小学校入学前の準備をしておこう!入学してから学習面・生活面が困らないために知っておくべきこと

小学校へ入学する前の子供たち「始めての入学で、事前にどんなことをしておけばいいのか分からない」「このまま入学させて、あとで苦労することにならないだろうか」とお悩みではありませんか?

小学校の教諭経験から入学前に出来ておいて欲しいことを「学習面」「生活面」の大きく分けて二つにまとめました。

是非入学前の参考にしてみてください。

学習面で準備しておくべきこと

鉛筆を持つ練習をする子供

鉛筆の持ち方

ほとんどの小学校では、鉛筆の持ち方を教えますが、全く教えない学校や、一度教えたら今後は一切触れず学力や生活面の子どもたちの指導に力を注ぎ、それどころではない学校など様々です。

学校で持ち方を教えても、子どもたち全員の鉛筆の持ち方を完璧にすることはかなり難しいです。

鉛筆で字を書くというのは、学校ではまず欠かせないことです。

これができていないと、勉強どころではありません。

鉛筆の持ち方が悪いままクセがついてしまうと、先々矯正することが困難です。

大人になっても間違った持ち方をし、勉強をするのに手が疲れたり、字がきれいに書けなかったりなど、正しい持ち方をしていなければ先々子どもが苦しむことになります。

初めが肝心だからこそ、入学前から家庭でもきちんと見てもらえると、子どもたちはとても助かるのです。

ひらがなは読めるようにしておこう

カタカナや漢字は、入学してしばらくしてから学習するので、そこまで心配はいりません。

しかし、ひらがなは入学時の説明や案内、担任の先生の紹介など、小学校では入学してからすぐにひらがなを使います。

書くことができなくても、読むことができると、子どもは学校での生活がとても楽になります。

また、国語の時間などでも、知っている字があると喜び、安心感を持って授業に臨めるのです。

「全て読めるようにさせるのは難しい」というご家庭は、せめて自分の名前だけでも読み書きできるようにさせておきましょう。

それだけでも子どもたちが見る世界はずいぶんと変わってきます。

記名の準備を忘れずに

入学してから保護者の方々が意外と苦しむのが、あらゆる物にしなければならない記名。

学習道具や身の回り品、書類など、あらゆる物に子どもの名前を書かなければなりません。

教科書や連絡帳、ノート、クレパス一本一本、算数の数え棒など、細かい物一つ一つにまで名前を書かなければなりません。

学校によって配られる物、用意すべきものは様々ですが、名前が無ければ自分の物かどうか判断することは難しいですし、物がなくなれば子ども自身も困ります。

「これくらい名前を書いてなくても大丈夫」と考えるのは良くありません。

名前を書かず物を紛失して、もし見つかったとしても、名前が無ければ担任の先生もその子の物か判断するのには限界があるのです。

物を無くしたときや自分の物と証明できるようにしておくために、一つ一つに記名をしましょう。

入学前に、鉛筆や消しゴム、ハンカチなど、記名できるものはしておくことをおすすめします。

シールは剥がれることがよくあるので、お名前スタンプか油性マジックで手書きすることをおすすめします。

忘れものをしない子供

生活面で準備しておくこと

生活面での準備とは

トイレの仕方

多くの一年生の担任の先生が頭を悩ませるのが、子どもたちのトイレです。

これは保護者のみなさんも、たくさん頭を悩ませ、一生懸命教えてきたことだと思います。

幼稚園・保育園、商業施設等でトイレを使用していても、小学校ではたくさんの子どもたちがトイレを利用します。

集団の中でどのようにトイレを使うか、トイレに行きたいときにきちんと自分で行けるかどうかが問題になってきます。

集団の中でトイレを使うには、次の人が快適にトイレを使えるように気を付けたり、トイレットペーパーや水の無駄遣いを減らしたりするという気遣いや思いやりが必要です。

また、我慢したりお漏らししたりすることのないよう、休み時間にきちんとトイレに行っておく必要があります。

万が一、それでも授業中にトイレに行きたくなってしまったときは、先生にきちんと報告して行けるようにしておくことも大切です。

今では少なくなってきたものの、洋式ではなく和式のトイレを設置している学校もまだまだあります。

お家では洋式しか使ったことがない、自動洗浄のトイレだというご家庭は、お子さんと一緒に和式トイレの使い方や、トイレの流し方が色々あることを確認しておく必要があります。

もしお漏らしをしてしまった場合は、恥ずかしがらず先生に報告できるようにしておきましょう。

多くの学校では、保健室に着替えが準備されていることがありますので、心配せずに先生に相談するようにしておきましょう。

日常生活で経験を積んでおこう

学校では、今までの生活の積み重ねや、これまでの経験が物を言います。

例えば、給食エプロンの着用をするときに、リボン結びをしたことがない子どもは、混乱したり周りの子のお世話になったりしてしまいます。

体操服などに着替えるときに、衣服を扱うこともたくさんあります。家庭の方でも日ごろから洗濯を一緒に畳んだり、衣服を整理したりすることに慣れされておくと、学校での着替える際も散らかさずに整理できます。

これが出来ない子は、よく体操帽子や靴下、ときには上着までもなくすことがあり、子どもだけでなく保護者の方も困ることになりますので注意しましょう。

そして、昆虫や植物をつぶしたり苦しめたりして遊ぶ子は、周りの子からはとても奇妙に見えます。

ペットを飼っている家庭では、生命の尊さが自然と身に付いていることが多いです。

もちろん、ペットを飼っていない家庭でも、生命の尊さを分かっているお子さんはたくさんいます。

その子が生まれ持っている優しさがあったり、家庭での教育がされたりしているということです。

自分以外の生命を大切にしない子は、思いやりがない傾向にあります。

友達が離れていったり、問題を起こしてしまう原因になるので、入学前までにできるだけ生命の尊さについて触れさせる機会を作ってあげましょう。

読書をする親子

楽しい学校生活を過ごせるように入学準備をしておこう!

入学前には、子どもも保護者も不安になるのは当たり前です。

上記のことはもちろん大切なことですが、何より子どもが安心して入学できるのが一番です。

まずは大人が落ち着いて、子どもと一緒にどんな学校生活を送りたいか、どんなことを頑張りたいかなどを確認し、適度な期待と希望を持って入学式を迎えましょう。