと親の熱意が伝わるはずです。
出願から入学金支払いスケジュールはカレンダーに書き込んでおく
出願期間、受験料の支払い期限、合格した場合の入学金の申し込み期限など、スケジュールはカレンダーに必ず書き込んで管理されることをおすすめします。
親のうっかりミスで、子どもの受験機会が奪われることになってはいけません。
慎重にも慎重を重ねて、管理しましょう。
そして、予定が終わったら、二重線で消していくことをおすすめします。
そうすることで、勘違い、うっかりミスを防ぐことができますし、達成感を味わうこともできます。
願書をすべて滞りなく提出できたときは、本当に一安心して、「この調子で、受験もうまくいく」そんなことを感じた記憶があります。
出願は受験生という自覚を持つ良い機会になる
出願は、「いよいよ受験が近づいてきた」と親が実感するきっかけであるように、受験生である子どもにとっても「自分は受験生なんだ」と実感する場面でもあります。
ぜひ、どんな書類を書いたのかをお子さんに見せてあげてみてください。
今まで、受験というものがどんなものか、ぼんやりとしか分かっていなかったけれども、目の前にある、親が心を込めて、丁寧に仕上げた書類を見ると、「受験ってこんなことをするんだ」と認識できたり、親の熱意が伝わったりするものです。
出願は、追い込み時期と重なりますので、モチベーションアップのためにも、いい機会にもなるはずです。
勉強の合間に、気分転換をかねて、親子一緒に、郵便局などに出しにいくのもいいですね。
余談ですが、受験料を払い込みにいったある銀行では、地元の神社でお祓いを済ませたとても縁起のいい鉛筆を窓口でいただき、子供はとても嬉しそうにしていました。
ちょっとした心遣いが受験生には励みになるものです。
万全を期して出願しましょう
願書を手に入れることから始まり、受験票を確実に手にする。
出願にまつわる手続きは、中学受験における大切な親の役目と言えますし、スムーズに出願が進むと、まるで受験もうまくいくような気がするものです。
無事に受験票が届くと、子どものやる気もアップするはずです!
万全を期して出願を終わらせましょう。