ドルトン東京学園中等部の学校情報!合格のために知っておきたい入試傾向と対策

(画像:ウィキペディアより引用)

ドルトン東京学園中等部・高等部は、東京都調布市にある私立の中高一貫校です。

この記事ではドルトン東京学園中等部の受験予定者なら知っておきたい、学校の特色や受験情報などをご紹介していきます。

ドルトン東京学園中等部の特色

ドルトン東京学園中等部・高等部は、河合塾グループが運営する中高一貫校として大きな話題となっています。

「汝自らを求めよ」を教育理念とし、生徒が「ありたい自分、あるべき自分を究め、学び続ける人」となるよう、「生徒中心の学校」「社会のリアルとともに歩む学校」を目指した教育が行われています。

米国の教育家ヘレン・パーカストが提唱した「ドルトンプラン」を導入しており、このドルトンプランとは、従来の詰め込み型教育への問題意識から生まれた学習者中心の教育メソッドのことをいいます。

「自由」「協働」の2つの原理に基づき、「ハウス」「アサインメント」「ラボラトリー」を軸に、生徒一人ひとりの探究心を伸ばす、学習者中心の教育に特徴があります。

施設

2022年9月に「STEAM棟」が竣工され、芸術・工芸系の特別教室のある「クラフト・ラボラトリー」、理科実験室で構成される「サイエンス・ラボラトリー」、そして「ラーニングコモンズ」など、クリエイティブな学習環境が特徴的です。

そのほか、教室棟・講堂棟や体育館棟なども充実しており、普通教室、自習スペース、ラウンジ、講堂、カフェテリア、音楽室、アリーナ、ジム、グラウンド、多目的コートなど、様々な施設環境が見られます。

学校周辺の環境・交通アクセス

  • 小田急線「成城学園前駅」西口からバスで約6分
  • 京王線「つつじヶ丘駅」南口からバスで約12分

小田急線・京王線ともに、都心をはじめ多方面からのスムーズなアクセスが可能です。

ドルトン東京学園中等部の受験情報

試験日程

2024年2月1日(木)

2024年2月2日(金)

2024年2月4日(日)

募集人数

  • 2月1日(水)

2科型・4科型:30名

特待型:若干名

  • 2月2日(木)

2科型・4科型、思考・表現型:合計35名

理数特待型:若干名

  • 2月4日(土)

2科型:10名

試験科目と試験時間・配点

2科型・4科型(2月1日午前、2月2日午前)
国語50分           100点          
算数 50分  100点
理科30分 50点
社会30分 50点
特待型(2月1日午後)
国語 50分  100点  
算数 50分 100点
思考・表現型(2月2日午前)
(日本語選択)作文50分
(日本語選択)個別面接10~15分
(英語選択)英作文 50分
(英語選択)英語個別面接10~15分      

*思考・表現型を出願する際には出願願理由書を事前に提出

理数特待型(2月2日午後)
算数50分        100点
理科50分100点      
2科型(2月4日)
国語50分   100点  
算数50分100点

ドルトン東京学園中等部の偏差値

偏差値

ドルトン東京学園の偏差値(80偏差値)は以下のようになります。

男子女子
2月1日午前4546
2月1日午後4748
2月2日午前4546
2月2日午後4748
特待5052
2月4日午後4748

ドルトン東京学園中等部の入学金・学費

ドルトン東京学園中等部の初年度学納金(2023年度入学時)は以下のようになっています。

入学金 40万円
授業料 93万円
施設維持費 12万円
教育充実費 9万円
合計 154万円  

(上記のほか、教材費や国内研修費等で30万円程度発生)

ドルトン東京学園中等部の入試内容と特色

ドルトン東京学園中等部の試験日程は2月の1日、2日、4日に分かれていますが、このうち1日と2日は特徴的な試験形態となっています。

両日とも2科型・4科型があり、2科型は算数と国語の2教科、4科型は算数・国語・社会・理科の4教科で受験する形になります。

一方、1日は特待型が、2日は思考・表現型と理数特待型が含まれます。

1日の特待型は国語と算数の2教科ですが、2日の理数特待型は算数と理科の2教科のため注意が必要です。

また、2日の思考・表現型は算数・国語・社会・理科の教科受験ではなく、作文と個別面接による選考となっています。

日本語選択・英語選択のいずれかを選択し、英語選択の場合は作文と面接の両方とも英語で行われます。

さらに、思考・表現型は出願理由書を事前に提出する必要があるので、こちらも注意してください。

一方、4日は国語・算数の2科型のみとなります。

どの日程が最適なのか慎重に判断を!

このように、日によって試験形態が大きく変わるため、自分の得意科目等も踏まえてどの日程が最適なのか、注意して選択しなくてはなりません。

例えば、同じ2科目による試験でも、理数特待型は算数と理科の2科目になるため、理数系に特に強みのある場合は受験を考えてみると良いでしょう。

一方、2日の思考・表現型はそもそも4科目による教科受験ではないため、面接も含めて特殊な対策が必要になるでしょう。

いずれの場合も過去問をきちんとチェックし、入試傾向はあらかじめ入念に把握しておく必要があります。

特待型や4科型受験の細かい点もチェック

1日の特待型も2日の理数特待型も、いずれも特待合格のほか、一般スライド合格があります。

ただし、一般スライド合格の場合は授業料の減免等は行われません。

また、4科型受験の場合は2科(国語・算数)でも判定されます。

こうした細かい点もチェックし、それぞれ検討してみてください。

過去問

最後に

ドルトン東京学園中等部は近年新しく開校された中高一貫校で、日本で唯一「ドルトンプラン」を導入した学校としても知られています。

既存の教育の在り方にとらわれないフレッシュな教育体制が特徴的ですが、入試形態にも様々な特徴が見られます。

2教科・4教科受験の場合は、まずは各科目の基本を幅広く正確におさえ、頻出分野等も入念に確認し、傾向に沿った実力を磨いていく必要があります。

一方、作文と面接による思考・表現型のような試験形態もありますので、こちらは4科目の勉強とはまた異なる対策が必要です。

昨今、中高一貫校も多様なカラーを打ち出す学校が増え、教育の在り方は多岐に渡っています。そうした傾向は入試問題にも現れており、これまでとは一味違う対策が求められると言えます。

特にドルトン東京学園が導入している「ドルトンプラン」は、もともと従来の詰め込み型教育への問題意識から発生した教育メソッドでもあり、ドルトン東京学園の特徴的な教育方針はその入試問題にも反映されているはずです。

もちろん現時点では、2科型・4科型といったオーソドックスな入試形態もしっかり行われていますが、その中でも特徴的な入試傾向が増えていく可能性はあります。

まだ開校したばかりの中高一貫校だからこそ、今後の動向を注視し、受験予定者はしっかり情報を追っていくことが重要です。