慶應義塾湘南藤沢中等部に合格するために知っておきたいこと!入試問題の傾向と対策

慶應義塾湘南藤沢中等部の校舎慶應義塾湘南藤沢中等部は、神奈川県藤沢市にある私立の中高一貫校です。

今回は慶應義塾湘南藤沢中等部の受験予定者なら知っておきたい、学校の特色や受験情報、入試問題の傾向・特徴などをご紹介します。

慶應義塾湘南藤沢中等部の特色

慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部は「異文化交流」「情報教育」を教育の大きな柱とし、「社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスの取れた教養人の育成」を目標に掲げ、幅広い教育を展開しています。

「社会の良識が校則」という考えのもと、比較的自由な雰囲気に特徴があり、学業はもちろん、各クラブ活動やボランティア活動なども盛んです。

また、慶應義塾の中で唯一の中高一貫教育校となり、異文化交流や情報教育をはじめ、6年間でしっかり基礎から学習できる環境が整っています。

そして、高等部の卒業生は推薦で慶應義塾大学の全学部に進学でき、毎年ほぼ全員がそのまま進学します。

学校の沿革

1858年、慶應義塾の前身となる蘭学塾が福澤諭吉によって創始され、1868年に慶應義塾となりました。

1890年に大学部が発足、1898年には幼稚舎(初等教育)、普通部(中等教育)、大学部の一貫教育制度が確立しています。

そして1992年、慶應義塾の中で最も新しい中学校・高等学校として慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部が開校され、現在に至ります。

進学先

ほぼ全員が推薦で慶應義塾大学に進学します。進路指導も充実しており、全10学部の見学会、模擬ゼミや研究会などが行われます。

2020年の学部進学状況を見ると、経済学部52名、法学部(法律)32名、法学部(政治)32名、理工学部27名などとなっています。

施設

主な施設には、本館、共用棟、教室棟、南校舎、体育館、図書館、AVC教室、大教室、グラウンド、プール、茶室、弓道場などがあり、各方面で様々な施設環境が整っています。

学校周辺の環境・交通アクセス

  • 湘南台駅(小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄線)からバスで15分
  • 辻堂駅(JR線)からバスで21分

バスでの通学となりますが、JR線などを介し、多方面からのアクセスが可能です。

慶應義塾湘南藤沢中等部の受験情報

試験日

  • 1次試験:2021年2月2日(火)
  • 2次試験:2021年2月4日(木)(※ 2次試験は1次試験合格者のみ受験可)

募集人数

男女約70名

試験科目・内容

1次試験

出願時に4科目受験(国語・社会・理科・算数)か3科目受験(国語・英語・算数)かを選択します。(いずれも国語と算数は同一の試験問題となります。)

4科目受験の試験時間・配点
科目 試験時間 配点
国語 45分 100点
社会 25分 50点
理科 25分 50点
算数 45分 100点
3科目受験の試験時間・配点
科目 試験時間 配点
国語 45分 100点
英語 60分 100点
算数 45分 100点

2次試験

1次試験合格者のみ受験可能です。

試験内容
  • 面接(保護者同伴、保護者1名でも可)
  • 体育

慶應義塾湘南藤沢中等部の偏差値と倍率

偏差値

慶應義塾湘南藤沢中等部の偏差値(80偏差値・一般)は以下のようになります。

  • 男子 65
  • 女子 68

倍率

2021年度の倍率(一般)は以下の通りです。

一次試験 二次試験
受験者数 471名 177名
合格者数 192名 85名
倍率 約2.5倍 約2.1倍

慶應義塾湘南藤沢中等部の入学後の学費

2020年度以降入学者の学費は以下のようになります。

入学金 340,000円
授業料 860,000円
教育充実費 270,000円
その他の費用 25,000円
初年度納付金合計 1,495,000円

慶應義塾湘南藤沢中等部の入試問題と対策

以下、一般入試の4科目型の試験問題・傾向についてご紹介します。

算数

試験時間は45分、配点は100点満点となります。大問は6問で、大問1・2は小問集合、大問3以降は応用問題で構成されます。

小問集合を含め、全体として時間・手間のかかる問題が目立ちます。基本レベルの問題でも、複雑な計算・作業を要求される設問が見られ、一筋縄ではいかない出題構成です。

試験時間も45分のため、時間的な余裕があるとはいえません。

複雑な計算・作業をテキパキこなし、スピーディーかつ正確に進めていく力が試されます。問題演習はもちろん、過去問演習も徹底し、時間配分の感覚をきちんとつかみましょう。

頻出分野としては図形、速さ、規則性、割合、数の性質など幅広く、ひねりのある問題、難易度の高い問題も見られます。各分野の基礎を磨くことはもちろん、計算・作業をコツコツ進める練習も徹底し、実力を鍛える必要があります。過去問演習に加え、日頃の問題演習でも似た傾向の問題に数多く触れ、素早く解く処理能力を磨きましょう。

また、時間を要する問題や難問だけでなく、基本的な問題も含まれます。こうした問題は素早く正答し、ケアレスミスは絶対に避けましょう。

そのうえで、手間のかかる問題にしっかり対処できるよう、常に時間を意識して解き進めることが大切です。

国語

算数と同じく、試験時間は45分、配点は100点満点です。大問は4問で構成され、大問1が漢字・知識問題、大問2が説明文・論説文、大問3が小説文・物語文、大問4が論述問題となります。

読解問題の設問形式は、選択肢問題、書き抜き問題、記述問題など幅広くなっています。

また、時間的な余裕が少ないので、常に時間を意識してテキパキ解き進める必要があります。

本文を速く正確に読解する力はもちろん、各形式の設問をテンポ良く進める力を鍛えなくてはなりません。日頃から問題演習を通じて様々な形式の設問に触れ、実戦的な力を磨いていきましょう。

また、大問4の論述問題は独特の出題形式となり、特に注意が必要です。指定されたテーマについて考察し、長文で論述するという特殊な形式のため、きちんと慣れを作って対策しなければなりません。

一般的な記述対策に加え、大問4の傾向に沿った対策を徹底し、自分の言葉で考察をまとめる練習が必要です。過去問演習はもちろん、自由形式の記述問題に多く触れ、文章を構成する力、過不足なくまとめる力、表現力を鍛えましょう。

さらに、知識問題で出題される分野も幅広く、漢字のほか、ことわざや慣用句、語彙など、様々な知識を身につける必要があります。こちらも早めから対策し、しっかり得点源になるようにしましょう。

社会

試験時間は25分、配点は50点満点となっています。大問は7問で、地理・歴史・公民分野(時事問題含む)から幅広く出題されます。

問題数のわりに試験時間が短いため、かなりのスピードで解き進めなくてはなりません。

設問形式は選択肢問題や適語記入などがあるので、選択肢の正誤判断を素早く行うこと、誤字脱字に注意して素早く用語を記入することなど、とにかくスピードと正確さを意識した練習が大切です。

各分野の基本知識をしっかりおさえたうえで、早い段階から問題演習・過去問演習に取り組み、実力を磨きましょう。

また、リード文や資料などに含まれる情報も多いので、情報処理能力を鍛えておく必要があります。

過去問演習はもちろん、様々な資料が登場する問題に多く触れ、地図、統計、史料などの内容を素早く読み取る練習を重ねましょう。

こうした問題は知識だけでは対応できないので、問題演習を通じて慣れを作り、情報をうまく処理する力を鍛える必要があります。

さらに、各分野が混ざった総合問題形式で出題される場合もあります。過去問演習を中心に似た傾向の問題を多く解き、各分野の知識を横断的に整理する習慣をつけましょう。

理科

社会同様、試験時間は25分、配点は50点満点となります。大問は4問で、4分野からバランス良く出題されています。

設問形式は選択肢問題、計算問題、作図問題、記述問題など幅広く、解きやすい問題のほか、手間のかかる問題も見られます。

とにかく時間的な余裕が少ないので、各形式の設問をテキパキ解き進める練習を重ね、本番に備えなくてはなりません。過去問演習によって時間配分の感覚もしっかりつかみ、常に時間を意識して問題に取り組むようにしましょう。

また、難易度としては基本・標準レベルの問題が多いですが、資料なども多く登場するため、油断はできません。

ただでさえ試験時間が短いので、素早く情報を読み取る情報処理能力は必須です。実験・観察問題をはじめ、日頃から問題演習を通じて情報を整理する習慣をつけましょう。

こちらも社会同様、単なる知識では対応できない構成になっているので、知識の整理に加え、実戦的な力を伸ばすことを意識してください。

過去問

慶應義塾湘南藤沢中等部合格のために必要なこと

慶應義塾湘南藤沢中等部の試験問題は、とにかくスピードと正確さを両立させることがカギです。

4科目とも試験時間が短いにもかかわらず、手間のかかる問題が目立つので、素早く正確に解き進めなくてはなりません。

基本問題はケアレスミスなく素早く解答したうえで、手間のかかる問題を解く時間を確保するなど、時間配分の感覚をしっかり養う必要があります。

また、それぞれの科目で特徴的な出題も多く、傾向に沿った対策は必須です。例えば算数であれば、複雑な計算・作業をスピーディーかつ正確に進めること、国語は長文の論述問題に特に注意すること、社会と理科は知識の整理に加えて情報処理能力も磨いておくことなど、科目ごとの特徴に合わせて対策を進めましょう。

このように、難問・奇問ばかりの試験ではありませんが、単なる知識では対応できない問題が目立ちます。

速さと正確さを兼ね備えた、より実戦的な力が求められる試験です。過去問演習・問題演習を通じ、傾向に沿った実力をしっかり磨き、本番に臨むようにしましょう。