子どもの月齢や年齢に関わらず、大切な我が子を初めて保育園に預ける際には、沢山の心配や不安があるものですよね。
保育士の経験から、そんな親御さん達の心が、少しでも軽くなるよう、「保育園あるある」をお話ししたいと思います。
泣き顔は保育園に預ける際の最初の壁
預ける時の子どもの泣き顔は親御さんにとっても、保育園生活で、乗り越えなければならない最初の壁ではないでしょうか。
子どもを保育士に預ける時に、子どもはこれでもかと体をよじり、反らせ、大粒の涙を流し、大声で泣いて抵抗することが多いです。
中には、周りが拍子抜けするくらい、機嫌良く親御さんと離れ、保育士の元に来てくれる子どももいますが、大半の子どもは泣きます。
初日は覚悟していた親御さんも、これが連日となると、辛いものがありますよね。
それでなくとも、親御さんが保育園でのお子さんの姿を見れる時間は限られているので、尚のこと心配になると思います。
「うちの子、1日泣いてましたか?」とお迎え時に、とても思い詰めた表情で、質問される親御さんも多いです。
でも、大丈夫です。大丈夫ですよ。
2ヶ月ほどで笑顔で見送れるようになります!
個人差はありますが、2ヶ月も経てば、子どもは笑顔で親御さんを見送れるようになります。
そして、半年、1年と時間を重ねていけば、「あんなに泣いて、しがみついてくれてたのに」と笑い話になっているはずです。
親御さんが急いでお迎えに行ったのにも関わらず、「もっと遅くに迎えに来てほしかった。まだ遊ぶ!」と子どもに泣かれて困るくらいになっているかもしれません。
稀ですが、とても根性のあるお子さんで、入園から卒園まで、朝は必ず泣き顔だった子どもがいましたが、親御さんの姿が見えなくなると、さっきの涙はどこへやら…ケロッとして、友達や保育士と遊んで、楽しく過ごしていたケースもあります。
このお子さんの場合は、泣き顔で見送ることがルーティンだったのでしょうね。
保育園生活の洗礼!?病気、治ってはまた病気
保育園は集団生活となる為、子どもは本当によく病気になります。
保育園への通い始めは、病欠で1ヶ月の半分も登園できなかった…ということも、よくあります。
慣らし保育が終わり、ようやくフルタイム復帰だ!と意気込んでいた親御さんにとっても、仕事を休み、夜通し看病しなければならない辛さがありますよね。
特に小さいお子さんは重症化しやすく、すぐに入院になってしまうことも多々あります。
また、家族内でも移って、親御さんも一緒に体調を崩されてしまったり…。
想像するだけでも、恐ろしいですが、こればかりは、子どもが成長し抗体がつくまで、尽きない悩みとなります。
そこで、親御さんの心の保険として、ファミリーサポートや病児保育、ベビーシッターなどに、予め登録しておき、できれば入園前に何度か利用してみることがオススメです。
子育てする中での辛いこと、大変なことは親御さんだけで抱え込まず、保育園を始め、様々な施設や制度にも頼ってください。
親御さんの心と身体が元気であることが、子育ての大前提ですからね。
びっくりコーディネートの理由!
お迎えに行き、我が子の姿を見てびっくり!
上から下まで総柄、しかも色も柄も全部違う服を着ていることがあります。
子どもは、汚したり汗をかいたりして、着替えを1日に何回もします。
保育士は、親御さんの用意してくださっている衣類の中から選んで、子どもの着替えをしますが、その際に洋服の柄や色まで配慮できないことがあります。
すると、先に述べたようなびっくりコーディネートが完成します。
冬なら防寒着を羽織るので、気にならないかもしれませんが、その他の季節は、お迎えの後にスーパーへ寄ろうと思ってたけど、どうしようかな…?と、ためらってしまうかもしれませんね。
そんな親御さんは、保育園用の衣類を用意する際に、トップスかボトムのどちらかを無地に統一するのがオススメです。
もちろん、子どものびっくりコーディネート姿を楽しみのひとつにしてしまうのも、アリです!
少し話しは逸れますが、衣類を始め、お子さんの持ち物には記名を忘れずにお願いします。
使い勝手がよく、コスパのいいもの…となると、他のお子さまとお揃いになることが多いです。
年度の半分も過ぎると、「この服は○○ちゃんの匂い!」と、保育士が匂いを嗅いで持ち主の判別をするなんてことがありますが…!
やはり記名がないと紛失の原因になります。
仕事、育児、家事と忙しいと思いますが、衣服の用意をする際には、合わせて記名もお願いします。
最後に
保育園は、お子さんにとって、第2の家庭となる場所です。
預ける時間によっては、自宅よりも長く過ごす場所となります。
そして、親御さんにとっても、保育士は子育てのパートナーとなります。
不安や心配、悩みなど、些細なことでも保育士に話してみてください。
子どもの成長と共に自然と解決していくことも多いですが、共有することで気持ちが軽くなったり、保育士と話すことで見方が変わり、前向きに捉えたりすることもできます。
また、家庭でのお子さんの可愛かったり面白かったりした姿や、出来るようになったことなどの、我が子自慢もぜひ沢山お話しください。
そういったやり取りを通し、保育園が、親御さんにとっても安心してお子さんを預けられる場所となっていくのではないかと思います。
全ての親御さんとお子さんにとって、保育園が信頼できる存在となりますように。また、新たに始まる保育園生活を応援しています!