ヨーロッパでは広く親しまれてきた乗馬ですが、日本では一昔前まで限られた人々のスポーツと思われがちでした。
たしかに入会金や年会費の高額な乗馬ラブもあるようですが、ほとんどの乗馬クラブでは1レッスン2500円ほどでチケット制のレッスンを受けることができます。
乗馬は年齢、性別、体力に関係なく楽しむことのできるスポーツとして、水泳やダンスなどの習い事と同じように親しまれるようになってきています。
目次
乗馬を習う6つのメリット
あまり慣れ親しまれていない乗馬ですが、乗馬を習うことの他の習い事にはないメリットを紹介します。
1.乗馬は動物と一緒に楽しむことができる
乗馬は動物と一緒に楽しむことのできる唯一のスポーツです。
心のやさしい馬たちとふれあうことで相手の気持ちのわかる優しい心を育て、コミュニケーション能力を伸ばします。
2.動物(馬)とのコミュニケーションが取れる
「人馬一体」ということばがあるように、乗馬には馬ともコミュニケーションとしての一面があります。
馬に乗って馬とのつながりを一瞬でも感じられたときは、他のスポーツでは味わうことのできない特別な喜びを感じることができます。
また、馬のような大きな動物と心を通わせ自分の意思で操れるようになることは、子どもたちに大きな自信を与えます。
3.乗馬は動物への愛情が学べる
馬に馴れてきたら、馬に乗る前と乗った後は子どもたちも自分で馬のお世話をします。
一生懸命に馬のお世話をしてあげることで「相手の身になって考えること」「我慢すること」「相手に感謝すること」を身をもって体験できます。
ブラッシングひとつをとっても、どんな強さでブラシをかけてあげれば馬は喜ぶかしらと、自然に工夫するようになります。
4.体の筋肉・頭を使う総合的なスポーツ
乗馬は、体のあらゆる筋肉と頭を使う総合的なスポーツです。
馬に乗りながら美しい姿勢を保つ、または保とうとするだけで筋肉に適度な負荷をかけることができます。
自然に体幹が鍛えらえるので、日常生活での姿勢の矯正にも役立ちます。
5.アニマルセラピーの効果がある
馬は犬やイルカのように人を癒してくれる能力を持っています。
馬の温かな体温にふれるだけでも癒されますし、馬の綺麗な目を見ていると優しい気持ちになります。
ホースセラピーは世界最古のアニマルセラピーとして、古代ギリシャ時代から行われていたという記録が残っています。
6.乗馬でトレッキングが楽しめる
200鞍ぐらい乗ると、外乗(トレッキング)にも出られるようになります。
トレッキングが楽しめるようになると、行楽地やアミューズメントパークだけでなく、自然とふれ合う目的の旅にも興味を持つようになります。
乗馬を始めるなら知っておきたい乗馬クラブの注意点
通える範囲にいくつか乗馬クラブがある。なんてことは稀だと思うので、ご自宅から一番近いクラブに通うことになるかと思います。
乗馬という習い事に関しては、教室の選択肢はほとんどないといっていいでしょう。
それでも、入会前にはいくつか必ずチェックしていただきたいポイントがあります。
安全面への配慮が十分されているのか
乗馬で心配なのは落馬です。安全面への配慮は十分かは、つぎの項目でだいたいチェックできます。
- 落馬した場合に備えて、きちんとヘルメットとベストの着用が義務ずけられているか
- 馬を驚かせないための配慮は十分されているか(馬場と駐車場が適度に離れているか、馬場に入る際のマナーの徹底が図られているか)
- 馬たちはきとんとお世話されているか
大切にお世話されている馬は、人間を信頼し、指示にもよく従ってくれます。
厩舎や馬房が清潔に保たれているか、気をつけてみてみるとよいでしょう。
レッスン受講のための費用を把握しましょう
乗馬クラブに入会するためには入会金がかかります。またレッスンはチケット制ですが、それ以外に別途月会費がかかります。
チケット代は平日と土日祝で料金をわけているクラブが多いようです。通うとしたら平日なのか、休日になるのか想定して、まずは費用を算出してみましょう。
また、乗馬にはさまざまな道具が必要です。
用意する必要があるもの・・ヘルメット、乗馬用手袋、ブーツ、乗馬用ズボン、 など。
リーズナブルな料金で通える乗馬クラブが増えてはいますが、やはり水泳などと比べると乗馬は少し高めの習い事いうことになります。
まずは体験レッスンを
乗馬に興味を持ったら、まずは体験レッスンを受けてみましょう。
3000円ほどで30分程度の体験レッスンを受けることができます。長袖、長ズボン、軍手持参、靴下着用の服装で行けば、ブーツ、ヘルメット、ボディプロテクター(けが防止のためのベスト)などはレンタルできます。
馬と対面したら、馬への乗り方からはじまり、発進・停止の練習、慣れてきたらちょっと走らせる練習、くらいまでを体験できます。
まとめ
乗馬は馬との触れ合いを楽しむだけの習い事にとどまりません。
競技馬術(馬場馬術、障害飛越など)はオリンピック競技ですし、早稲田など馬術部のある大学もたくさんあります。
本格的に乗馬に取り組みたくなったら、1〜5級までの乗馬ライセンスに挑戦することもできます。乗馬ライセンスは履歴書にも書ける資格です。
また、乗馬は親子で一緒にレッスンを受けることも可能な習い事です。
もしお子さんが馬に乗ってみたいと言ったら、一緒に体験レッスンを受けてみるのもいいですね。