幼児期の習い事!子どもの習い事はいつまで親が決めるべき?

習い事をする子供ピアノに水泳、英会話、体操、絵画、リトミックにプログラミングと習い事教室は非常にたくさん存在します。

子どもが小さい場合は、どの教室に通わせようかな?と迷ってしまう親御さんも少なくないはずです。

しかし子どもが成長するにつれて、子ども自身も自我が出始めやりたいものとやりたくないものがはっきりしますし、そうした子ども自身の意見も尊重してあげたくなりますよね。

今回は習い事の決定はいつまで親がしてもよいのかについて考えていていきましょう。

子供の習い事を始めるきっかけは?

「早期教育」は新しい言葉でありつつも、すっかり定着した言葉です。

早期教育に関心がある家庭では、どんなことをさせようかと日々頭を悩ませているのではないでしょうか。

子どもがまだ自分の意見の言えないうちからはじめる早期教育の多くは、子どもがやりたいことではなく、親がああなって欲しい、こうなって欲しいという理想像を持ち、教室に通わせることが多いのではないでしょうか。

決してこれが間違っているというわけではありません。

むしろ、子どもの可能性を広げてあげられることは非常に素晴らしいことだと思います。

しかし、中には“自分が幼い頃にやりたかったもの”や、“自分の理想論”を押し付けてしまう方もいます。

習い事は誰のためのものか、をしっかりと考えてあげなければ子どもがつらい思いをすることになるかもしれません。

幼児期から始める早期教育

子どもの意思決定力について

いつぐらいから子どもは自分の意志でものごとを決められるものなのでしょうか。

たぶん大人が不可視の自分を思い出しても、明確にいつから自分でものごとを決められていたかの記憶はないはずです。

この意思決定力は心理発達の分野では2歳頃からと考えられています。

最初は2つのものからどちらがいいか、ということからはじまります。

だっこがいいか、おんぶがいいか、またはごはんがいいか、パンがいいかといった具合に大人から提案されたものから自分で選ぶようなイメージです。

この積み重ねがやがて、複数の選択肢の中から自分で選ぶことへと繋がっていきます。

つまり、幼い頃からの「どちらがいいか」「どれがいいか」を体験していないと、十分に意思決定能力を高めていくことはできないでしょう。

意思決定能力は人生の中で必要になってくる場面が必ずあります。場合によってはその後の人生を左右しかねません。

幼児期に習い事を始めるタイミング

習い事をする子供では、その意思決定能力の高まりと習い事の関係を考えると、いつ頃から親は口出しせずに見守る姿勢にした方がよいのでしょうか。

もちろん1人ひとり、個人差があるので絶対ではありませんが、3歳頃には習い事は子どもに決めさせてもいいのではないでしょうか。

多くの教室が3歳児クラスから

子どもが親と離れて1人でレッスンを受けることができるようになるのは、大体3歳ぐらいからです。

そのため、3歳児からクラスや教室が用意されている習い事も多いです。そういった意味でも3歳という年齢は1つのポイントで、自立への第一歩とも言えるのではないでしょうか。

子どもが「やってみたい」と言ったときに、対象年齢の教室がなくて諦めさせなければいけない、ということも少なくてすみそうです。

お友達との関係

3歳になると多くの子が幼稚園や保育園などに通います。

そうした集団生活の中で、お友達が何か習い事をやっていると、その習い事に誘われることもあるかと思います。

最初は「お友達がやっているから」という理由で通い始めるかもしれませんが、それがその子にとって相性のよい習い事かもしれません。

さまざまなきっかけとの出会い

3歳になると世界が広がります。絵本やテレビなどから、「あれやってみたい」というものを見つけるかもしれません。

こうした理由があり、私自身は3歳は自我も芽生え、自分で意志を表現、伝え、決定ができるようになるので、3歳からは“見守る”姿勢にシフトしてもいいのではないかと考えます。

子ども自身が興味を持った習い事は、否定したりするのではなく、まずは見学や体験教室に行ってみましょう。

見学や体験教室を経験し、本当にやってみたいと子どもが言ったら、通わせることを検討してもいいかもしれません。

習い事をはじめるときは家族でよく話し合おう

しかし、まだまだ3歳は興味関心もあっちにいったり、こっちにいったりという時期です。

また子どもの意見は尊重してあげたいという気持ちがあっても、やはり習い事を始めれば費用もかかりますし、送迎などに時間を必要とすることもあります。

その辺の兼ね合いも考えないと、親も子も習い事に振り回されてしまうことになるでしょう。

また、3歳になりいくら世界が広がったと言っても、大人と比べればまだまだ狭い世界の中しか知りません。

子どもの興味関心を見て、もし勧めたい習い事があったときは、「こんな習い事もあるんだよ」と教えてあげることは必要です。

その話をして、子どもが興味を持つこともあれば、興味を持たないこともあるでしょう。

「やってみたい?」という言葉がけには口出ししないと決めたならば、注意が必要です。

年齢が小さければ小さいほど、親が喜んでくれそうなことをやろうとするのが子どもの特性の1つです。

習い事を始める時は、本当にやり遂げられるか親子で確認し合って決めていきましょう。