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立命館中学校の特色
立命館中学校と立命館学園は「平和と民主主義」の教学概念を小・中・高・大一貫教育の理念としています。
立命館中学校は、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)とスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されています。
スーパーサイエンスハイスクールでは、立命館大学と連携して大学と研究開発を行っています。
国際化に向けてスーパーグローバルハイスクールではネイティブスピーカーによる授業と英語教材を行うことで「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つのスキルを学ぶことができます。
留学制度が充実していることでも知られています。
学校の沿革
立命館中学校・高等学校は1905年に「私立清和普通学校」として創設されました。
この当時の創設者は中川小十郎で、内閣総理大臣を務めた西園寺公望の秘書官でした。
後に、立命館大学を創設した西園寺公望から立命館を受け継ぎ、現在の立命館中学校・高等学校になっています。
2005年には創設100周年を機に「立命館小学校」を開設。
2014年9月より京都市伏見区の深草校舎から長岡京市の長岡京キャンパスに移転しています。
施設
立命館中学校・高等学校の長岡京キャンパスは4階建てです。
普通教室・理科室教室・技術教室・家庭科教室があります。
他にメディアセンター・清和記念ホール・日本文化室など様々な施設が充実しています。
進学先
立命館中学校・高等学校の生徒のほとんどが立命館大学に内部進学しています。中には大分県の立命館アジア太平洋大学に進学している人もいます。
立命館大学に内部進学しなかった生徒について、京都大学・大阪大学・神戸大学・大阪市立大学・大阪府立大学など関西の国公立大学だけでなく、地方の国公立大学へ進学する人も見られます。
私立大学については同志社大学へ進学する人が多くみられます。
他にも理系学部の他大学への進学も見られます。医歯薬の大学についても国公立大学への進学実績があります。
学校周辺の環境
最寄りの駅が阪急西山天王山駅から徒歩6分にあるところで、アクセス面で便利な場所にあります。
JRで行く場合、長岡京駅から徒歩15分で行くこともできます。
立命館中学校の受験情報
試験日
- 前期日程(A方式・B方式):2024年1月13日(土)
- 後期日程:2024年1月14日(日)
前期日程にはA方式とB方式の2種類があります。
A方式について、総合力優遇のA-1と英語力優遇のA-2があります。いずれの方式も出願資格の有無について学校側に確認する必要があります。
前期日程のA方式について、ALコースについては、3教科型(国語・算数・理科)と4教科型(国語・算数・理科・社会)のいずれかと面接試験があります。総合コースについては国語・算数の2教科と面接です。
B方式と後期日程については3教科型(国語・算数・理科)と4教科型(国語・算数・理科・社会)のいずれかを選びます。筆記試験だけで面接はありません。
募集人数
男女約120名(内部進学者を除く)
- ALコース(学力伸長・特進)・・・約60名
- CLコース(中高大一貫)・・・約60名
各科目の時間配分と配点
各科目と時間は次の通りです。
- 国語;50分で、100点
- 算数;50分で、100点
- 理科;40分で、50点
- 社会;40分で、50点
合否判定について
3教科型の場合、①(国・算・理の合計)×1.2または②(国算の合計)+算数×1.5の①②のうち、高いもので判定します。
4教科型の場合、①(国・算・理の合計)×1.2、②(国算の合計)+算数×1.5、③4教科合計のうち点数が高いもので判定します。
立命館中学校入学後の学費
入学手続きと学費として必要な費用は次の通りです。
CLコース
入学金 | 120,000円 |
授業料 | 672,000円 |
教育充実費 | 264,000円 |
諸会費 | 13,000円 |
教材学級諸費・検定料 | 70,000円 |
教育後援会費 | 10,000円 |
学年宿泊行事費 | 31,000円 |
ALコース
入学金 | 120,000円 |
授業料 | 672,000円 |
教育充実費 | 264,000円 |
コース費 | 100,000円 |
諸会費 | 13,000円 |
教材学級諸費・検定料 | 80,000円 |
教育後援会費 | 10,000円 |
学年宿泊行事費 | 31,000円 |
*この費用については2023年度のものです。
立命館中学校の入試問題と対策
算数
算数の問題は計算問題・文章題・図形の問題で構成されています。
すべての問題は標準的で、過去問の特ペースをつかむことができれば、50分の中で余裕をもって解くことができると思われます。
合格者の平均点が高いことから、計算ミスなどのケアレスミスで点を落とすことがないように気を付ける必要があります。
国語
国語の問題について、例年物語文と説明分の2題で構成されています。
50分で2題の文章を読むと、時間配分が鍵になります。
読みながら漢字や語句などの知識問題を解答して、各文章の設問にある30字以内の記述問題を解く練習をすれば、時間内に回答することはできると思われます。
社会
問題は少な目で40分以内に解くことができます。
問題については語句・地名・人名の知識の整理ができていれば高得点を狙うことができます。
地理・歴史・公民について、地図・グラフ・資料を用いた問題が見られるため、苦手意識がある場合、対策をする必要があります。
理科
化学と生物については、知識中心の問題が特徴として挙げられます。
通っている学習塾のテキストや参考書でまとめたノートを作ると解答しやすくなると思われます。
一方で、物理と地学については、知識を答える問題だけでなく、考える問題が多いことが特徴として挙げられます。
過去問
立命館中学校に合格するために必要なこと
立命館中学校の入試問題について、問題量は多くなく、時間内に解きやすいことが特徴として挙げられます。
そのため、全教科の問題についてはあまり難しくないと言われますが、合格するためには塾に通うことが必要不可欠です。
各科目で苦手な科目や単元があれば、学習塾の講師からアドバイスを受けることができます。
立命館中学校の試験概要によれば、前期B方式と後期日程の合格者平均点で4教科の中で算数の平均点が高いことが挙げられます。
合格するためには算数でケアレスミスなどで点を落とさないことが求められます。