保活で確認すべき!見落とすとヤバいポイントとは?

保活の確認ポイント

子どもを保育園に入園させるための保活は、きちんと決まりを守って完璧に望んでも、思い通りに行かないことも多いというシビアな現実がありますよね…。

秋になり、来春入園への保活本格化の時期がスタートです。

他者の動向が気になる所ですが、倍率や点数以前に“基礎”をきちんと押さえているか、今一度確認をしてみませんか?

思わぬ“見落とし”があると、あとから気づいて慌てても、我が子の入園がはるか遠く最悪の結果になってしまう…。

そんな悪夢は避けたいものです。

基本的だけれど見落としがちな、締め切りまでの期限に余裕のあるうちにチェックをしておきたい確認ポイントを紹介します。

保育園への申し込み方法の確認

「家から近い○○保育園と△△保育園を候補に入れておこう」

このように、漠然と距離や雰囲気で入園候補の園を考え始める場合もあるかもしれませんね。

まず、ここで注意をしたいのが、普段見かける保育園には、“認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)の2種類があること”そして、“認可保育園と認可外保育園では申し込み方法が違うということ”です。

細かい違いは省きますが、大きく変わる点を紹介します。

認可保育園と認可外保育園の違い

認可保育園

国の認可を受けて運営、保育料は世帯状況に応じて自治体が決定(園による差はなし)

認可外保育園

独自の運営方針。保育料も各園が決定(園ごとに異なる)

申し込み方法の違い

そして、申し込み方法については以下の違いがあります。

認可保育園

自治体に申込み(各園に直接電話等で申込みではない)

認可外保育園

各園に申込み

申込用紙の取得方法

認可保育園は一斉入所(来春に向けた入所申込み)の書類を役所でもらい、役所に出します。

この期間が1~2ヶ月程定められています。自治体によりますが、9~11月頃が多いです。

認可外保育園は、各園に問い合わせ等で申込み方法を確認しておきましょう。

まずは、気になっているそれぞれの園がどちらになるのか、をチェックしてみてくださいね。

あの園はどっち?認可保育園・認可外保育園の確認の仕方

保育園の確認の仕方

認可保育園と認可外保育園。この2つの園の違いは、地図上や外観からだけではわからない場合も多いでしょう。

一例ですが、以下のようにチェックをしてみてください。

園に問い合わせをする

一番確実な方法です。

それだけを聞くのもNGではありませんが、見学希望や質問がある際に一緒に確認をしてみると、保活に必要な情報を十分に得ることができますね。

公式サイトをチェック

保育園名で検索をし、以下のいずれかの情報をチェックしてみることで、はっきりとします。

トップページやあいさつのページ

「○○市認可」または「認可外保育施設○○」等明記されている場合があります。

同母体が複数の園を運営している場合でも、認可・認可外保育園が混在している場合もありますので、サイトでわかりづらければ運営母体に問い合わせてみても良いでしょう。

園概要や保育料のページ

認可保育園であれば、保育料は「自治体の基準に基づいて決定されます」といった書き方をされていて、「○歳児=△△円」という書き方はされていないはずです。

逆に認可外保育園では、利用コース(“月極”等と書かれていることも多い)によって利用料金が明記されています。

自治体のサイトや資料をチェック

自治体発行の保活用の資料に、希望園として書くことのできる園のリストがあるかと思います。

そこに名前が載っている保育園は、認可保育園です。自治体のサイトでもチェックできる場合が多いでしょう。

また、自治体や市町村単位で公式の「認可外保育園リスト」が作成されている場合も多く見られます。

認可外保育園も、きちんと届出をし運営審査を受けていると、公的なサイトにリストや施設名が上がってきているはずです。

保育施設は存在しているはずなのに、どちらの資料にも何の情報もないとなると…無届や一般募集をしていない園(企業の従業員用の託児所等)である可能性が高いです。

認可外保育園が認可保育園になることも

また、認可外保育園が運営方法の変更や課題をクリアして、認可保育園となる場合もあります。

さまざまなパターンがあり、どちらが良いかは各ご家庭の見方次第となりますが、2つの園は保活方法が全く異なります。

保育内容等のチェックももちろん大切ですが、この原点を今一度確認してみてくださいね。

保育園でのケンカとケガ

書類関係の準備・期限の確認

保活において、最もと言っても良いほど重要な書類。

「締切日まではまだあるし…」とつい後回しになってしまう場合もあるかと思いますが、“直前に焦って書けば何とかなる、なんてことはない”のが保活書類のシビアな部分です。

自分で用意できない書類もある

子どもに関する書類(情報や成育歴等)はスラスラ書けても、その場で自分で書くことができない書類、調べないとわからない書類等は曲者です。

例えば、以下のような書類です。

勤務を証明する書類

夫婦ともに必要で勤務先で書いてもらう必要あり(内定者や産休・育休の方も含む)

介護や病気で保育申請をする場合

それらを証明する書類を関係者・機関より受け取る必要あり

加点につながる書類

認可外保育園を利用していたり、自治体の定める基準を満たしている場合にはそれを証明する書類を添付することで加点がある

調べないと書きにくい書類

マイナンバーが必要な場合や、祖父母の情報・状況など、場合によっては調べるのに時間がかかるものも

必要書類は期限厳守必須

これらを正確に過不足なく揃えて、必要な箇所には押印されていることも確認をしたうえで、期限までに提出をする必要があります。

しかし、会社の方が忘れていて書類がなかなか返ってこない…などもあるかもしれません。

自治体によっては、「不足書類を提出する猶予期間」をもうけてくれている場合もあるでしょう。

しかし、これは、あくまで「不足書類を提出する締切」であって、本来の一斉入所申込の期間内にそれ以外のすべての書類を提出していることが条件となります。

スケジュールを立てて早めの取り組みましょう

一斉入所の書類にはたくさんの「何らかの締切や発表日程」が羅列されていて、必要書類も多く混乱してしまいそうですが、まずは目を通してカレンダーにチェックを入れておく等、対策をしつつ早めに書類作成に取り組まれると良いかと思います。

主に認可保育園についての内容ですが、認可外保育園でも独自に期限を設けていることがほとんどかと思いますので、計画的に早めに向き合っておきましょう!

保育園の園庭

認可外保育園の特別ルールの確認

認可外保育園の特別ルール

こちらは、独自に入園ルールの決定を行う認可外保育園についての話ですが、入園申し込みをする際には、

  • 事前に見学に訪れていること
  • 説明会に参加していること

等が必須となっているケースもあります。

見学や説明会参加が必須なケース

見学や説明会は本来ママが「見たいな、話を聞いてみたいな」と思った際に行くことが多いかと思いますが、激戦区等ではこのように事前に足を運んでおくことで申込み権(入園権ではありません)を得られる場合もあります。

保育園なので子連れOKの場合が多いかと思いますが、子どもが複数いたりまだ小さすぎる等で同行が困難な場合には、その日に子どもを見てもらえる人や場所も探しておく必要がありますね。

専願が有利なケースも

認可外保育園では、認可保育園にも希望(役所への書類)を提出している“併願”よりも、その園だけを希望している“専願(単願)”者が有利になる場合もあります。

認可外保育園の保活には独自ルールがあることも

認可保育園はどの園も保活のルールは自治体によって決められていますが、認可外保育園A園とB園では、それぞれ独自のルールがあり“保活方法が(各園に申請するという以外は)全く異なる”と考えておいた方が良いでしょう。

A・B両園が気になる場合は、それぞれの園の要綱を確認し、それぞれ書類を揃えルールに従って申込んでいくので、認可外保育園をたくさん併願することを考えている場合にはさらに余裕を持った準備が大切です。

難しい点も多いですが、認可外保育園への入園を考える際には、各園に問い合わせたりこまめに公式サイトをチェックしておくと良いですね。

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保活はリサーチだけじゃないから大変

保育所不足や待機児童問題等が顕著で、保活においてはつい「我が家は何点?」「○○園の倍率は…?」といったリサーチに焦ってしまう方は多いようです。

大切な我が子を預ける園選びはとても大切ですし、“強い希望だけで入れるという甘い世界ではない”だけに、決められた期限内に考えなければならないことは山ほどあり、リサーチだけじゃないから本当に大変です。

私の保活体験

私自身も保活の際、締切日以降の役所の窓口で、「期日を勘違いしていた(出し忘れた)」と泣きついている方を見た経験もあり、期日間際になって「あの園リストにないんだけど…!?」とママ友が焦って聞いてきたこともありました。

私は幸い保育園勤務の経験もあり、ある程度のことは知っていると思いますが、それでも我が子の保活には不安でいっぱいでした。

けれど、考えてみると、「認可?」「二次調整?」…。役所の資料は、初めての育児・保活に臨むママたちにとって、決して親切な書き方ではない場合が多いと感じるのです。

保活は子どもの成長や復職に関わる大事な第一歩

保活する母

保活は、入園後のお子さんの第二の家庭を決めるための、大切な活動です。

決まるのか、安心できる所に行けるのか、それによってママご自身の復職や人生にも大きく関わることでしょう。

だからこそ、基本的な部分での勘違いや認識不足が招く失敗は、大きな後悔となってしまうと感じるのです。

この記事が、初めて保育園というものについて考え保活に臨まれる方にとって、少しでもお役立ちできることを願います。