サレジオ学院中学校を受験するなら知っておきたい!学費や倍率、合格に必要なこと

サレジオ学院中学校の校舎サレジオ学院中学校は、神奈川県横浜市にある私立の男子中高一貫校です。

高校からの募集は行われず、完全中高一貫校となっています。

ここでは、サレジオ学院中学校の気になる倍率、入試対策をご紹介していきます。

サレジオ学院中学校の特色

サレジオ学院中学校・高等学校では、カトリック修道会のサレジオ会の創立者であるヨハネ・ボスコの教育理念に基づき、「勉学」「問題解決」「奉仕」を教育の3つの柱として掲げています。

そして、「25歳の男づくり」を目指し、中高一貫の6年間のカリキュラムを編成しています。

これは、社会人になって数年を経て25歳になったとき、どのような生き方をしているのかという考え方に基づくもので、サレジオ学院の特徴的な教育方針となっています。

また、サレジオ会の学校は130ヵ国に1600校近く存在し、サレジオ学院もその一つになります。

グローバルネットワークにも大きな特徴があり、グローバル人材の育成につながっています。

学校の沿革

1960年に目黒サレジオ中学校が創立され、1963年にはサレジオ高等学校が創立されています。

1975年の川崎サレジオ中学校の創立によって中高一貫教育が開始され、1989年にはサレジオ学院中学校・高等学校に名称変更されています。

施設

主な施設としては、普通教室、物理室・化学室・生物室、図書室、パソコンルーム、コミュニケーションルーム、食堂、体育館、剣道場、卓球場、テニスコート、グラウンドなどがあり、充実した施設が整っています。

進学先

2023年度の入試結果から進学者数を見ると、東京大学8名、東京工業大学8名、一橋大学9名、横浜国立大学8名といった国公立大学の進学実績のほか、慶應義塾大学60名、早稲田大学60名、といった難関私立大学への進学実績も豊富です。

学校周辺の環境

サレジオ学院中学校・高等学校は、横浜市営地下鉄グリーンラインの北山田駅から徒歩5分でアクセスできます。

また、東急田園都市線のたまプラーザ駅、鷺沼駅、江田駅からバスで通学することも可能です。

たまプラーザ駅からは「センター北駅行」または「センター南駅行」(「サレジオ学院」下車)、鷺沼駅からは「東山田営業所行」(「地区センター前」下車)、江田駅からは「網島駅行」(「宮ノ下」下車)を利用してアクセスできます。

サレジオ学院中学校の受験情報

試験日

A試験:2024年2月1日(木)

B試験:2024年2月4日(日)

募集人数

A試験:110名

B試験:50名

試験科目と配点

両日程とも試験科目は国語・算数・社会・理科の4科目で、国語と算数がそれぞれ50分で100点満点ずつ、社会と理科がそれぞれ40分で75点満点ずつとなります。

サレジオ学院中学校の偏差値と倍率

偏差値

サレジオ学院中学校の偏差値を80偏差値で見ると次の通りとなります。

A試験 60
B試験 62

倍率

2023年度の入試結果より、倍率は次の通りとなります。

受験者数 合格発表数 倍率
A試験 350名 167名 約2.1倍
B試験 409名 116名 3.5倍

サレジオ学院中学校の入学後の学費

入学金 250,000円
学費(年額) 468,000円
維持管理費(年額) 150,000円
施設整備費(年額) 120,000円
保護者会費(年額) 12,000円
空調費(年額) 18,000円

上記の他にも生徒会費、副教材費、学年積立金、各行事参加費などの費用があります。

サレジオ学院中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点となります。

大問は5問程度で、大問1が計算問題、大問2が小問集合、大問3以降は応用問題という構成が基本です。

全体的に標準的な問題が多い傾向があります。その分、それぞれの問題を速く正確に解き進める力が求められます。

ケアレスミスによって、周りと大きく差をつけられてしまう可能性もあります。より正確さを意識し、解答しなくてはなりません。

また、途中式や考え方を書かせる問題もあります。そのため、普段から式・考え方をわかりやすく示す練習をしておくことが大切です。

慣れが必要になるので、早い段階から似た形式の問題に数多く触れておきましょう。

主な出題範囲としては、図形、規則性、場合の数などが挙げられます。一方で、他の分野からの出題も見られるので、幅広い単元に対応できる実力を養っておく必要があります。

そのうえで、頻出分野については重点的に対策をしておきましょう。

国語

算数同様に、試験時間は50分、配点は100点満点となっています。

大問は4問で、大問1と2は漢字の読み書き、大問3は説明文、大問4は小説文という構成です。

読解問題は文章量が長い傾向があり、速く正確に読む力が必要です。

試験時間50分の中で読解問題が2題、さらに漢字の出題が2題という構成を踏まれると、時間的な余裕は少ないです。

論理展開や心情・場面の変化を正確に把握し、かつ、速く解き進めなくてはなりません。

過去問をはじめ、長めの読解問題に数多く触れておき、スピードと時間配分の感覚を養っておきましょう。

設問の形式としては、記述問題や選択肢問題が中心となります。過去問だけでなく、似た設問形式の問題も重点的に演習しておくことが大切です。

社会

試験時間は40分、配点は75点満点です。大問は3問で、地理、歴史、公民分野からまんべんなく出題されます。

いずれの分野でも、資料が比較的多く扱われています。

そのため、資料から情報を正確に読み取り、それぞれの設問に対応していく力が求められます。

また、設問形式としては選択肢問題や適語記入問題のほか、記述問題も見られます。

記述問題では指定された用語を使って説明する問題もあるので、問題指定はしっかりと確認しておく必要があります。

過去問をはじめ、似た形式の記述問題に数多く触れ、慣れておきましょう。

理科

社会と同様に、試験時間は40分で配点は75点満点となっています。

サレジオ学院中学校の理科は、かなり独特な問題が出題されることもあります。

ただ、このような問題でも、理科の知識や学習した解き方を活用し、解き進めることができます。

そのため、試験の場で基礎知識と応用力を活用し、対処する力が求められます。

独特な問題が登場しても、焦らずに落ち着いて解き進めることが重要です。

また、計算問題も比較的多く出題されます。普段から計算問題は重点的に対策を重ね、得点に結びつけるようにしましょう。

また、時間配分の感覚も重要になります。独特な問題に時間をかけすぎて、解けるはずの問題が解けなかった、などの状態は防ぐようにしましょう。

過去問から時間配分の感覚をつかみ、演習を重ねておく必要があります。

過去問

受験者平均点の特徴

受験者平均点 受験者平均点割合(350点満点) 合格者平均点 合格者平均点割合(350点満点)
A試験 230.6点 65.8% 259.8点 74.2%
B試験 199.9 点 57.1% 236.1点 67.4%

2023年度の入試結果より、受験者平均点を350点満点で割合を考えると、いずれも6割前後の点数となります。
また、合格者平均点を見ると、ボーダーラインとしては7割以上の得点が必要となり、70%を超える得点が好ましいです。

サレジオ学院中学校合格のために必要なこと

サレジオ学院中学校の試験は、科目ごとの特徴が比較的わかりやすいです。

算数であれば標準的な問題を速く正確に解く力が求められ、国語は長い文章量の読解問題に対応する力が必要です。

また、社会は資料問題などを中心とした対策が必要になり、理科は独特な問題に対応するための基礎知識と応用力が求められます。

このように、各科目に沿った対策が必要になります。

合格へのボーダーラインは70%が目安と言えます。特に標準的な問題が多く出題される場合、ある程度高得点での勝負になります。

各科目で基礎知識は必ずおさえておき、ケアレスミスは避けなくてはなりません。

過去問をはじめ、問題演習とともに知識の正確さもチェックしておきましょう。